2019年3月22日金曜日

「熊野古道(小辺路)」から「果無山(はてなしやま 1114m)」「石地力山(いしちりきやま 1140m)」に登る


3月22日(金) 0350起床 (---)
天気 ガスのち晴れ
気温 12℃

谷底の十津川役場、道の駅はガスの中、谷から果無集落へ上がると谷間のガスの上、谷向の山々が見えてくる















果無山脈の西の端に位置する「果無集落」が、谷間のガスの上小さな春を演出する。
山の上の小さな集落の春の初めである









「果無山(はてなしやま 1114m)」「石地力山(いしちりきやま 1140m)」
歩行距離 11.1㎞ 所要時間 5時間00分 総上昇量 836m 堂平均速 3.9㎞(全体平均速 2.2㎞)

0643時 果無集落駐車場発
0810時 果無観音堂
0843時~0853時 果無峠
0858時 「果無山(はてなしやま 1114m)」山頂
0930時~0950時 「石地力山(いしちりきやま 1139.5m)」山頂
1018時 「果無山(はてなしやま 1114m)」山頂
1023時 果無峠
1043時 果無観音堂
1143時 果無集落駐車場

「熊野古道(小辺路)」はその集落の庭を登って行く

















集落の上に「果無峠 3.5㎞」の案内柱が立つ、「石地力山(いしちりきやま 1140m)」は古道を外れ峠から東へさらに40分である














杉木立の石畳を登ると「熊野古道(小辺路)」の案内板が立つ


















高野山から熊野本宮大社までの参詣道が「熊野古道(小辺路)」
















地理的概要を記している。標高1000mを越す、伯母子峠(おばことうげ)、三浦峠(みうらとうげ)、果無峠(はてなしとうげ)、三つの峠を越す険路を三泊四日歩く。それでも最短であったとある









西国三十三観音に導かれ古道を辿る

















灌木のトンネルの石畳を登り












杉林の木段を登る


















石仏三体が祀られた果無観音堂を過ぎ













大きな切り開きに出る。
果無山脈西端の「果無集落」が遥か下、谷の上にガスに霞んでいる













「熊野古道(小辺路)」を果無峠に登る古道脇の「杉林」は見事である
「美しい」巨杉が林立する美林とはまた一味も二味も違う、人の手が人の思いが未来へ託す願いがこもった美林である。見入ってしまう。
















「果無峠」は標柱が立ち、冷たい風が渡るのみの、「熊野古道(小辺路)」最後の1000mの峠である。展望はない。













果無峠から右の尾根に入ると稜線は自然林が残る

















一登りで「果無山(はてなしやま 1114m)」、小さな山頂標識があるのみ展望はない











石地力山」へ稜線を下ると、濃いガスの中其処は「ブナ」の稜線である


















大きくのたうつブナ



















群集したブナ















太い枝を絡ませ広げるブナ
黒々と他を圧倒するブナの稜線を歩く、稜線を吹き抜ける風は冷たい。
春の気配のない中、ブナの梢だけが鳴る


















「石地力山(いしちりきやま 1139.5m」山頂、標高に拘った山頂標識が立つ











展望は無いとばかり思っていた山頂で、果無山脈の大展望を得る
東の端迄一望、うねり重なる山脈がキレている、だから登って見ないと分からない







その山脈の先、遥か先、尾根と峰と稜線と山頂が霞む、あれは此れから登る大塔の山々だろう
果無峠からの下り大勢のトレッカーと行き交う。その中に北海道のトレッカーのお姉さんと「北海道山談義」「熊野古道談義」、古道も北海道の山も人を惹き付けて止まないと一致する









明日、果無山脈の東端を登るべく「奈良県十津川村」から「和歌山県龍神」へ谷を縫いくねくねの道路を35㎞走り峠を越える

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    気が遠くなるような登りの写真。息が上がるのではないですか?脚もパンパンになり登り続けて、山頂へ。
    眺望は行って見ないとわからない。人生見たいですね。
    でも、楽をしたいのでその登りを見ただけで諦める人も多いと思います。
    他人の比較や尺度ではなく、自分の尺度で頑張らないとダメなんですよね。
    最近のスポーツ観戦でもつくづく思うことです。

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  2. 下界で生活の時間がある如く、山では山時間がある。山を見て、尾根を見て、登山道の状況から後何分、何時間が凡そ推察できる。この時間は山をあるくスピードでもあるのだが、山をどれくらい楽しめるかの時間でもある。この森、この尾根、この展望の中に居たい時など殊更時間がゆっくり流れる。中々こういう時間を持つことは難しいと最近気が付いた。贅沢な時を貰っている

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