2024年11月5日火曜日

「稲包山(いなつつみやま 1597.7m)」に登る


11月4日(月) 0500起床 (ーーー)
天気 晴
気温 3℃

 沼田市「道の駅 白川」から40km北上して、三国街道「猿ヶ京温泉」の奥「無多子林道」から送電線の巡視路を利用し「稲包山(いなつつみやま 1597.7m)」を往復する。路面には落葉が厚く降り積もり、車輪の位置と幅を見当に二枚離れておかれた横断側溝のグレーチングを隠している。いちいち確認して通らなければ嵌まってしまう。



「稲包山(いなつつみやま 1597.7m)」
歩行距離 6.3km 所要時間 3時間59分 総上昇量 755m

0653時 秋小屋沢橋広場発
0744時 「中東京幹線No97」鉄塔
0821時~0833時 「新新潟幹線183号」鉄塔
0843時 上越国境稜線縦走路
0913時~0938時 「稲包山(いなつつみやま 1597.7m)」山頂
0953時 上越国境稜線縦走路
1003時 「新新潟幹線183号」鉄塔
1022時 「中東京幹線No97」鉄塔
1052時 秋小屋沢橋広場着

 林道奥の送電線巡視路の取付き広場に山旅号を止め、杉林の作業道を進み作業道から右に分岐する沢沿いの歩道を上がる。植林地の中の歩道を上がりきると下の鉄塔「中東京幹線No97」である。



 送電線巡視路は「中東京幹線No97」の先で、「新新潟幹線」の鉄塔に向かって左に分岐する。急斜面の送電線巡視路は、プラスチック製のステップが設置されているも傾き且つ外れた箇所もあり足元に注意し休み休み上がる。



 傾斜が緩み笹原が現れると眼前に「怪獣」の如きどでかく高い「新新潟幹線183号」が建っている。通常の送電線を想像していたので頑丈さ、巨大さ、腕を広げた「怪獣」に魂消た



 その「怪獣」の足の股先に「稲包山(いなつつみやま 1597.7m)」がきっちり収っているのが可笑しい。



 「怪獣」の鉄塔から上越国境稜線の縦走路に向かってトラバースする送電線巡視路を10分で、上越国境稜線上の広く刈り払いされた縦走路に出会う。



 縦走路を15分登り上がると「稲包山(いなつつみやま 1597.7m)」山頂、展望は遮る物のない360℃全開である。東西南北に展開する山を眺め25分も長居してしまう


西方向 谷川岳一帯



南方向 榛名山一帯


上越国境稜線の三国岳から仙ノ倉・谷川岳へうねり延びる縦走路


佐武流岳~苗場山~仙ノ倉山~谷川岳



榛名山から浅間山一帯



 今日は一人旅で静かな山行と思っていると下り道「二組三人」と行き会う。最高の展望に感嘆だろう。下り付いて装備を片付けているとジープが到着、おじさん二人組が竹籠を下げて此れからキノコ採りと云う。「この沢は水が綺麗云うこと無し、此れからクリタケ採りだ」楽しんでいらっしゃる。

2024年11月3日日曜日

「長七郎山(ちょうしちろうさん 1578.9m)」・「地蔵岳(じぞうだけ 1673.9m)」に登る


11月3日(日) 0430起床 (138/92)
天気 快晴
気温 14℃

 群馬県の名山赤城山は、最高峰の「黒檜山(くろびさん 1827.6m)」「駒ヶ岳(こまがたけ 1685m)」「荒山(あらやま 1571.9m)」「鍋割山(なべわりやま 1332.3m)」「鈴ヶ岳(すずがたけ 1564.7m)」「長七郎山(ちょうしちろうさん 1578.9m)」・「地蔵岳(じぞうだけ 1673.9m)」のカルデラの外輪山とその周囲の山の総称であり、カルデラの中に「大沼」「小沼」「覚満淵」の三湖がある。

 2015年5月8日に「黒檜山(くろびさん 1827.6m)」「駒ヶ岳(こまがたけ 1685m)」「鈴ヶ岳(すずがたけ 1564.7m)」を登り、2017年4月10日には「荒山(あらやま 1571.9m)」「鍋割山(なべわりやま 1332.3m)」を登っているので、今回は三回目の赤城山である。赤城山の東半分、登り残した「長七郎山(ちょうしちろうさん 1578.9m)」・「地蔵岳(じぞうだけ 1673.9m)」をのんびり周回する。



「長七郎山(ちょうしちろうさん 1578.9m)」・「地蔵岳(じぞうだけ 1673.9m)」
歩行距離 6.7km 所要時間 3時間10分 総上昇量 480m

0748時 赤城公園ビジターセンター発
0834時~0852時 「小地蔵山(こじぞうさん 1574m)」山頂
0901時~0909時 「長七郎山(ちょうしちろうさん 1578.9m)」山頂
0939時 八丁峠
1002時~1015時 「地蔵岳(じぞうだけ 1673.9m)」山頂
1048時 大洞駐車場登山口
1058時 赤城公園ビジターセンター着

 周回するコースの要所には、コースの略図を刻んだ案内板が建ち



 コースの案内標識も分岐分岐に建ち致せり尽くせりの歓待である



 「長七郎山(ちょうしちろうさん 1578.9m)」の尾根上の小ピーク「小地蔵山(こじぞうさん 1574m)」に寄り道


小広い平坦な山頂の奥に灌木を透かして、木の葉を落とし灰色と化した「駒ヶ岳(こまがたけ 1685m)」が見える。晩秋の山然としている



 傾斜の緩い灌木の尾根を登り上がると「長七郎山(ちょうしちろうさん 1578.9m)」、「小沼」をはさんでアンテナ群が立つ「地蔵岳(じぞうだけ 1673.9m)」が真っ正面に見える。アンテナ群がある故に興醒めとばかり登らなかった山だが、赤城山では第二の高峰流石に存在感は抜群である。



 「長七郎山(ちょうしちろうさん 1578.9m)」山頂から南に広がるのは、真っ平らの関東平野でその先端は霞んで見えない、だだっ広さでは流石他に負けていないその中に光る筋は「利根川」だろうか?



 時刻によって七変化するという「小沼」だが、本日は「長七郎山(ちょうしちろうさん 1578.9m)」山頂から見た「コバルトブルー」の湖面と、下って湖畔から見た「濃い碧の湖面」の二色だった。



 小沼から赤城山を周回する県道の駐車場に出て一登りするとゲートのある「八丁峠」、此所が「地蔵岳(じぞうだけ 1673.9m)」東の「八丁峠登山口」、山頂まで30分とある



 整備された木道が山頂に向かって延びる



 木道が途切れると笹原の中、岩ゴロゴロの急坂、運動靴の観光客の皆さんと行き会いながら、呼吸を整えながら登り上がる。どっちかというと木段より岩ゴロゴロが山旅三昧には合う。



 確かに30分で赤城山第二の高峰「地蔵岳(じぞうだけ 1673.9m)」山頂に立てる



 「黒檜山(くろびさん 1827.6m)」とその直下に広がる大沼の湖面は納得の「絵」である。人気がある訳だ。そしてその「黒檜山(くろびさん 1827.6m)」の左肩遙か奥に見えるのは会津の名峰「磐梯山(ばんだいさん 1818.6m)」である。そうなのだ、お隣さんなのだ。



 北に向かって西から東へ半周の展望、これだけで十分でしょう。



 「黒檜山(くろびさん 1827.6m)」左肩をアップすると独特の山稜の「磐梯山(ばんだいさん 1818.6m)」がある。「地蔵岳(じぞうだけ 1673.9m)」が目一杯いい絵を見せてくれている



 「黒檜山(くろびさん 1827.6m)」を真っ正面に見ながら、大沼に向かって一直線の急坂を下る、ところがこの急坂を若者、年配者が続々上がってくる。ずるずる滑る岩ゴロゴロの地道、「地蔵岳(じぞうだけ 1673.9m)」の別の顔だが楽しむには少しハードだろう。






 直下降35分で大沼湖畔の大洞登山口着、降り立った駐車場も県道も車の往来が忙しい。



 三連休の赤城山は、山中も賑やかだが下った大沼とその周囲の駐車場は車が行列をなし、道路は渋滞している。山旅三昧はこう云う混雑が苦手なのだ。

2024年11月2日土曜日

南会津から群馬「赤城山」へ進出


11月2日(土) 0500起床 (147/92)
天気 雨
気温 11℃

 0830時南会津「道の駅 たじま」発、国道121号日光街道を南下する。三連休初日にしては車は少ない。日光東照宮門前で傘を差した観光客が横断歩道を渡るのを待ったくらい。
「いろは坂」も前後に車無しのスカスカ常態、雨の影響か?
 0930時中禅寺湖の黄葉真っ盛りの湖畔道路を沼田市に向かって走る



 戦場ヶ原入り口の赤沼パーキングも車はおらず駐車場はスカスカである。「ウンッ?」超有名な大観光地の異様な静けさに違和感さえ覚える、明日は快晴天気回復が約束されているらしいので「賑わい・大混雑・行列」は明日かも知れない。



 南会津「道の駅 たじま」を出発、日光市今市から「いろは坂」を登り中禅寺湖経由で群馬県沼田市「道の駅 白沢」まで143kmを4時間30分かかって到着。この道の駅には「望郷の湯/2時間 700円/人」がある。昨日の「荒海山(あらかいさん 1580.4m)」の疲れを取ろうとたっぷりゆったり湯浴みする。



 明日は関東平野の北端「赤城山」に上がり展望を楽しむつもりである

2024年11月1日金曜日

「荒海山(あらかいさん 1580.4m)」に登る


11月1日(金) 0430起床 (157/94)
天気 晴れのち曇り
気温 2℃

 昨日尾瀬沼から下り檜枝岐から国道352号「道の駅 番屋」まで山旅号を進める。そして今朝「荒海山(あらかいさん 1580.4m)」登山口を0653時出発する。山頂まで3時間15分、下り2時間40分と案内されている



「荒海山(あらかいさん 1580.4m)」
歩行距離 9km 所要時間 6時間10分 総上昇量 937m

0653時 駐車場発
0747時 尾根取付き点
0813時 尾根
0930時 山頂下コル
1015時~1030時 「荒海山(あらかいさん 1580.4m)」山頂
1058時 山頂下コル
1204時 尾根
1220時 尾根取付き点
1303時 駐車場着

 林道跡を歩くと紹介されているが崩壊且つ流出で跡形もない



 荒海川本川の狭窄部の林道跡には水が流れお助けロープが張られた悪場と化している。



 荒海川本川から右の支谷に入り尾根取付き点まで所要時間54分、時刻は0747時。尾根取付き点からの急坂にお助けロープが張られ、以後も翌檜の大木が立つ尾根の急坂にはお助けロープの連続である。



 尾根に上がる直前「荒海山(あらかいさん 1580.4m)」が姿を現す。山頂右下の稜線は急坂ではなく壁だろうと想像する。



 上がり着いた山頂に続く稜線は「秋一色」ながら其れも一時のことだった



 稜線を登り上がるごとに次第に「険悪さ」の度合いが増す



 それでも登路脇には「花芽の付いたシャクナゲ」が続く、花の時期にはこの険悪さを屹度消し去ってくれるだろう



 本日の最高の悪場がこの大岩の裏、大岩に被っていた土砂が崩落10数メートルの断崖が出現、残ったのは木の根っ子、之れを手がかりにたった5mの下り加減のトラバース、根っ子を握り見当を付けた足場に右足を置くも左足の置き場がないと云う困った状況もかいくぐら無ければ悪場脱出は出来ない。



 以後も、尾根直下の展望で見当を付けたとおり急坂ではなく岩壁登り、岩登りである



 登り上がった頂上下の稜線も細いリッジ状、灌木がある分恐怖を抱かせないのが幸い、山頂下の笹藪の中に「南陵小屋(屋根は破れているかも?)」



 3時間22分、標準タイムより5分遅れで「荒海山(あらかいさん 1580.4m)」山頂着、2024年山旅三昧最高の厳しい登りです、「荒海山(あらかいさん 1580.4m)」標高が低いなどと侮ること勿れ。



 西方向に「日光の連山」、「荒海山(あらかいさん 1580.4m)」はこう見せるのかと感動である



 北から南方向に展望を半周する



 南から西へさらに展望を開く



 「荒海山(あらかいさん 1580.4m)」は展望の山である
 しかし、「秋一色」を楽しむにはハードすぎる「荒海山(あらかいさん 1580.4m)」でもある



 1303時、標準タイムより7分早い2時間33分掛かって無事下山



  本日の登山者は山旅三昧を含めて4人、山慣れた人と見た。会津の山は行ってみないと登ってみないと分からないを実感する