11月21日(金) 0400起床 (ーーー)
天気 晴れ
気温 6℃
屋敷に隣接するの山の伐採斜面に黄色い「石蕗の花」が咲いている。花の間隔は、近すぎず遠すぎず程良い間が余計真っ黄色を際立たせる。晩秋の渋い色の斜面の真っ黄色に目が行く、陽が当たると黄色は一段輝くのがまた好い。
小菜園の防風の生垣が、山旅の留守中に伸びるだけ伸び、広がるだけ枝を広げご近所さんの通行にも邪魔、見通しも効かないご迷惑を掛けている。
バッサリ、思いっきり切り詰めて見通しを確保する。剪定した枝を一輪車で5回往復し捨てたので如何に通行の邪魔だったことかと猛省である。
田圃を挟んだ真向かいの薮の高い木の先に紫色の「うんベ(薩摩弁、標準語:むべ)」が鈴生りである。最下段の実を目掛けて高枝鋏を目一杯伸ばし、挑戦すること三回目で一個切り落とす。
丸っこい紫色の皮は、昔々から変わらず稲刈りが終わり北西の冷たい風が吹く晩秋の「濃い紫」、季節が運んだ田舎暮らし者への褒美である。
真半分に割ると種子がびっしり詰まり、その種子間を乳白色の果肉がびっしり埋めている。
熟すと縦半分に割れる「アケビ」の甘さとは全く違う、甘すぎず仄かに薫る山の香が僅かな果肉の味わいである。
山旅三昧のルーツは、「うんベ」や「アケビ」を求めて山を駆け巡り木に登ったあの頃にあるかも知れない。美味しい、楽しい記憶は他の追随を許さないのだ。
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