6月28日
0300起床
天気 晴れ
気温 8℃
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今朝も寒い。
今日は礼文島を縦断する8時間コースの後半部分6時間を歩く。
キャンプ地香深井からバスで島北部東岸浜中へ、此処から西部西上泊手前まで車道を歩き、ここを起点に西岸南部海岸宇遠内地区へ縦断トレック、更に東岸香深井へと島を横断する。
これを成功すれば、礼文島花旅は完結。敢闘を期す。
コースタイム
0641 香深井発
0725 浜中発
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0805 ~3㎞西上泊発
1255 ~10㎞宇遠内発
1430 ~5㎞香深井キャンプ場
その後
1500 キャンプ場撤収
1530 タクシーでフェリーターミナル移動
1400 礼文温泉
1715 礼文島発
1915 稚内着
2030 乾杯
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概要
浜中から西上泊間の車道は6月24日歩いた北部4時間コースの一部。
車道から分岐する8時間コースは、未舗装の林道がアップダウンを繰り返しながら、笹とお花畑のなかを緩やかに登って行く。3㎞歩いて召国分岐からはトレッキング道に変る。
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この間は島北部全体を見ながらのトレック。天気が回復したので初めて礼文島北部全体の嫋やかな連続する丘の起伏の美しさに触れる。
北方向遥か遠くにうっすら且つ薄くサハリンが見える。
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召国分岐からは約2㎞西海岸を見ながら南下する。その間はお花畑が連続する。海と海に落ち込む急斜面のお花畑は深い色の競演。見飽きることが無い。ついつい足止める。
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さらに進むと樹間のコースに変る。左手の山の高度200m~300mの斜面をハイマツが覆う。
コース左右には、笹とトドマツ、樺が新緑の影を落とす。
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宇遠内の海岸に近づくと、西海岸の急崖を見下ろしながら
急斜面に刻まれた細いトレッキング道を慎重に通過する。
この間至る所に風衝地が出現する。風の凄まじさが伝わる。この風衝地に「チシマゲンゲ」が群落している。満開の花と風衝地、営みの妙に打たれる。
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宇遠内の海岸に急な谷の斜面を下る。
宇遠内への最後の1.5㎞は海岸歩き。利尻島の波打ち際を初めて歩く。
波打ち際まで昆布、若芽、アマモが密生する。北の海の濃密且つ豊富な栄養を実感する。
この1.5㎞の海岸トレックは、花と海が一体且つ一枚で別々には存在し得ない事を教えてくれる。
宇遠内から島を横断する急勾配のルートを1,5㎞先の峠まで登る。礼文島最後の登りは岩の道、峠からの下りは樹林を下る。この変化ががまた面白い。3㎞で林道に合流、林道を2㎞でキャンプ場。
礼文島西部トレッキング縦断完結。
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印象
花を楽しみながら礼文島西部の景観を堪能するトレッキングだった。
途中には「知床半島縦走路」に似た景色が出現したり、西岸急崖の細道に緊張しながらも急崖を愉しんだり、また北の海の波打ち際の岩を越えながら海の豊かさに触れる。
ルートの多様さそのものが、礼文島の多様さの一部を示しているようだ。まだまだ手つかずの自然が至る所にあるのだろう。
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礼文島の主なトレッキングルートを5日間かけて踏破した。これまでの長い山旅で数多くの山で花と花畑を見てきたけれど、本当に微妙なバランスの上に咲いている島の花たちを見て、歩く度にせつなさが募ってきた。短い夏、厳しい冬、強い風が作り出す海と丘、海と森、海と花の微妙で完璧な関係がこれからも破られないことを祈るトレッキングだった。
それにしても、一歩一歩歩き通したパートナーには敢闘賞を贈りたい。
変化に富んだトッレッキングルートを完走し、出会った花たち、景観、景色、行かなきゃみられないを実感した様子。よかった、よかった。