2024年7月1日月曜日

「見本林」を見て遠軽町「道の駅 しらたき」へ移動する

 
7月1日(月) 0350起床 (ーーー)
天気 雨
気温 18℃

大きな町で泊した朝は「朝ラーメン」が楽しみで今朝も「味噌チャシューラーメン(970円)」をじっくり頂きます。朝御飯の他は昼夜兼用のツマミ付御飯を山から下って食べるのみのため、一日のエネルギー源故朝ギトギトだろうと汁だくだろうと完食、然も油多めで出汁は濃いめだから堪らない。


北海道で最も古い「外国樹種人工植栽地」、「三浦綾子」さんの「氷点」の舞台となり一躍有名になったとある


旭川市内の「外国樹種人工植栽地」通称「見本林」は、「道の駅 あさひかわ」直近の美瑛川河畔のある


明治31年に「ストローブマツ」「ヨーロッパカラマツ」「ヨーロッパアカマツ」「ヨーロッパトウヒ」の四種類の苗木を植えたのが始まりで、現在50種類の木が植えられているらしい


ハリウッド映画に映し出される森を彷彿させる、スクッと立つ姿形が好いストローブマツの並木道が実に好い。


「氷点」の有名な一節、こう描写されている


「ヨーロッパアカマツ」、初めて見る木なのだが山中で出会う日本のアカマツと見間違うくらい似ている、親近感が湧く


「チョウセンモミ」の木の木肌が日本の山中で見るモミの木より毛羽立って荒い、過酷な気候気温の中で生き抜いた結果の木肌なのだろうか


「グラウカトウヒ」の長く垂れ下がった枝先の葉、これこそ馬に乗った主人公が垂れ下がった枝を頭で避けながら森の奥に入っていく、ハリウッド映画定番の情景に無くてはならない木、初めて見るのでじっと見てしまう


美瑛川の堤防を越えて「見本林」は広がっている


そして「氷点」では、堤防と見本林はこのように描かれている


山に登らなくとも、広大な森、原始の森、生き物と共にある森を見せて呉れる「見本林」が町中にある。森の奥の深さと森が生き物と共に過ごす時間を町中で体感できる所は此所だけかも知れない

90km北上して明日登りたい山のある「遠軽町」、北海道のど真ん中、そのど真ん中の山、山、山、山、山、森が延々と続く。


「天狗岳 1553m」から「有明山 1634.9m」を歩くつもり、「赤いボディーの熊スプレー」を手に即噴射する準備と笛吹きっぱなし、それでも山は楽しみたい景色も見たい


問題は笹藪と夏草の藪に残る今日の雨によるびしょ濡れと登山道に被った笹藪のダニ攻撃、
登山口に行き敵わないと思ったら即引き返す勇気だって必要だろう

2024年6月30日日曜日

「メロンデー」


6月30日(日) 0400起床 (ーーー)
天気 晴れ
気温 13℃

本日登るには次の山までは少し遠い、且つ明日は雨日より今日は山はお休みにする
「メロン」「メロン」連れが煩い、寝言の如く言い募るので本日は「連れの日」と決める
そして「メロンデー」
赤肉のメロンまるごと半球が750円


山旅仙人など4匙、5匙でギブアップ、甘すぎる
連れは立派に完食で大満足らしい
珍しく「有り難うございました」だと!


旭川に向かって走っていると、前方を戦車の如き大きな車両が車線をはみ出て走っている
超大型トラクターに曳かれた作業車だった、そもそも農業関連全てにおいてスケールが違うので比較すること自体が間違い、それにしてもでかいなー。


丘まるごと麦畑のスケールも北海道道だろう!


等と言いながら「道の駅 あさひかわ」着


明日は雨日より、山は明後日からと云っても今夏北海道の最後の山になるやも

2024年6月29日土曜日

南富良野市「ゼロの山(ぜろのやま 743m)」から十勝連峰「三段山(さんだんやま 1748m)」に転進する


6月29日(土) 0350起床 (ーーー)
天気 晴れ
気温 14℃

今日は 、南富良野市「ゼロの山(ぜろのやま 743m)」二時間弱の登下降という最近には珍しい山に登る。藪に隠れた「控えめな案内板」で脇に分岐する林道に入る。


林道で七個の熊の糞を確認しながら「尾根コース登山口着」


尾根コース登山口を探すも明確な登山道は無い、恐らくこれだろうという登山道はびっしりと笹が被り微かに登山道の気配があるのみ。登れないことは無いが「ダニ攻撃」との格闘の覚悟がいる。


微かに登山道の気配のある登山口一帯の山フキが、ヒグマが腰を据えて食ったのか見事な食いっぷりの荒らしである。


「森林コース」も夏草の藪で、突入するには「ダニ」との相当な格闘の覚悟がいる


「送電線鉄塔」の刈り払いが行き届いた管理道を利用するしか手がなさそうである、それでも最後の山頂へは「笹漕ぎ」だろう


今日の南富良野市「ゼロの山(ぜろのやま 743m)」の山行は諦める。残雪期に笹を漕ぐでは無く残雪踏んで登り展望を楽しんだ方が良さそうである
林道下ると「エゾシカ」が不思議そうに逃げもせずじっと我が山旅号を見つめる、「そうです、残念ながら我々は次の山に転進です」


90km北上して登り上がったのは「十勝連峰」「三段山(さんだんやま 1748m)」登山口、吹上温泉登山口


「十勝連峰」で唯一登り残した山「三段山(さんだんやま 1748m)」に登る。予定では明日の計画なのだが、通常の登山開始時刻とは3~4時間遅れだが登る
十勝連峰「三段山(さんだんやま 1748m)」への登山口は二ヶ所吹上温泉「吹上保養センター白銀荘」


そして「十勝岳温泉」、十勝岳温泉の標高が250mほど高いので山頂までの所要時間は短い。両登山口とも温泉付だから選択には迷う



十勝連峰「三段山(さんだんやま 1748m)」
歩行距離 6.2km 所要時間 3時間40分 総上昇量 732m

0800時 「吹上保養センター白銀荘」登山口発
1005時~1021時 十勝連峰「三段山(さんだんやま 1748m)」山頂
1140時 「吹上保養センター白銀荘」登山口着

吹上温泉登山口から良く刈り払いされた笹原を登るも直ぐに笹の花が咲いた被り気味の笹原が続く


エゾマツの林の笹原の登りになる、林の中は笹が被らないので歩きやすい


エゾマツの林からいきなりハイマツのトンネルの登りになる、エゾマツからダケカンバそしてハイマツという手順無視でいきなりのトンネル、これが「十勝連峰」だったかも知れないと思い出しながら登る


ハイマツのトンネルの一部がトラバースに掛かるとトンエルが開け展望が効く、見えてきたのは十勝岳の噴煙これまでも短期周期で大災害をもたらした山だが、常時観測態勢が整った現在、この時点ではその警報は出ていない。


そしてハイマツのトンエルの枝先に漸く十勝連峰「三段山(さんだんやま 1748m)の天辺が見える


更にハイマツのトンネルを一段登り上がりトンネルの切れ間から見えるのは、「大雪の山々」残雪にくっきり色分けされた山を見るのは久し振りで少し心が躍る。


足元には磯ツツジ


花・エゾノツガザクラ


花・アオノツガザクラ


花・キバナシャクナゲ


花・ショウジョウバカマ


登り上がった山頂には、大勢の登山者が休憩中である、殆どが「十勝岳温泉」登山口かららしい、十勝岳をバックに一枚撮る


13年前に縦走登山した「富良野岳」「三峰山」


「上ホロカメットク山」


「十勝岳」


十勝岳から時計周りに半周「十勝連峰の稜線」が見事である
振り返れば「富良野から上富良野そして美瑛」の広大な農地と点在する町が広がる



今日の転進は大正解である

2024年6月28日金曜日

「ヒグマ」・「ダニ」との神経戦は止まない


6月28日(金) 0350起床 (ーーー)
天気 雨のち晴れ
気温 17℃

日高で登り残した「山」三つの内、残り二つだが足で踏跡を探す藪、背丈を超す笹藪の藪漕ぎ、其処に「ダニパラダイス」と表現されるダニ攻撃だから、入山に二の足を踏んでいる。昨夜半から降り出した雨は、朝方には止んだものの山の笹はたっぷり雨を受けて登山者を待ち受けている。其処に飛び込もうことなら全身びしょ濡れでダニを被る、ヒグマの気配にも要注意とても登る状況では無い。この状況が変わる訳ではないなら登る時期を変えるしか無いと残雪期を狙うことに決め転進する。
転進先は「南富良野市」から「富良野市」の二山、日高新冠から160km北上して1020時「道の駅南ふらの」着
「道の駅南ふらの」の玄関ロビーに入ると「ヒグマの剥製」二頭が置かれている


「オス 14歳前後 400kg」、昨日の足跡の主もこのサイズだろうか?


「メス 6歳前後 120kg」、この大きさでも出会ったら足が竦むだろう


北海道は何処に転進しようと「ヒグマ」・「ダニ」との神経戦は止まない
それにしても「400kg」の大きさは想像を超える、このオス熊と同じサイズの熊と同じ山を歩いているかも知れないと思うと、油断など出来る訳が無い。

2024年6月27日木曜日

北海道日高郡新ひだか町「ペラり山(ぺらりやま 718m)」でヒグマの巨大な足跡を見る


6月27日(木) 0350起床 (ーーー)
天気 晴れ
気温 10℃ 

0545時、牧場の先こんもりした山が北海道日高郡新ひだか町「ペラり山(ぺらりやま 718m)」、牧場では既に放たれた母子が食事中である


北海道日高郡新ひだか町「ペラり山(ぺらりやま 718m)」
歩行距離 4.8km 所要時間 3時間09分 総上昇量 657m

0610時 林道駐車スペース発
0644時 作業道登山口
0716時 標高504mピーク
0759時~0805時 北海道日高郡新ひだか町「ペラり山(ぺらりやま 718m)」山頂
0829標高標高504mピーク
0841時 作業道登山口
0919時 林道駐車スペース着

林道路肩の小広いスペースに山旅号を停めて0610時出発


林道から作業道に入ると雨水で深く洗掘された路面にも拘わらず、車のタイヤ痕が鮮烈に残されているこれでも登るのか走るのかと驚愕である。
5分ほど歩くと路面は落ち着く、これを知らないととても走る気にはならない車で遭難しそうである


車が偶に上がるのだろうが日の当たる作業道は夏草がびっしり生えている。朝露に濡れないよう夏草の藪を避けて歩くもそれも一時、びしょ濡れになる。


その作業道脇には、「ヒグマ」の食事あとがくっきり残る「ヤマフキ」を作業道の10数メートルに亘って食い散らかしている


笛は吹きっぱなしで作業道から左へ登山道に入る



白樺、水ナラ、ブナの林に朝日が差し込み緑が綺麗である


明るい静かな森を登っていると明らかな「ヒグマ」の踏跡、昨日一昨日の痕跡が登山道下斜面にに伸びている。


更に登り上がると「新しい落とし物」が急斜面の登山道に彼方此方に散在する、あまりの急斜面故に一塊にならなかったらしい。この新鮮さは素晴らしいがしかし怖い。


山頂へ続く稜線右が伐り開かれ展望が広がる


日高新冠、静内の牧野が一望、本日一番の展望に「ヒグマ」も一瞬忘れる


笹原の北海道日高郡新ひだか町「ペラり山(ぺらりやま 718m)」山頂には、「天測店 第二号」が置かれている。


日高山脈の主稜線の山は、山頂手前の稜線から僅か望めるのみ、楽古岳・十勝岳?
同定は無理だ


下りきる寸前、登山口まで残り10分の作業道で見つけた「ヒグマの足跡」
山旅仙人の登山靴が26cm、同等以上の足跡だから「でかい」「巨大」「何百キログラム?」、見せつけてくれる


それでも下山途中で見つけた「山サンショウの実」を摘み、日高の恵みを頂く


牧場脇の道路を下っているとトレーニング牧場で若駒がダートを走っている。山旅号を停めて見ていると軽く二周あっという間に楽しそうに回る。


二歳だろうか頂点に立つのは一頭、厳しい世界で人も馬も暮らしている。