2019年3月31日日曜日

「嶽ノ森山(たけのもりやま 376m)」「峰ノ山(みねのやま 482m)」に登る


3月31日(日) 0430起床 (---)
天気 晴れ
気温 13℃

「嶽ノ森山」は、古座川の一枚岩対岸から登る。
対岸も岩山で「嶽ノ森山」の「雄峰」と「雌峰」の二つの岩峰が並んで立つ、其処に到る谷が岩盤の滑床で見所。











登山口は一枚岩トンネルの右から尾根に上がる














一枚岩トンネルの上をトラ―バースして斜上する











「嶽ノ森山(たけのもりやま 376m)」「峰ノ山(みねのやま 482m)」
歩行距離 8.6㎞ 所要時間 4時間25分 総上昇量 597m 移動平均速 3.1㎞(全体平均速 1.9㎞)

0625時 道の駅「一枚岩」駐車場発
0635時 登山口
0655時 岩盤滑床
0730時~0740時 変則十字路
0748時 「嶽ノ森山(てけのもりやま 376m)」雄峰
0800時~0805時 「嶽ノ森山」雌峰取付き
0817時 「嶽ノ森山」雄峰
0822時 変則十字路
0848時 林道出合
0919時~0930時 「峰ノ山(みねのやま 482m)」山頂
0943時 林道出合
1006時 変則十字路
1050時 道の駅「一枚岩」駐車場着




トンネル右の尾根を大きく斜上して滝上、杉の林の転石の沢に上がる
其処が「一枚岩盤の滑床」「スラブ」の始まり










一枚岩盤のスラブが谷になり、滑らか谷スラブである

滑床にステップが穿ってある。苔むしたステップや乾いたステップと日当たりや水流を被る被らないで様々である




















スリップしないように慎重にステップを踏んで上がる



















幸いなのは傾斜がゆるい事、恐怖感を抱かないで登る事が出来る

















滑床の源頭部は、狭い急壁のチムニーになっている。右岸のロープで高巻く














高巻いた先は杉林、急坂の杉林を登ると「嶽ノ森山」雄峰の基部








基部からロープの下がった岩場と鎖の手すりを摑んで雄峰に登る

















「嶽ノ森山(てけのもりやま 376m)」雄峰は、灌木が取り囲む5~6人は立てる広さがある
低い灌木が取り囲んでいるので高度感を感じずに済むのが有難い







少し低い「雌峰」の岩峰が下方に立つ、「雄峰」から灌木の中を下がったロープにぶら下がり「直下降」する。スリリングを通り越して極めて慎重な下りである

















「雌峰」の基部に下り岩場に取付く。ロープが下がっているも慎重に登り上がる。
ところが、突風でザックごと体を持っていかれそうになる
「雄峰」と「雌峰」のコル、両岩峰間を突風が吹き抜ける。
体を振られて安定した雌峰への登りは出来ない。
雌峰への登りを中断して雄峰へ登り返す。














東に遠く霞むのは「烏帽子岳」と「光ヶ峰」














北方向遥か彼方霞の中に「法師山」と「大塔山」













西方向此れから向かう「峰ノ山」













雄峰基部の変則十字路に戻り、「峰ノ山」へ灌木の稜線を緩く上がる
暫く歩くと右側斜面が全斜面伐採されている










その伐採斜面の稜線に作業道が通じている。
作業を辿ると林道に合流する。










林道合流点から案内表示に従い伐採地と植林地境を登り上がる。















急斜面と倒木に手古摺るも「峰ノ山(みねのやま 482m)」山頂に登り上がる
山頂には、アンテナ塔が二基建つ、展望はない

時間があったので辿ったが、歩いた先は伐採地と作業道、林道だから楽しみは半減である












登って来た側とは反対側に作業道下り林道に下り立ち、伐採地の作業を変則十字路に戻る











変則十字路から杉林の中を道の駅「一枚岩」に向かって下る。
滑床を経由せず、直接「雌峰」「雄峰」へ登る登山者が多いのだろう、しっかり踏まれた登山道である。












朝まだ暗かった一枚岩の渓谷に日が射し、満開の桜が一枚岩と対で見事
駐車場は満杯、大勢の人で賑わっている
この山、滑床が必見である

2019年3月30日土曜日

熊野参詣道「大辺路(長井坂)」を歩く


3月30日(土) 0350起床 (136/85)
天気 曇り
気温 10℃

熊野参詣道「大辺路」は、田辺市から海辺を那智に到る参詣道である。和歌山県街道マップの紹介によれば、平坦地は殆ど国道や旧道に吸収され、古道は峠越に残存していて、連続したコースは取り難くなっている。しかし、自然林に囲まれた尾根道、石畳道が続き太平洋を望む雄大な景観は、近世の文人墨客が愛で、数々の紀行文を残した風光明媚な地であり、紀伊路、中辺路とは趣の異なる魅力があると記されている
六日間の大塔山系の山旅が終了、今日は熊野参詣道「大辺路」で屈指の景観と往時の佇まいを残すと云う「大辺路(長井坂)」の内、その核心部(道の駅分岐~茶屋の段)を歩く
上富田町の道の駅「くちくまの」から30㎞走って、すさみ町の道の駅「イノブータンランドすさみ」着、海岸にある道の駅久々海を見ている
道の駅左の林道を終点まで上がると5~6台は駐車可能な広場、梅の花が終わり、周囲の木の花と草花が咲く広場にミツバチの巣箱が置かれている。





熊野古道「大辺路(長井坂)」に向かう尾根の入り口に、大きな案内板が建つ













熊野古道「大辺路(長井坂)」 (道の駅分岐~茶屋の段)
歩行距離 6.6㎞ 所要時間 2時間21分 総上昇量 213m 移動平均速 4.2㎞(全体平均速 2.7㎞)









0623時 林道終点駐車場発
0632時 熊野参詣道「大辺路(長井坂)」合流点
0730時~0735時 茶屋の段
0838時 熊野参詣道「大辺路(長井坂)」合流点
0844時 林道終点駐車場発

急な尾根の道を9分上がると案内標識が建つ「大辺路(長井坂)」に合流する















ウバメガシの林が被さる道が緩やかに南斜面を登っている、そのウバメガシの木を透かして太平洋が見える














「版築(段築)」の説明板がたっている
築き立てた水平道、歩き易さと維持管理上の優位性から古道の特徴とある










確かに平坦な稜線と云えど大小の起伏がある、それを築き立てた「版築」で歩き易くする。現地調達の土と現地の労力で築き立てた道なのであろう









右手に太平洋が広がる。「枯木灘」のはるか沖に太平洋の水平線が朧である
確かに「中辺路」「大雲取越」「小雲取越」とはまったく異なる趣がある











「漁港と海辺の町」が下に広がる。「小さな湾と集落」という景色である












太平洋に面した南斜面に水平に付けられた「熊野参詣道」が、明るい木漏れ日で白く伸びている。













右手に広がる太平洋を眺めながらゆっくり歩を進めるのは今も昔も変わらないだろう
遥かに遠く「潮岬」の突端が見える








水平道から標高差で70m下る。尾根の末端の平場「茶屋の段」に出る、今アンテナ塔が二基建っている









その昔「茶屋の段」から見る「太平洋」「太平洋に突き出る潮岬」その雄大な景色に感嘆の声を上げたと紹介されている。今は樹木が生い茂り「ひだ里ハ くまのみち みぎハ やまみち」と彫られた石標が建つ

















所々に残る石畳















登りに掛かると出て来る「自然石の石段」





















大きな松が立つ南斜面の古道




















山桜が咲き残る灌木の被る古道


















古道から太平洋を望めば、はるか沖に大型船が行き交う
山の南斜面の明るい
樹林の道もその樹林越しの太平洋も昔々も今も変わらないだろう
好い道を歩かせて貰った







古道から下り更に紀伊半島を南に下ると道の駅「すさみ」、此処に「エビとカニの水族館」が併設されている。入場料800円/人、エビとカニを目で堪能する









更に本州最南端に下る。見えて来たのは潮岬と灯台











駐車料金300円と灯台入場料200円を払い、潮岬灯台の天辺に登る
本州最南端の灯台の天辺から、太平洋のはるか沖をその先にあるであろう島々を眺める
山旅もやっと本州最南端に行き着いたことになる













今日は、その最南端でマグマの贈り物「橋杭岩」とその先に広がる太平洋を眺めながら一杯やる

2019年3月29日金曜日

大塔山系「三ッ森山(みつもりやま 950m)」「半作嶺(はんされい 894m)」に登る


3月29日(金) 0430起床 (---)
天気 曇りのち晴れ
気温 10℃

「三ッ森山」と「半作嶺」は、大塔山系の西の端に半作峠を挟んで左右に並んでいる
田辺市隣町の上富田町から国道311号を北上、「冨里温泉乙女の湯」経由百間山渓谷に越える「林道熊野下川線」の半作峠北登山口から登る。
3月24日「黒嶽」に登った際に撮った「乙女の寝姿(半作嶺)」の姿と「三ッ森山」である
半作峠から左の「三ツ森山」へ登り半作峠に戻り「半作嶺」に登る
「和歌山県の山の本」には、「低山と云えども侮るな、踏跡薄く地図とコンパス必携、露岩帯の滑落に要注意」とある。

「三ッ森山(みつもりやま 950m)」「半作嶺(はんされい 894m)」
歩行距離 7.3㎞ 所要時間 4時間29分 総上昇量 597m 移動平均速 3.1㎞(全体平均速 1.6㎞)

0620時 半作峠北登山口発
0642時 半作峠
0700時 アンテナ塔
0757時~0815時 「三ッ森山(みつもりやま 950m)」山頂
0910時 アンテナ塔
0920時 半作峠
0935時 半作嶺稜線
1000時~1010時 「半作嶺(はんされい 894m)」山頂
1030時 半作嶺稜線
1038時 半作峠
1049時 半作峠北登山口

半作峠北登山口から杉の植林された急斜面を半作峠に向かって登る。巨岩がこの急斜面に辛うじて引っ掛かっている。その巨岩に杉が生えている。この斜面に限らず登る山で度々杉が岩に生えている。和歌山県では杉が岩にも生えるらしい。

















半作峠には今は地蔵が二体並んでいるのみ。
峠の賑わいを想像するのは難しい















半作峠から左へ「三ッ森山」に向かって杉の植林された稜線を歩く。















その稜線の一部が切り開かれてアンテナ塔が建つ








果無山脈が遥か遠く、霞の中に微かに稜線を印している。果無山脈から大塔山系の山々がくっきり見えたのとは違い、果無山脈の遠さが分かる朧さである










「三ッ森山」に向って稜線を軽くアップダウンし山腹をトラバースして「三ッ森山」西峰への取付きに到る












此処から稜線の様相が一変する、ロープが下がる急壁の登り





















木の根を摑んで登る急壁


















西峰から「三ッ森山本峰」のコルへの下りは、ほとんど直下降
「和歌山県の本」の滑落に注意はこのことだろう
単独行では如何なる失敗も許されないので慎重に下る











下り切った倒木のコルから再び急壁を登る




















山頂直下は大岩の登り
















山頂は大岩の片隅、せいぜい三、四人が立てるだけの広さである




















しかし、展望は全周その中でも三ッ森山から百間山経由法師山への縦走路のうねりと屈曲、アップダウンが見応えがある。











下りは「西峰」を南側に巻くルートを発見し、試しに入って行くと残置テープが所々残り意外と簡単に西峰の緑色のロープが下がる急壁の下に出る。
西峰の基部からのトラバースではなく、緑色のロープが下がる地点からのトラバースだから、どうしても下がるロープに目が行き直上してしまう。知らない限りトラバース路は目に入らないだろう








半作峠に戻り杉林を右へ「半作嶺」に向かって歩く













暫くで右手の支尾根急坂を登る



















「半作嶺」山頂に向かう稜線に上がると、小さなアップダウン、露岩、木の根をかわしつつ乗越しすり抜ける
















乗越しも細い稜線上では神経を使う



















急斜面をトラバースし、露岩を越えて稜線の岩場を下がったロープで越える
















更に、下がったロープを掴んで登る



















登った先が「半作嶺(はんされい 894m)」山頂
展望は360℃であったのだろうが、今や木々が成長してこの絶景のみが何物にも邪魔されず見える







「遥かに(法師山)、手前に(百間山)、そして(三ッ森山)」が一列に縦走路を従えて屹立している。1000mの稜線が見せる景観ではない
紀伊半島南部の熊野の山々、「大塔山系」歩きは、紀南の山の深さと険しさを知る山旅である
山の深さと険しさは、南北アルプスにも匹敵、引けを取らない
和歌山県の山旅も残り三日、この後の三重県、奈良県の山々が楽しみになってきた