2019年3月29日金曜日

大塔山系「三ッ森山(みつもりやま 950m)」「半作嶺(はんされい 894m)」に登る


3月29日(金) 0430起床 (---)
天気 曇りのち晴れ
気温 10℃

「三ッ森山」と「半作嶺」は、大塔山系の西の端に半作峠を挟んで左右に並んでいる
田辺市隣町の上富田町から国道311号を北上、「冨里温泉乙女の湯」経由百間山渓谷に越える「林道熊野下川線」の半作峠北登山口から登る。
3月24日「黒嶽」に登った際に撮った「乙女の寝姿(半作嶺)」の姿と「三ッ森山」である
半作峠から左の「三ツ森山」へ登り半作峠に戻り「半作嶺」に登る
「和歌山県の山の本」には、「低山と云えども侮るな、踏跡薄く地図とコンパス必携、露岩帯の滑落に要注意」とある。

「三ッ森山(みつもりやま 950m)」「半作嶺(はんされい 894m)」
歩行距離 7.3㎞ 所要時間 4時間29分 総上昇量 597m 移動平均速 3.1㎞(全体平均速 1.6㎞)

0620時 半作峠北登山口発
0642時 半作峠
0700時 アンテナ塔
0757時~0815時 「三ッ森山(みつもりやま 950m)」山頂
0910時 アンテナ塔
0920時 半作峠
0935時 半作嶺稜線
1000時~1010時 「半作嶺(はんされい 894m)」山頂
1030時 半作嶺稜線
1038時 半作峠
1049時 半作峠北登山口

半作峠北登山口から杉の植林された急斜面を半作峠に向かって登る。巨岩がこの急斜面に辛うじて引っ掛かっている。その巨岩に杉が生えている。この斜面に限らず登る山で度々杉が岩に生えている。和歌山県では杉が岩にも生えるらしい。

















半作峠には今は地蔵が二体並んでいるのみ。
峠の賑わいを想像するのは難しい















半作峠から左へ「三ッ森山」に向かって杉の植林された稜線を歩く。















その稜線の一部が切り開かれてアンテナ塔が建つ








果無山脈が遥か遠く、霞の中に微かに稜線を印している。果無山脈から大塔山系の山々がくっきり見えたのとは違い、果無山脈の遠さが分かる朧さである










「三ッ森山」に向って稜線を軽くアップダウンし山腹をトラバースして「三ッ森山」西峰への取付きに到る












此処から稜線の様相が一変する、ロープが下がる急壁の登り





















木の根を摑んで登る急壁


















西峰から「三ッ森山本峰」のコルへの下りは、ほとんど直下降
「和歌山県の本」の滑落に注意はこのことだろう
単独行では如何なる失敗も許されないので慎重に下る











下り切った倒木のコルから再び急壁を登る




















山頂直下は大岩の登り
















山頂は大岩の片隅、せいぜい三、四人が立てるだけの広さである




















しかし、展望は全周その中でも三ッ森山から百間山経由法師山への縦走路のうねりと屈曲、アップダウンが見応えがある。











下りは「西峰」を南側に巻くルートを発見し、試しに入って行くと残置テープが所々残り意外と簡単に西峰の緑色のロープが下がる急壁の下に出る。
西峰の基部からのトラバースではなく、緑色のロープが下がる地点からのトラバースだから、どうしても下がるロープに目が行き直上してしまう。知らない限りトラバース路は目に入らないだろう








半作峠に戻り杉林を右へ「半作嶺」に向かって歩く













暫くで右手の支尾根急坂を登る



















「半作嶺」山頂に向かう稜線に上がると、小さなアップダウン、露岩、木の根をかわしつつ乗越しすり抜ける
















乗越しも細い稜線上では神経を使う



















急斜面をトラバースし、露岩を越えて稜線の岩場を下がったロープで越える
















更に、下がったロープを掴んで登る



















登った先が「半作嶺(はんされい 894m)」山頂
展望は360℃であったのだろうが、今や木々が成長してこの絶景のみが何物にも邪魔されず見える







「遥かに(法師山)、手前に(百間山)、そして(三ッ森山)」が一列に縦走路を従えて屹立している。1000mの稜線が見せる景観ではない
紀伊半島南部の熊野の山々、「大塔山系」歩きは、紀南の山の深さと険しさを知る山旅である
山の深さと険しさは、南北アルプスにも匹敵、引けを取らない
和歌山県の山旅も残り三日、この後の三重県、奈良県の山々が楽しみになってきた

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    いやいや凄いですね。岩稜の連続でロープに木の根にこれは参ったと帰る人も多いのではないですか?
    29日で平成30年度末が終わりました。
    来年度は途中で元号が変わるとか?光とか栄えるとか、安らかとの字が使われるのでは?と勝ってに思っております。
    昭和、平成、次の元号と三つを経験することができましたので、ホップステップジャンプすることを願います。

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  2. 低いと雖も侮るなかれは、この山に限らず紀伊の山はどの山でもですが、此処は一味違います。転ばぬよう、滑らぬよう細心の注意が必要です。「乙女の寝姿」等と名が付くから登りたくもなります。
    山に入る2月が新年度となった今は、4月の新年度が懐かしい。今年度は如何なることに?、之には取り組む!等々在りました。気分が一新するのは良いことです。まして「年号」も変わるから、今年こそです。 

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