2025年6月30日月曜日

ヨレヨレの「登山靴」に再会する


6月30日(月) 0500起床 (ーーー)
天気 曇のち雨
気温  14℃

 昨夕1830時、真っ赤な夕陽が大地に沈むのをコップ片手に静かに見守る。BBQは叶わなかった、そして其処に更に追い打ち、山旅号の隣のレストランで浦幌名物の「スパカツ(カツスパゲッティ)」を食すべく行くと「本日臨時休業」の札が下がっていた。結局夕食は「ゆで卵」で済ませる。こんな日もあるのさ!
 
 
 今日は「厚岸の焼き牡蠣」を食べるべく0630時浦幌を出発する。



 白糠の海岸沿いの国道に入ると突然海霧で視界が効かなくなる、ヘッドライトを点灯スピードを落とし山旅号を慎重に先に走らせる



 白糠恋問で波静かな海を見たい、出来れば竿を出して一投を投じたい



 と、運転席後ろのスライドドアを開けて靴を履き替えようとすると「登山靴が無い?」
「ウンッ???」
一昨日横山中岳(ヨコヤマナカダケ 724m)」から下り、濡れた登山靴を乾かすべく新冠で植え込みのコンクリート擁壁の上に置いたままか!!!!
「ワッ!!!」



ヨレヨレの「登山靴」とは云え「長年山旅をともにした盟友じゃないか、ほっとくのは可哀想だろう。」


 取りに戻るに「224km」、そんなこと考える事じゃない、戻るしかない、山旅号走れ、走れ!!! 昭和生まれのお父さんの思考はこうなることになっているのだ。



224kmを2時間30分かかって戻ると干した時のまま、「ヨレヨレの登山靴」がコンクリート擁壁の上で待っていた。



 良かった、好かった!!!!!!!



こんな好い日も有るんだよなと、「新冠温泉」で運転の疲れを癒やす

2025年6月29日日曜日

日高主脈を越えての「BBQ」ならず

6月29日(日) 0430起床 (ーーー)
天気 晴れ
気温 16℃

 新冠温泉で朝湯を浴び、溜まった山装束のコインランドリーを済ませ、0920時日高昆布を採る船、引き上げるクレーン、砂利浜で長い昆布を引きずりながら広げる、老若男女の日高の初夏の風景を愛でつつ、山旅号は日高路を走る。



 海霧で靄が掛かる国道を今日は「道東でBBQ」だ!!!」と、目的のキャンプ場へ山旅号を走らせる



 浦河から日高主脈を国道トンネルで越えるのだが、トンネル手前で見えてきたのは「楽古岳(ラッコダケ 1471.9m)」、「似たような山が並び山座同定が難しい日高山脈にあって、天を突くような鋭角の三角錐の山頂は一目瞭然」と云われる山である。
 この尖り好いじゃ有りませんか。
山旅三昧のブログを確認すると、この「楽古岳(ラッコダケ 1471.9m)」を2012年7月29日に登っている。



 トンネルが潜る真上の山は「野塚岳1352m」、如何にも北海道日高の山が其処にあると云う山である。せっせと登られるのは「積雪期」、山旅三昧はのんびり残雪期に登りたいが爆風でそう易々とはいかないらしい。



 日高の主脈を国道トンネルで越えた先にあるのは「ただただマッツグ一直線の道路」



 道路の沿道は何処までも広がる牧草地が延々と続き広がる



140km走って着いたのは「長節湖」、原生花園は花盛り、湖面からは霧が立ち上がり、海から霧が流れ込み湖面を覆っていく。どうだと云わんばかりの歓迎である。



「長節湖キャンプ場」は、長節湖と海に挟まれた砂州に有る無料のキャンプ場、トイレと炊事棟以外何もない優れた環境なのだが、此所までの140kmの道中「スーパー」「コンビニ」共に無く「BBQの材料」を買えなかった。故に、「長節湖キャンプ場」でのBBQは無し。



 更に東の「うらほろ森林公園キャンプ場」を目指す。
管理棟のおばちゃんに聞く「BBQを車中泊で可か?」
おばちゃん曰く「No!!!」、曰く「芝生乗り入れ禁止、駐車場車中泊禁止、テント泊は1400時から」と云う事らしい



 結局、「連れが愉しみ」にしていたBBQは明日以降に持ち越し
こんな日もあるさ!

2025年6月28日土曜日

南日高「横山中岳(ヨコヤマナカダケ 724m)」・中日高「笹山(ササヤマ 806m)」に登る


6月28日(土) 0330起床 (ーーー)
天気 快晴
気温 18℃

 昨夕1500時、突然の轟音雷光土砂降り果ては嵐だった



 新冠から50km走って0440時三石町豊岡着 、中日高「笹山(ササヤマ 806m)」山頂が尖っている



 登山口に向かっていると牧草地に「日本キジ」がのんびり歩いている、昨日から日本キジに出会うのはすでに三回目、朱が映えて格好いいので好きだ。



 ガイド本通りの控えめな案内板を見つけて登山口着




南日高「横山中岳(ヨコヤマナカダケ 724m)」 
歩行距離 4.7km 所要時間 3時間14分 総上昇量 634m

0517時 駐車場発
0615時 極楽平
0722時~0738時 南日高「横山中岳(ヨコヤマナカダケ 724m)」山頂
0807時 極楽平
0831時 駐車場着

 3台~4台停めたら満車という駐車スペースに山旅号を停めて出発。



朝露をたっぷり被った旧放牧場の笹藪、刈り払ってあると云えども既に登山靴とスパッツはびしょ濡れである。



 笹が少し煩いところもあるが道は明瞭、林床の笹原に射込む朝日が樺の木の皮で乱反射して光る。オヤッと目を向けるほどの輝きである。




 尾根に生える巨木は、700mクラスの山に生える木とはとても思われない大きさである。昔々はこのクラスの巨木が林立していたのだろうか。



 その巨木の道に「ヒグマの落とし物」が三ヶ所、旧いと云っても一週間くらいだろう



 山頂斜面に掛かると傾斜は更に増し殆ど壁に近い、余りの急坂にお助けロープが掛かっている。



 然も山頂まで緩まない急斜面が一気に上がっている、左右のアキレス腱の古傷を傷めぬよう登山靴を横にしてじわりじわり登っていく



 登り上がった南日高「横山中岳(ヨコヤマナカダケ 724m)」は樺の林に囲まれている



 空は快晴だが昨夕の雷雨の名残のガスが湧いて展望が効かない。
ガイド本によれば「ニシュオマイナイ岳」~「神威岳」~「ソエマツ岳」~「ピリカヌプリ」、以前は「ペテガリ岳」まで見えたという。



残念、こんな日もあるさ!


 南日高「横山中岳(ヨコヤマナカダケ 724m)」山頂から下り、昨日に引き続き中日高「笹山(ササヤマ 806m)」に向かう。と、道のど真ん中に「食われ骨だけになった鹿の足」が転がっている。自然界の生存競争の果てではあるが、直接目にすると「弱肉強食」の北海道の山にぞっとする。




 快晴且つガスが切れた、中日高「笹山(ササヤマ 806m)」の伐採が終わっておれば「今日はいいかも!」



 
 

 山旅号は再び中日高「笹山(ササヤマ 806m)」登山口ゲート着



登り上がると展望を邪魔していた山頂の伐採が完了していた。



 展望全開

同定出来ないが恐らく「二岐岳」~「北戸蔦別岳」~「戸蔦別岳」~「幌尻岳」~「イドンナップ岳~「エサオマントッタベツ岳」~「札内岳」~「十勝幌尻岳」~「カムイエクウチカウシ山」~「コイカクシュサツナイ岳」~「1839峰」~「ヤオロマップ岳」~「ペテガリ岳」まで一望、日高の山を北から南にまで見ているのかも知れない。



 こん好い日もあるのさ!
だから登ってみないと分からない

2025年6月27日金曜日

「笹山(ささやま 806m)」を山旅号が登る


6月27日(金) 0440起床 (ーーー)
天気 曇りのち雷雨
気温  20℃

 0500時開店の朝湯に入ろうと起きるも雨が止んで山に行けそうな気配。
 「笹山(ささやま 806m)」は、「日高主稜線からは西方へずっと離れた位置にある山で、山頂は新冠町と新ひだか町にまたがっている。・・・・・周辺からは抜きん出て高いので山頂部には無線塔が林立し、南側から車道が通じている。登山コースは頂上から北東方向に伸びる長く起伏が多い尾根上にある。山名に反して山頂には樹木があり、落葉した時期以外は日高山脈の一部しか望めない」と紹介されているが、日高主稜線の「イドンナップ岳(1752m)からカムイエクウチカウシ山(1979.4m)」が見えるとあっては登らない訳にはいかない。
 無線塔の管理道路が有る南側から「笹山(ささやま 806m)」へ山旅号が登る算段にする
 Ⅰ時間走って新冠町



さらに山に向かって40分走ると道路ど真ん中に「ヒグマの落とし物」が堂々鎮座する。すでにヒグマの縄張りである。



 泉集落から大規模林道に入り小さな峠を越した先に「無線塔管理道路」のゲートがある



 新緑の林の下明るい管理道路だが、大部分が砂利道且つ急勾配故山旅号がゆっくり登り上がる



 ゆっくり20分走り上がると「無線塔」が立ち並ぶ山頂下、意外と台地状で広く無線塔も彼方此方に点在する



 先方に車が停まっているので手前のスペースに山旅号を停め歩いて行くと「伐採作業」の旗が立っている。



 作業員の皆さんが管理道路に倒した木を刻んで道路外に運び出す作業中である
 作業を見守りながら待っていると「作業は今日までの予定なのですが今日は通れません。すみません」と仰る



 0820時、こんな日もあるのさ!



実は是非とも眺めたい山がある、それが「カムイエクウチカウシ山(1979.4m)」
 2015年7月17日山旅三昧で報告した「7月16日 奇跡の日帰り山行 カムイエクウチカウシ山(1979.4m)」だからである。この日「歩行距離45km 所要時間17時間07分 累積標高差 1445m」を歩き通常二泊三日を日帰りしたのである。この山は奥深い故に麓から望める訳がない、其処に「笹山(ささやま 806m)」から見えるというから食指は動く。
 静内の街に下り新冠町の判官館森林公園キャンプ場でささやかに「ジンギスカンパーティー」でもやろうかと公園に向かうと「熊出没につき通行止め」のバリケードで閉鎖している
 こんな日もあるのさ!



 せめてもの慰めは新冠温泉の朝湯1200時までに限り「入浴料金60歳以上500円のところ350円」、つるつるヌルヌルの温泉でたっぷり湯浴みし、露天風呂から広がる大海原と露天風呂先をのんびり歩く日本キジを眺めてホッとする



 明日は天気の本格的に回復する予報故何とかなるだろう

2025年6月26日木曜日

カムイサウルス・ジャポニクスを見に行く


6月26日(木) 0430起床 (ーーー)
天気 雨
気温  18℃

 鵡川の海岸から奥に36km走ると町立穂別博物館が有る



 全長8メートルで前進の8割が保存されている日本屈指の恐竜化石「カムイサウルス・ジャポニクス」がいる




 ここにいることが奇跡だろう


 
凄いの一言です

2025年6月25日水曜日

「手稲山(テイネヤマ 1023m)」「ネオパラ(838m)」に登る


6月25日(水) 0420起床 (ーーー)
天気 晴れ
気温 15℃

 昨夜は余市で「丸イカの炙り焼き」を生姜とマヨネーズで頂く、連れ絶賛の美味しさにお酒を飲み過ぎて寝坊する。



 余市の夜風に漂ってくるのは「NIKKA WHISKY]の工場が醸す香ばしい麦の香、酒好きには堪らない晩だった。


 0600時札幌市「手稲山(テイネヤマ 1023m)」「ネオパラ(838m)」山麓着、爽やかな風が吹いてます。



 その前に朝飯「ラーメン山岡家」の「味噌チャーシュー(970円)」



連れは「朝ラーメン(550円)」、連れ曰く「これが一番美味しいね」
そうらしいのです



「手稲山(テイネヤマ 1023m)」「ネオパラ(838m)」
歩行距離 6.9km 所要時間 3時間10分 総上昇量 523m

0658時 ロープウェイ山麓駅駐車場発
0815時~0830時 「手稲山(テイネヤマ 1023m)」山頂
0920時~0925時 「ネオパラ(838m)」山頂
1008時 ロープウェイ山麓駅駐車場着

 今は稼働していない「手稲山ロープウェイ」の山麓駅、標高570mの駐車場には既に10台の車が停まっている。



「手稲山(テイネヤマ 1023m)」山頂は、TVアンテナ基地群よってメンテナンス用道路が山頂まで通じている。が、登山者は歩くしか無い。緩やかに登り上がるメンテナンス用の道路を歩くか、急傾斜のゲレンデを直登するかは夫々の選択。山旅仙人は当然直登、一気呵成にに登ると云えば格好いいがヨレヨレである。



 しかし、振り返ると石狩湾が一望この大スケールの高度感は捨てがたい、汗だくだくでも生き返る。



 ゲレンデを只管直登する我に花が優しく「頑張れ」と云っているような?
ゲレンデが結構な花園なのである



 山頂に上がり着くと其処は「スキーリフトの頂上駅」と「TVアンテナ基地群」、小鳥の声が聞こえ林の木陰で涼むなど云う風情はない。



 が、山頂には「手稲神社」が祀られ、この一角だけが山頂をやっている。



 「手稲山(テイネヤマ 1023m)」、三角点



山頂の展望案内板には、「札幌岳1293m」「烏帽子岳1110m」「中山峠835m」「無意根山1464m」



 「定山渓天狗岳1145m」「羊蹄山1898m」「余市岳1488m」「朝里岳1280m」が見えるとある



 リフト頂上駅があろうとTVアンテナ基地群だろうと、この展望は人を登らせる


 ゲレンデを下るとゲレンデ繋がりの顕著な小ピークが堂々こんもり盛り上がる
 付いている名前が「ネオパラ(838m)」、立ち寄らない訳にはいかない



 メンテンス道から分岐する山道に入ると今日も「親鳥」



そして小枝には「幼鳥」、ウズラと報告したけれど違うかも知れない。親鳥に赤い羽根があったような気がする



 花を見ながら歩く上がると



林の中に「ネオパラ(838m)」山頂、山頂標識は雪のシーズン用の高さにある



札幌市街地の方向が伐り開かれている。大都会背後の全山ゲレンデの山、札幌オリンピック女子大回転のゲレンデを登る山である。それでも山は愉しませてくれる



 札幌の本日の気温は軽く30℃を超える予報なので、100km走って太平洋岸の「むかわ町」の温泉で湯浴みして、外気温25℃爽やかな風で涼んでいる



むかわ町は「カムイサウルス・ジャポニクス」の町である