2019年3月9日土曜日

「熊野古道」から「槇山(まきやま 796m)」に登る


3月9日(土) 0440起床 (---)
天気 晴れ
気温 3℃

「熊野古道」の「捻木峠」へ車で上がり、「熊野古道・捻木峠」から林道歩きの予定で集落道に入る。集落道とは云っても県道なのだが狭幅員の一車線、農道と変わらい。県道が通行止めで迂回路に入る。迂回路が農道、その迂回路が熊野古道である









所が行けども行けども、急坂を登りに登っても県道に復帰しない。民家脇の登っている道は「熊野古道」らしく途中に「熊野古道」標柱が建つ。











遂に、石畳の道に登り上がった。















その地点が「捻木峠(捻木杉)」である
0720時 「熊野古道」を車で登り上がってしまったらしい、











立っている場所は正に「捻木杉」















案内板の説明によれば、「安珍清姫の物語」で清姫が「悔しさのあまり身をよじった」それが「捻木杉」



















その「捻木杉」は祠の背後に枝を広げるだけ広げてズンと立つ、捻じり切っているとは思えないけれど迫力は満点
















「捻木峠」の案内板では、そもそも「熊野古道」とは延喜7年(908年)から弘安4年(1281年)の374年間に100回を越える法皇や上皇の御行の熊野詣の道とある
その結果、民間を巻き込んだ「蟻の熊野詣」である







「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」の熊野三山への「熊野古道」には、休憩のための「王子」が設けられたとある









「槇山(まきやま 796m)」
歩行距離 6.7㎞ 所要時間 2時間18分 総上昇量 332m 移動平均速 3.7㎞(全体平均速 2.8㎞)

0728時 捻木峠「熊野古道:潮見峠」入り口発
0800時 電波中継塔
0823時~0843時 「槇山(まきやま 796.1m)」山頂
0958時 電波中継塔
0941時 捻木峠「熊野古道:潮見峠」入り口着

「捻木杉」からすぐ本筋の林道に出てものの一分で「熊野古道:潮見峠」入り口、其処が林道のゲート地点である。車は下る向きにギリギリ谷側に寄せて駐車する












「捻木峠」から「潮見峠」への案内板を見ながら「槇山」へ向かう














最初の電波中継塔まで全線林道を歩く、直接山頂に登り上がる道も残ってはいるのだろうが「和歌山県の山」の本には紹介されていない。










見上げる山頂は左の電波塔ではなく右の先の小さく見える電波塔である。
直接登り上がるルートが紹介されていても、取り付く気はしない。急斜面以上で殆ど崖状態である







左の電波塔に上がり右の山頂へ稜線を歩くと薄っすら雪が残っている。南紀白浜で気温3℃だから800m近い稜線で雪が降るのは当たり前かと納得。










右の電波塔群の中に「槇山(まきやま 796.1m)」の三角点がある。コンマ1mに拘る山頂標識にニンマリである。












796.1mの山頂直下に、集落が見える。切り開かれ開拓された「梅畑」「蜜柑畑」が山肌一面を駆け上がっている。和歌山県に入って見慣れた「山の集落」と「果樹の畑」であるが、こうして広大な開拓されつくされた山肌に感動すら覚える






東南東方向に「大塔山(おおとうやま)」山系の山々が幾重にも重なる。何処までも重なる山、山、山、谷も深かろう













「潮見峠」から「捻木峠」へ
歩行距離 3.6㎞ 所要時間 1時間05分 総上昇量 93m

1055時 潮見峠発
1025時~1030時 捻木峠
1200時 潮見峠



「熊野古道:捻木峠」から「潮見峠」への「熊野古道」は歩道である。思いがけず登り上がってしまった「捻木峠」のようにはいかない。
「捻木峠」から「潮見峠」間の「熊野古道」を往復してもいいのだが、此処は「潮見峠」から「捻木峠」を往復したい。往復した後、「潮見峠」から先の「熊野古道」の様子を知りたい。「捻木峠」から「林道」「県道」「国道」と25㎞走り継いで「潮見峠」着
登りついた「潮見峠」は広い駐車場とトイレ棟が立ち田辺の海が見える。故に「潮見峠」とある
「捻木峠」までほぼ水平な歩道を往復する












「室町時代初期」に開かれたこの峠道は昭和初期まで賑やかであったと書いてある


















「熊古道」は人気である、「潮見峠」で二人が「捻木峠」に向かい歩く。












その後を追って「熊野古道」の杉の森を歩く














途中に「中ノ峠」、賑わった峠らしい












「熊野古道」脇に「地蔵」が祀られる
緑に苔むしている














杉の植林された「熊野古道」、崩壊し狭く少し危険な箇所もあれば広く歩道が残る箇所もある。それでも「熊野古道」を味わうには十分である










30分歩いて「根木峠」
ついさっきの「槇山」の登山口、案内標柱が迎える













復路、古道下に昔の「炭焼き窯」跡が二つ並んでいる。長い古道の歴史の中でつい先ごろは、暮らしの道であった証である。今や世界遺産で、和歌山県の山歩きの道すがら多くの西洋人と行き会う、熊野古道と連なる山は今や和歌山県の宝の道、宝の山である。
まだまだ楽しみが続く

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    西洋人が多いんですね。
    最近はサイクリングにきていると聞いてましたが、熊野古道もリピーターが、いるんですね。
    西洋人はリピーターとなり、単価も高いと聞いている。取り込まない手はない。
    頑張って売り込む手立てが先か?おもてなしが先か?
    多分、必要に迫られるとおもてなしも出来るのだと思います。

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  2. 和歌山県を歩くに「西洋人」「日本人」関係なく楽しめる。何故なら「行けば、歩けば」欲しい情報に出合える。欲しい情報が準備されている。「バス停」であれ、「古道」であれ、「温泉」であれ、「道の駅」であれ、「カフェ」でも完璧。その情報は英語でも日本語でもネットを駆け巡り、まして最新情報が毎日更新だろうから、安心なうえに更に安心。こういう基盤が後か先かは知らないが、今や必須の条基盤且つ件です。やるしかないのです

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