2017年8月31日木曜日

「安峰山(あんぼうざん:1058m)」「猪臥山(いぶしやま:1519m)」に登る


8月31日(火) 0430起床 (116/76)
天気 曇りのち晴れ
気温 18℃

飛騨市神岡から40分で北飛騨の中心市「飛騨古川」に到る
観光の町「飛騨古川市」の背後の山が「安峰山」、この山は「古川まつり」「二十五菩薩祭り」など暮らしに深くかかわってきた山であると云う。近年は朝霧を見る山として人気の山である
谷間の街を挟んで反対側の山が「猪臥山」、山頂から白山、御嶽、乗鞍岳、穂高連峰、立山連峰、360度の展望が得られる山である
両山とも山頂まで林道が通じている。「安峰山」は、工事中で歩いて登るしかない、「猪臥山」は、山頂まで車で上がる

「安峰山(あんぼうざん:1058m)」
歩行距離 5.9㎞ 所要時間 2時間10分 総上昇量 440m 移動平均速 4.8㎞(全体平均速 2.8㎞)

0633時 市営墓地駐車場発
0648時 安峰山登山口
0725時 二十五菩薩跡
0733時~0750時 「安峰山(あんぼうざん:1058m)」山頂
0833時 安峰山登山口
0843時 市営墓地駐車場着

安峰山が、「気多若宮神社」の鳥居の背後にきっちり嵌っている。この神社の神事、神輿行列、屋台行列、起し太鼓は、「国重要無形民俗文化財」であると共に「ユネスコ無形文化遺産」に登録されている。この祭りに大きく関係する山である









登山口は、市営墓地の奥にある。車はこの市営墓地の駐車場に止める














抹香の漂う墓地から15分登ると杉林の中に登山口の標柱が建っている
大勢の登山者が登るらしくよく踏まれているし、登山道の水切りが掘られ整備が行き届いている









そのしっかりした登山道に、イノシシの掘り返しが延々とつながる。何処の山も、何処の山麓もイノシシ対策は手が抜けない













40分登った地点に「二十五菩薩跡」の標柱が建てある。「二十五菩薩」は山麓に下ろされたとある












赤松、コナラ、ホオノキの混じる林を登って行く













山頂下の急斜面を上がると展望台が見えて来る














展望台から眼下の飛騨古川の市街地の先遠く「白山」が見える













山頂まで林道が上がり歩道が整備され「朝霧」を見る山としての整備が行き届いている
現在工事中で林道は通行止めで、今朝もゲートが締まっていた









「猪臥山(いぶしやま:1519m)」
林道終点駐車場から山頂まで10分

安峰山と街を挟んで谷向の山が猪臥山であり、安峰山の展望図にも記されている
安峰山から下りて道の駅「アルプ飛騨古川」でパンフレットを確認すると、車で45分で山頂と紹介されている
国道、県道、小鳥峠から林道を登ると1519mの山頂直下の林道終点駐車場に着いた
駐車場から鳥居を潜り、祠に参り先に進むと標柱の建つ山頂である





山頂からの展望は360度全周、遮るものなしの大展望である
中でも標柱越しに見える「白山」が、余りにも近い、近すぎる。












北東方向には、北アルプスの山々が一連、一望である。奥穂高岳の高さと尖峰が際立っている












山名を記した方位盤で山々を確認する
北東に北アルプス













西に白山
飛騨の山々の位置関係が漸く把握できた
ご来光と雲海も楽しめるらしいので是非登ることをお勧めする

2017年8月30日水曜日

天蓋山(てんがいざん:1527.3m)に登る


8月30日 0430起床 (124/79)
天気 雨のち晴れ
気温 18℃

0100時雨が降り出す
網戸状態の窓ガラスを慌てて締める
止んだのは0700時、天気回復を確認して「天蓋山(てんがいざん:1527.3m)」登山口の山之村キャンプ場に向かう。
天蓋山は、飛騨市神岡町の中でも更に山深い山之村の名峰である

天蓋山(てんがいざん:1527.3m)
歩行距離 7.6㎞ 所要時間 2時間58分 総上昇量 606m 移動平均速 3.9㎞(全体平均速 2.4㎞)

0823時 山之村キャンプ場登山口発
0922時~0935時 すずめ平
1003時~1023時 「天蓋山(てんがいざん:1527.3m)」山頂
1042時 すずめ平
1121時 山之村キャンプ場登山口着

国道471号から有峰湖に通じる大規模林道に入り、山吹峠を越えた先4㎞、標高1000m地点に山之村キャンプ場はある。大規模林道脇に登山者用駐車場はある。キャンプ場は広々とした樹間にバンガローが建ち敷地の中は沢が流れている
歩いて7分、キャンプ場の最奥地点が登山口








この沢沿いに登り、尾根を一つ越すと最初の急坂が待っている
滑りやすい粘土質の急斜面なのだが、今日はスパイク長靴なので何の問題もない。
雨上がりで湿度が高いうえに雲間から陽が射し始め猛烈な暑さになった









急坂を一気に登り上がると「すずめ平」の標識が立っている
周囲の立木は切り開かれ北アルプスの展望台となっているが、今日はガスに隠れ展望は無い
天気が良ければ絶好の休憩地点である
すずめ平の先、登山道を少し下ると小さな沢があり「水場」となっている。コースの案内には無い水場である







山頂へは途中の小ピークを越す、綺麗に藪が刈られ他登山道を進むと二つ目の急坂、ピークに上がるとやっと山頂が見える












一旦鞍部に下り登り返す、山頂周囲のブナの自然林が美しい













「天蓋山(てんがいざん:1527.3m)」山頂は、大きく切り開かれて展望は360度である
富山湾から剣・立山・薬師・黒部五郎・双六・笠・槍・穂高・焼岳・乗鞍・御嶽まで
今日はガスで展望は皆無、それでもガスの先の山を想像して見えない展望を楽しんだ










登山道のあちらこちらに掘り返した跡がある
熊の仕業である
「熊出没注意」の看板は本当なのだ

2017年8月29日火曜日

槍ヶ岳・穂高連峰・焼岳・乗鞍の展望台「福地山(ふくじやや:1617.1m)」


8月29日(火) 0430起床 (115/77)
天気 雨のち晴れ
気温 19℃

早起きして味噌汁ソーメン定食を食べいざ出発の瞬間突然雨が降り出す
気象庁のアメダスを確認すると北アルプス南部のみ雨が降っている
飛騨地方「朝晩、ところによっては雨」とは云っていたけれど、此処がそうとはアングリである
 二時間半待って雨が上がり、今日の山行予定「福地山(ふくじやや:1617.1m)」に登る







「福地山(ふくじやま:1671.7m)」
歩行距離 10.3㎞ 所要時間 3時間30分 総上昇量 678m 移動平均速 4.1㎞(全体平均速 2.6㎞)

0840時 福地山登山口発
0928時 谷川・尾根コース分岐
0938時~0950時 無然平
1035時~1105時 「福地山(ふくじやま:1671.7m)」山頂
1140時 無然平
1149時 谷川・尾根コース分岐
1210時 福地山登山口着

槍ヶ岳・穂高連峰・焼岳・乗鞍岳を一望できる山が奥飛騨温泉郷の裏山「福地山」である。登山道が開設されたのが平成16年、一気に注目される山となったとある。
急峻な地形と狭い谷、山全体を眺めることが叶わないところに、福地山の展望だから火が付かない筈がない
登山口の福地温泉には、朝市がたつ。温泉旅館の浴衣丹前姿のお嬢さん、お姉さん、奥さん、おばさん、お婆さんの大勢のお客さんで賑わっている



朝市の奥の登山者用駐車場に車を入れていざ出発
朝市の門前が登山道入り口
その登山道入り口に「福地山トレッキング案内図」が堂々掲示されている











こんもりした山体なので取り付きからいきなりのジグの登山道である
森林作業の作業道としても立派に通用する登山道が、果てもないジグを刻む。










途中に残りカーブ「14コ」で「谷川・尾根コース分岐」と云う案内板がある
それからしばらくで谷川コースと尾根コースの分岐に到る
「尾根コース」が展望が効くらしい







分岐から尾根コースを登る事10分で無然平、此処で谷川コースと合流する
「篠原無然」の石像が設置されている
その後も登山道はジグを切りながら高度を上げていく










途中、第三展望台、乗鞍展望台と切り開かれた展望台が来るのだが、ガスが掛かって展望は皆無である
「福地山(ふくじやや:1617.1m)」山頂でも展望がない











山頂で待つ事30分、やっとここまでの展望が得られる
登る事二時間から二時間三十分でこの展望は得難い
人気が出る訳である







下りながら左を振り向くとガス切れ間に「笠ヶ岳」の山頂が見える
思わぬ高度に現れた山頂の「2897.5m」の高さに納得である












尾根コースのネズコが混じる自然林の痩せ尾根と山頂周辺の伐採を逃れた自然林は、面積は無いが見応え十分。これに展望が付くから登る頑張りにお釣りがくる
















登山道の中程、「雷除けの避難小屋」が建っている
雷雨には太刀打ちできない、少なくとも雷は絶対に避けたい
このような避難小屋は、あの途轍もない雷を経験しないと建てられない
地元の人はよく御存じである、有難いの一言









今日の温泉は、新平湯の「奥飛騨本陣薬師の湯(500円)」
邸内から湧出した「薬師の湯」が売りである
飲んでみる「流石に薬師の湯、薬です、薬の味がします」
「薬師の湯」として売っているから「本物の売り」なのです





やっと余裕の下山なので本日は自炊です
メニューは当然「ゴールデンカレー」、ジャガイモ三個、玉ねぎ二個、飛騨豚肉たっぷり
ビールをコップになみなみ注いで乾杯
そして、ゴールデンカレーをアルミの食器に山盛りついで、スプーンで口に入れる
山旅此処に極まる
明日は雨らしい

2017年8月28日月曜日

笠ヶ岳から傘新道で下山する


8月28日(月) 0400起床 (---)
天気 曇りのち晴れ
気温 9℃

槍ヶ岳からあがる日の出を拝もうと早起きするも、空はどんより曇りその雲がどんどん東の空を覆ていく
皆さんが期待した日の出は拝めなかった
それでも小屋の布団の上からこの写真が撮れた
これが笠ヶ岳山荘の最高の売りなのです
この時間と競合するのが「0500時の朝食」
今日の日の出が0520時、ところが皆さん出発が早いので日の出どころではない
0500時、朝食の食堂は満席である
0600時 下山開始


笠ヶ岳から傘新道で下山する
歩行距離 11.9㎞ 所要時間 4時間24分 下った標高差 1810m 移動平均速 4.1㎞(全体平均速 3㎞)

0600時 笠ヶ岳山荘発
0700時 抜戸岳分岐
0903時 傘新道登山口
1010時 新穂高登山口
1024時 新穂高登山者用無料駐車場着

山荘直下のテント場のテント組も撤収にに忙しい、その脇を皆さんが下山していく













笠ヶ岳東斜面の先に「焼岳」と「乗鞍岳」が薄墨に浮かんでいる
その輪郭が朧で美しい












さらに東には、北アルプスと中央アルプス、そして南アルプスに重なるように富士山が浮かんでいる。何れもさらに朧な薄墨なのが儚い














昨日歩いた稜線を今朝は逆方向に歩いて下山である
後姿が寂しげなのも分かるような気がする











笠ヶ岳の東斜面のカールとカールを覆う緑は圧巻である
これ程の広がりで緑の斜面を見せる山は無い
















笠ヶ岳から抜け戸岳まで一面の緑は、この国唯一と云っていい
呆然であった。言葉がない。













この眺望点から笠新道は一気の下りになる
左俣谷に向かって一直線の急降下である、下る先の谷が見える下山道は此処が初めてである
下りで一緒になったお兄さんと二時間ひたすら駆け下った
一歩、一歩の下山が悪い訳では無いけれど、膝や踝、踵に異常なまでの負荷が掛かるので、テンポよく調子を取って駆け下るほうが良いような気がする
要は何時もの下山スタイルである




前回お休みで振られた福地温泉「石動の湯(500円)」で二日間の汗を流した












源泉かけ流しであるが、体も頭も湯船のお湯をで洗う
一番風呂であったので使い放題であった
今日はサービスで「五平餅(200円/本)」が付いていた
奥飛騨の里の味を山を下りたそうそう頂いて感謝である







2017年8月27日日曜日

笠ヶ岳

小池新道経由で笠ヶ岳まで、そして第ニ回目の小屋泊。
笠ヶ岳
所要時間  10時間14分
0300時  新穂高登山口発
0430時  小池新道入口
0700時  鏡平小屋
0800時  弓折乗越
0930時  大ノマ岳
1130時  抜戸岳
1255月  笠ヶ岳山荘
1314時  笠ヶ岳

とりあえず無事笠ヶ岳に到着しました。
天気は申し分無し、欲しいのは稜線を吹き抜ける風です。
日が上がってからの暑さでペースダウン
人気のあるコースなので、登山道は混雑しています。
槍から穂高が一望だから当然なのです。
笠ヶ岳山荘一泊二食9800円、ビール500ml800円で乾杯です。
明日は、笠新道で下山します。
写真は、降りてからです。
(8月28日下山)
0300時発、漸く空が明るくなり稜線に日が当たり始めた、今日の晴天を約束している













鏡平に上がると鏡池が迎えてくれる
逆光の逆さ槍を写真に収める。池面の太陽を隠すのが撮影のコツ、皆さんに教えて差し上げた












鏡平は槍ヶ岳から穂高岳の稜線の一級の展望台である












歩いた稜線をこうも間近で見るとは思わなかった













しかし一番美しいのは「池に映る鏡平小屋」である
静寂が伝わる











このコースの王者は、やはり「槍ヶ岳」である
尖っているだけではなく、他を圧倒する尖塔である
笠ヶ岳への稜線に上がると東西南北全周の眺望が広がる
目指す笠ヶ岳がその稜線の先端にようやく姿を現す











起伏の無い稜線の先端の笠ヶ岳という記憶であったが、とんでもなく大きいアップダウンの稜線の先の笠ヶ岳である
その稜線のカールに残る雪渓から冷たい水が流れ緑豊かである








稜線歩きで一番楽しいのは、目的地が段々近くなることである
今日は笠ヶ岳が、どんどん迫って来る
笠が段段大きくなる











北には薬師岳と黒部五郎岳、北の股岳が、その山体の大きさを競い合っている













更に笠ヶ岳が近くなる。















稜線のうねりも美しい














笠ヶ岳山頂に到着した時ガスが湧いた
漸く北アルプス全山の稜線を踏破した











笠ヶ岳山荘は、水は天水だが何せ「展望」が売り、小屋の布団の上から窓越しに「槍ヶ岳から奥穂、西穂」まで一望だからその贅沢さは極まっている












二段ベッドが満員なのもうなずける














予定より早く到着したので取り敢えずビールで乾杯。
さらにザックから「蜂焼酎」を取り出し水割り、担ぎ上げた「ゆで卵」で美味しく頂く











笠ヶ岳山荘の夕食は1700時、ビールを頂きながら美味しく完食した