2019年3月20日水曜日

大峰奥駈道「七越峰(ななこしみね 262m)・大黒天神岳(だいこくてんじんだけ 574m)」を登る


3月20日(水) 0500起床 (---)
天気 ガスのち晴れ
気温 6℃

雨は明け方には上がって熊野川谷間にガスが垂れ込めている。今日は、「大峰奥駈道(おおみねおくがけみち)」を歩く。「大峰奥駈道」は、吉野と熊野を結ぶ大峰山を縦走する修験道の修行の道、1000m~1900mの峰々を踏破する「奥駈」と云う峰入修行を行う80㎞にわたる古道と紹介されている。途中に「75の靡(なびき)」、行場(霊場)がある
大峰奥駈道で本宮大社から最初に越える山が「七越峰」そして、吹越峠、山在峠から「第五の靡」大黒天神岳と歩く

「七越峰」
0730時 七越峰山頂

「大黒天神岳(だいこくてんじんだけ 574m)」
歩行距離 5.0㎞ 所要時間 3時間00分 総上昇量 310m 移動平均速 2.7㎞(全体平均速 1.5㎞)

0830時 山在峠発
0925時 展望所(送電線鉄塔)
1003時~1013時 「大黒天神岳(だいこくてんじんだけ 574m)」山頂
1140時 展望所(送電線鉄塔)
1130時 山在峠着


奥駈道の第一靡本宮大社、旧社地の「大斎原(おおゆのはら)」の日本一の大鳥居は濃いガスの中に黒々と屹立しており、聖地の門であり守りとも見える












石版に「大峰」から「吉野」までは山伏修行の道「大峰奥駈道」
「高野山」までは「熊野参詣道小辺路」と記されている
「熊野参詣道(中辺路)」瀧尻から本宮と「熊野参詣道(小雲取越)」と「熊野参詣道(大雲取越)」の次は、「大峰奥駈道」と「熊野参詣道(小辺路)」を歩く





此処「大斎原(おおゆのはら)」は「熊野本宮大社」の旧社地、明治22年熊野川大洪水で今の地に移転したとある
その説明板に「旧社地の鳥観図」と「水害前熊野本宮写真」がある









旧社鳥観図は、中洲の12の社、三つの川が書き込まれ神域であるも何か開かれた様子がうかがえる













「熊野坐神社(くまのにますじんじゃ)」の水害前写真は、有史以来連綿とつながる神様式が其処に在る。一枚の写真が持つ過去は見る人に多くを思わせる











「大峰奥駈道」の最南端は「七越峰」、その先に「大黒天神岳」此処は「大峰山脈」最南端に掲げられた「案内板」である









「七越峰」は公園でもあり車道が峰まで上がり「枝垂桜」が植えられている















しかし、其処には「大峰奥駈道」の案内標識がかかり、階段整備された道は先に伸びている












山頂には「石仏」が祀られている、ここから「奥駈道」は始まる












「七越峰」から一旦熊野川に下り再び林道を山在峠「大黒天神岳」登山口に向かう。峠にも苔むした案内板が立つ








ガスに包まれた峠、南方向は先ほど上った「七越峰」である。
その南を指す標識は、「本宮」「三井寺」そして「大峰奥駈道」である。「本宮」の遥か先「三井寺」までも指している











北を指す標識は、「第十番目の靡 玉置山」である














山在峠の「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」がガスの中、峠は深として音もない
登る山のガス、時にガスの切れ間に朝日が射し込む、「大峰奥駈道」の「第七の靡(なびき)」に向かい歩く。稜線は時に急坂、時に急崖のトラバース、それでも忠実に「奥駈道」は稜線を辿る一本道只管登る
















ガスが切れ「果無山脈」の稜線が高く見える。青々と黒々と蒼天を波打つ稜線が見事である












下方に、「熊野川」が広く白い石の河原と共に大きく蛇行、河畔の集落は「奥駈道」の昔と変わるまい











高度が上がると尾根は益々狭く急崖となるも、尾根の両側はウバメガシの灌木が埋めるので「連れ」も用心深く登るも恐怖感はない








「大黒天神岳(だいこくてんじんだけ 574m)」は、灌木の中展望はない
「第五の靡」行場(霊場)は、朽ちた札、新しい札が今も続く修行を知らせる
80㎞にわたる「奥駈道」と「靡」を此れからの山旅で訪ねることになる












下山の道中、広く大きく明るく白く大蛇行する「熊野川」と「熊野川」が背にする「紀伊の峰々」「熊野の山々」は、神々の地である。しかし、其処に暮らす人々もまた神の地をも守っている。山と神、神と人、人と山はこの地では一体である
3時間の「奥駈道」歩きは、色々なことを教えてくれる

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    スマホからの投稿復活!なんだったのか?
    桜もちらほら咲き始め、異動発表か新聞誌上を賑わせおります。
    私どもは26日ですが、県の人、先生、銀行、国、異動されるんだーと見ております。
    なんだかんだって、この季節は嫌です。

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  2. 異動では無く、移動の人生を満喫です。道の駅や温泉、お土産屋さんでは、大学生と思しきグループや会社員のグループと多々行き会います。卒業旅行や異動・栄典のお祝いかと推察しております。此れは、春独特の光景です。懐かしいやら遥か遠くになったと思うやらの移動の日々です。

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