2018年10月31日水曜日

雨休養


10月31日(水) 0345起床 (---)
天気 くもり時々雨
気温 9℃

飛騨地方は雨模様の予報であるが、美濃は晴れる予報である。が、そこは滋賀県・福井県境の山間部、晴れてはくれない。気圧の谷の通過と西高東低の気圧配置はしっかりと雨を伴っている
明け方には本降り、一時小康状態なるも降ったり止んだりである。
山行は中止である
こっちは中止を決めたけれど、道の駅では山に行く車がひっきりなしに止まっては出発する。今日は一日降ったり止んだりなのだがそれもお構いなしのようである。
道の駅から25㎞下ってコインランドリー、序に買い出しする
山旅を始めたころと比べるとコインランドリー事情は劇的に改善された。大きなスーパーマーケットにはコインランドうりーが併設され、街中でも幹線道路を走れば必ずコインランドリーを発見する。ネットでの検索やはるばるコインランド-リーまで走ることが無くなった。洗濯が300円から400円、乾燥が10分100円が現在の相場である
明日は天気が回復する予報なので山中の道の駅に戻る。
「夜叉ヶ池」経由三国岳に登る
この夜叉が池、泉鏡花の戯曲「夜叉ヶ池(1913年)」で有名らしい
このことを道の駅の案内で知る
歌舞伎役者「坂東玉三郎」演じる「夜叉が池」
篠田正弘監督の映画「夜叉が池」
見たことはないが明日は登る

2018年10月30日火曜日

「虎子山(とらすやま 1183.2m)」「国見岳(くにみだけ 1126m)」



10月30日(火) 0350起床 (---)
天気 くもり時々雨
気温 9℃

揖斐川町春日、美束の集落から国見峠へ、この峠は美濃、揖斐川から近江への間道、交易路であったらしい
峠正面に「伊吹山」が黒々と見える筈であるが今日はガスの中である

「虎子山(とらすやま 1183.2m)」
歩行距離 3.8㎞ 所要時間 1時間44分 総上昇量 382m 移動平均速 3.0㎞(全体平均速 2.2㎞)   

0730時 国見峠発
0756時 稜線
0813時 ルート屈曲点
0823時~0838時 「虎子山(とらすやま 1183.2m)」山頂
0845時 るーと屈曲点
0855時 稜線
0914時 国見峠着

国見峠は岐阜県揖斐川町と滋賀県米原市を分ける。林道にはゲートがある。
このゲートの右手、夏草の藪の踏跡が登山口である。「国見岳」の案内標識はあるも「虎子山」の案内標識はない。













登山口の夏草の藪からいきなりの急登が杉林になっても変わらず直登標高差115mを一気に登る。東面は灌木西面は杉林、展望はないので頑張るのみ、やや傾斜が緩み脚休めも束の間再度の急登で稜線に上がる、ここまでの標高差が220m凡そ8分目程は登り切った感があるが未だ半ばである












緩くなると灌木が両側から差し掛かけそれが黄葉の道に変わる、秋山はこうでなくてはなりません。











更に緩く登って行くと「ブナ林」が現れる。こじんまりした林がこれまた憎いほどの景観を見せる。山中一人なれど思わず声が出る「やるなー」










上ばかり見て歩いていたら踏むところである。偶々登山道に目をやったらこの「菫」の花、一㎝にも満たない一輪。
もう直ぐ雪が降ると云うに「咲くか!君は」と云いたくなる
たった一輪に目が行ってよかった






「虎子山」山頂は、平坦な笹藪の先にある













三角点があり山頂標識が架かり、東面は展望が全開である
日本海から吹付ける風が雨雲となって山に掛かる。琵琶湖東の伊吹山辺りでもこの影響を受けるらしい。天気は上がると睨んで登ってきたが次第に雲が低くなる。







その雲の下、右手奥に「鍋倉山」が、黒々霞む













池田山は右手の鈍頂更に黒々半分ほど見える
この両山の間に広がる谷と尾根が織りなす模様が美しい。その模様の中に古から息づく村が点在する。暮らしが歴史となって行くことを眺めている。









「国見岳(くにみだけ 1126m)」
歩行距離 4.3㎞ 所要時間 2時間13分 総上昇量 386m 移動平均速 3.1㎞(全体平均速 1.9㎞)

0922時 国見峠発
0941時 鉈ヶ岩屋分岐
1000時 露岩帯
1010時 山頂広場
1016時~1032時 「国見岳(くにみだけ 1126m)」山頂
1040時 山頂広場
1046時 露岩帯
1058時 鉈ヶ岩屋分岐→1106時 鉈ヶ岩屋  
1122時 鉈ヶ岩屋分岐←1112時 鉈ヶ岩屋
1135時 国見峠着

「虎子山」からの下り真正面に灌木越しに丸い山頂の「国見岳」が見える。下って再度同じ標高差を登り返す













国見峠を挟んで「虎子山」の反対側が「国見岳」の登山口、ゲート脇の登山口を上がる。「国見岳」はこちらと大きな案内標識が架かっている。










杉林の中を登って行くと、倒木が至る所その倒木越しに急坂を従えた国見岳が直近にある











本当に突然、山中に不釣り合いな「鉈ヶ岩屋」の案内板に出会う
上人が隠れ住んだ岩屋は帰りに訪ねる










杉林は檜林に変わる。檜は可哀そうである、鹿が根元から1.5m程を剥いで食べ本体の幹が丸出し、きっと材にはならない。
檜林を越えて登ると落ち葉の道に変わる、サクサクとは行かないけれど黄葉を踏んで登る贅沢を味わう













「国見岳」の丸い山頂の直下が「露岩帯」である、苔むした露岩が昨夜の雨でぬれているのでツルツル、お助けロープが下がる理由が分かる。慎重に通過する。












その露岩帯を過ぎて振り返ると「虎子山」が真正面に平らな稜線と山頂を見せ、その下に急坂の登路を見せている
こうも鮮やかに見せられるとニンマリである








「国見岳」丸い山頂の入り口は茅の原である。相当に広い理由は。昔アンテナが建っていたらしい。











山頂に伸びる道が一時なのだが明るく開放感がある人気の理由かもしれない













山頂の灌木越しに伊吹山が写るはずであるのだが今日は山頂はガスの中である













「国見岳」から「伊吹山」に続く稜線越しに見える筈の「伊吹山」もガスの中である












国見岳山頂からの「鍋倉山」は、虎子山からよりもはっきり見えている
 










下り「鉈ヶ岩屋」に立ち寄る、急坂を大きく下る















急な崖の上に「大岩」が突き出ておりその根元が「岩屋」になっている












岩屋の奥には、小さな社が祀られさもなん雰囲気が漂う












大きな案内板に「岩屋」の謂れが書かれている
西暦1600年関ケ原の合戦の昔である
矢張り暮らしは歴史なのである













峠に降りたっても「伊吹山」はガスの中である。
時雨模様の、伊吹山も峠を挟んでの両山も色濃く京の都を映している











揖斐川の町に降りると田圃の先、山に虹が架かる
成程こういう下山も悪くない

 

2018年10月29日月曜日

「鍋倉山(なべくらやま 1049.9m)」


10月29日(月) 0450起床 (---)
天気 曇りのち晴れ
気温 8℃

前線が通過して西高東低の冬型気圧配置なので、山はどんより天辺はガスの中である
北上せず西進して東海自然歩道で「鍋倉山(なべくらやま 1049.9m)」を歩く

「鍋倉山(なべくらやま 1049.9m)」
歩行距離 7.4㎞ 所要時間 2時間38分 総上昇量 503m 移動平均速 3.7㎞(全体平均速 2.8㎞)
0750時 東海自然歩道長者平発
0755時 東海自然自然歩道合流点
0820時 日坂越
0908時~0920時 「鍋倉山(なべくらやま 1049.9m)」山頂
0954時 日坂越
1022時 東海自然歩道合流点
1028時 東海自然歩道長者平着

東海自然歩道の全体のコースや様子は知らない。山を歩いていると案内板や道標で東海自然歩道であることを知ることが多い。鍋倉さんの「鍋倉山(なべくらやま 1049.9m)」へは、山頂を越えて「山川」まで東海自然歩道が通じている。その歩道で登る









幅の広い歩道が尾根伝いに整備されており、多くの人が歩くのだろう路面はしっかりしている













歩道から樹間を透かして目指す「鍋倉山」が結構な高さに見える












流石に歩道なだけはあり「道標」は㎞程表示である












山頂を越えての東海自然歩道は「崖崩れ」通り抜けできないらしい













尾根筋の歩道から山頂への登りに入ると「歩道」が落石ゴロゴロ、落枝、落ち葉の「荒れた歩道」に変わる
歩道は斜面にジグを切ってあるのだが落石は如何ともし難いようである
山頂下に上がると落石は無く、代わりに黄葉した落ち葉が歩道を覆い黄葉のトンネルになる。ご褒美だろう。






山頂まで広い歩道は続く、歩道の先が山頂である












「鍋倉山(なべくらやま 1049.9m)」山頂は、薄い灌木の中にあり展望が効きそうで効かない。













「鍋倉山の案内板」で付近の様子を知る
東海自然歩道を往復して今日の山行は終わり












予定していた山域の雲行が怪しいので美濃最南部の「池田山923.9m」に変更する
この山、山頂まで車で上がる事が出来る、「美濃平野一望」そして「伊吹山」が見える
その展望を求めて山旅号で一時間、山頂下の広場に到着












この地点から見る伊吹山は鋭鋒である。裾野が広く盟主然としている
伊吹山山頂まで車道が上がっているなどととても思えない











この展望台の裏側が「美濃平野」、パラグライダーの発信基地からの展望が見事である
恵那山、乗鞍岳、御嶽山も見えるらしい









今日は霞んで遠くの山は見えない、眼下に広がる美濃の平野のその広がりを見るだけ十分見応えがある。山頂に立って山から山、山の連なりを見る事はあっても、平野の先っぽが見えない平野を山の天辺から見る事はない。
なかなか貴重な体験である。

2018年10月28日日曜日

「妙法が岳(みょうほうがだけ 666.93m)」「飯盛山(いいもりやま 745m?742.4m)」「(三角点 西津汲)外津汲山(とつくみやま 793.4m)」


10月28日(日) 0445起床 (---)
天気 晴れ
気温 9℃

今日は三山一人旅


「妙法ヶ岳(みょうほうがたけ 666.93m)」
歩行距離 7.2㎞ 所要時間 2時間43分 総上昇量 545m 移動平均速 4.4㎞(全体平均速 2.4㎞)

0720時 参道駐車場発
0730時 山門
0750時 東海自然歩道入り口
0818時 奥の院
0900時~0910時 「妙法ヶ岳(みょうほうがたけ 66.93m)」
0933時 奥の院
0957時 山門
1007時 参道駐車場着

まずは西国三十三番満願霊場、参道には広大な無料駐車場がある
早朝の参道を歩いていると声がかかる
「いろいろ出るから気を付けて行ってらっしゃい」
霊場故か「いろいろ出る」らしい









千年単位の「時」を見る
西国三十三番満願霊場「谷汲山華厳時(たにぐみやまけごんじ)」
歴史ではなく時間が沁みる










本堂から山頂へ向かう道は「奥の院」へ向かう道でもある
奥の院までの道に三十三の「お堂」が祀られている
一つ一つ手を合わせ上がって行く











奥の院のお堂はひっそりと杉林の中に建つ















奥の院から山頂に向かう道には、倒木が立ちはだかる
今年の台風の惨禍が山ではワンランクアップの惨状である









「妙法ヶ岳(みょうほうがたけ 666.93m)の三角点は倒木の中











その脇に「妙法ヶ岳(みょうほうがたけ 666.93m)」の標識が架かる
666.93mと小数点2位まで拘る所が憎い












柿を持って登るのは初めてなのだけれど、この「富裕柿」山に合う
明日以降もこれで決まり、甘いのみならず汁気もあり且つ食べた感が半端ない











山頂からの下り「参道」が一望、この景色今も昔も変わらない、古刹と村が過ごした「時」を真上から見た












「飯森山(いいもりやま 745m)」「外津汲山(とつくみやま 793.4m)」
歩行距離 5.5㎞ 所要時間 2時間53分 総上昇量 478m 移動平均速 2.8㎞(全体平均速 1.9㎞)

1113時 天狗の森公園駐車場発
1156時~1203時 「飯盛山(いいもりやま 745m)」山頂
1216時 コル
1246時~1252時 「外津汲山(とつくみやま 793.4m)」山頂
1318時 コル
1336時 「飯盛山(いいもりやま 745m)」山頂
1406時 天狗の森公園駐車場着











舗装林道を落石を慎重に避けつつ3㎞程上がると林道終点













林道終点が「天狗の森公園」、由緒正しき案内板がある
その案内板に「飯森山 742.4m」と「月の株」、この「月の株」がこの山の核心である












「飯盛山」山頂まで遊歩道整備と紹介されているけれど、落枝と倒木、洗堀、落石で本格的山道に復帰中である











「飯盛山(いいもりやま 745m)」山頂は灌木中














美濃平野の方向が切り開かれている。
古の祭事の中心地「京都」の外郭にあった殷賑の地である
成程、古刹、豊穣の地、地の利、温暖、条件は揃っている







向かう「外津汲山(とつくみやま 793.4m)」が見える
明確な登山道はないが、踏跡はしっかり残っている
残置テープに新たにテープを足して下って登る。下りは崩れやすい岩塊の下りがコルまで、登りは涸れた灌木と夏草の中を山頂へ上がる







「外津汲山(とつくみやま 793.4m)」山頂の標識に、「西津汲 三角点」とある
山頂の呼び方、地元呼びetc色々なのだろう











振り返った「飯盛山」が、お椀に持った「飯盛」正に名の通りなので笑ってしまう













「飯盛山」までは遊歩道、「外津汲山」までは踏み跡なので、本当に久し振り、何年か振りにピンクテープを結んだ。結ぶほどの藪ではないのだけれど他の残置テープを辿るよりは少しましなルートだろう






下山時に「月の株」に立ち寄る
古色蒼然大株から苔むした株が数本我が物顔に四方に伸びている















案内板に「月の株」とあり(蟻山の天狗の木)と記す
数百年とある、何を見てきたのであろうか
「時」とはこれを云うのである