2019年4月1日月曜日

熊野古道「大辺路」から「八郎山(はちろうやま 250m)」に登る


4月1日(月) 0430起床 (---)
天気 快晴
気温 7℃

和歌山県最期の山は、熊野古道「大辺路」八郎峠越えから「八郎山(はちろうやま 250m)」に登る
紀伊半島の南端、一等三角点と360度の展望の山と紹介されている

「八郎山(はちろうやま 250m)」
歩行距離 6.0㎞ 所要時間 2時間22分 総上昇量 309m 移動平均速 3.8㎞(全体平均速 2.5㎞)

0605時 上田原集落生活改善センター駐車場発
0617時 熊野古道「大辺路」八郎峠越入り口
0710~0712時 八郎峠
0722~0740時 「八郎山(はちろうやま 249.6m)」山頂
0744時 八郎峠
0823時 熊野古道「大辺路」八郎峠入り口
0827時 上田原集落生活改善センター駐車場着

JR紀勢本線紀伊田原駅から北東に国道42号線、県道234号線を経由谷あいの上田原集落に入ると道路脇に生活改善センターがある。
生活改善センターから右手の集落道に入り熊野古道「大辺路」の案内版を探しつつ歩くも発見できず奥まで進んでしまう









集落道を戻りつつ山側を注意深く見て下ると熊野古道「大辺路」ではなく「八郎峠」の小さな墨書の案内版が立っている












入り口こそイノシシの掘り返しとシダに覆われていた古道は、ウバメガシの林になりその林に上がったばかりの朝日が横から差し込むキラキラ輝く金色の道になる









小さな案内板「大辺路」が架かる古道を「ウグイス」と「メジロ」の競演を耳に楽しく聞きつつのんびり登る












古道の通る稜線上の送電線鉄塔敷きの切り開きから東西南北の展望が開ける、熊野古道「大辺路」から八郎峠越と太平洋、そして北に熊野那智大社に続く山々が一望である








尾根を通る熊野古道「大辺路」八郎越え、途中小さな岩尾根も出て来る。200m級の尾根通しとは言え南紀州独特の岩の露出、露頭の岩絡みの楽しい道であるが昔の人にとっては簡単に通してはくれない道であったのだろうか。









山腹をトラバースして杉の植林地へ小さく下り登り返すと「八郎峠」、これまで緩やかな道であった熊野古道「大辺路」が、峠両側が結構な傾斜の登りになっているから標高200m級の峠の存在感は十分である








峠には石垣に囲まれた「地蔵」が祀られている。この「地蔵」さんは、腹痛抑えの地蔵さんである














「八郎峠」から右尾根急坂を登るとウバメガシの林になり















山頂下の岩稜にはロープが設置されている




















10分で「八郎山(はちろうやま 249.6m)」山頂












山頂からの展望は全周、熊野那智大社へ越える「大雲取越」が高く長く青々と横たわる














熊野那智大社が山腹に白い点と見える先に「烏帽子山」が思いの外鋭く高い












朝日に輝く太平洋が一面に広がる













南に串本と大島、本州最南端が水平線と共に見える














熊野古道「大辺路」八郎峠越の道は、兎に角明るい爽快、快適、偶に猪の掘り返しがあるのはご愛敬











古道脇には、咲き始めたばかりの「ミツバツツジ」が色を添える。季節ごとに花が色を添えてくれるのだろうと、その色を想像しながら歩くのは楽しい










熊野古道「大辺路」八郎峠越にも、版築がある











熊野古道「大辺路」が、主要幹線として機能したのも維持管理の結果だろう
今に残る「版築」等の管理には驚くばかりである。
今日で和歌山県の山が終わる。60山を越える紀州の深く急峻な尾根から山頂に到る、この歩きは此れまで7年間の経験とは違うものである。また紀州の山はそれぞれが個性的で楽しめる、結果60を越える山を楽しんだ

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    古道は奥が深いですね。改めてわかりました。

    また、投稿が何度も消えるので、何度も入れております。

    当時の技術者の力量がどんでもないことが改めてわかりました。

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  2. 今この時まで原形を保つ「土の突き固め」の凄さは計り知れない「技術」だと思います。土を知り、水を知らないとこの道は残らない。千変万化の土をその場で此処まで仕上げる力は凄いです。其の技術と力が今我々に強く訴えているのでしょう。
    歩かないと中々分からない。とにかく古代から続く紀伊の山と道は、その時世界の中心であったのだろうと思わせます。是非一度歩いてください

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