3月24日(日) 0400起床 (---)
天気 晴れ
気温 0℃
大塔山系の前衛峰「黒嶽(くろだけ 650m)」を登り、大塔山、法師山、百閒山、半作嶺、三ッ森山の峰々と尾根を確認したい。と簡単に考えて登ったのだが、岩の露出した急壁と木の根を摑んで登る急坂と云う手ごたえ十分の山である
「黒嶽(くろだけ 650m)」
歩行距離 11.0㎞ 所要時間 3時間40分 総上昇量 612m
0555時 大塔村歴史民俗資料館発
0615時 海蔵寺
0705時 502m峰」
0814時~0820時 「黒嶽(くろだけ 650m)」山頂
0857時 支尾根下降点
0920時 林道
0935時 大塔村歴史民俗資料館着
冷え込みで登山口の田辺市平瀬集落は、真っ白キンキンのカチカチである
大塔村歴史民俗資料館に山旅号を停め、明るくなったばかりの集落を歩き「黒嶽」に向かう。502m峰が意外と険阻である。
海蔵寺手前で尾根に取付くべきところ境内まで上がってしまったので、境内右手の墓地の横から強引に竹藪を登る
鹿ネットが張ってあるも開閉口から杉林へそして尾根上の登山道と合流する
尾根を上がって行くと灌木が切れて「半作嶺(乙女の寝姿)」「三ッ森山」が平瀬集落を越えて姿を見せる。岩峰が作る姿は遠くから見る分には好形でも、登ると岩峰を越える巻く下るだから楽しめない。
案の定502峰への登りが、急坂の岩場、岩塊の露出した急壁
一旦弛んだ尾根は更に502峰に向かって更に急坂になる
灌木の急坂に続き
岩尾根が連続するようになる
岩の隙間を辛うじて登り上がる
502峰から灌木を握り、灌木に頼って急壁を一旦少し下る。ところが、ルート間違い、502m西峰から支尾根を谷に下っている
再び灌木を握って502m峰に登り返し、慎重に踏み跡を辿りつつ山頂下のコルに到る
コルから山頂に向かって登る灌木の斜面は更に急になる
地籍調査のピンクテープが到る所に目立つので、急壁で登路を探すのは甚だ難しい、慎重に登路を見極めながら急壁を攀じる
岩盤が露出、岩塊が覆い被さるだけでなく、足場のない灌木の急壁がある。木の根を摑んで強引に登り上がるしかない。
岩場の先が明るく抜けている、最後の急坂を登り上がると山頂である
「黒嶽(くろだけ 650m)」は、灌木に囲まれた狭い山頂である
展望はない。山頂を越える灌木中を吹き抜ける風が汗をかいた体から体温を奪う
登ってきたルートを下る気にはならない。登る以上の慎重さが求められる
分県・和歌山県の山の本に紹介されている通り、山頂を越えて下り、支尾根から林道へ、そして延々と林道を歩き登山口へ戻るルートを選択する。
とは言っても、安易なくだりではない。502m西峰のルート失いを繰り返さないよう下る尾根を間違わないことが第一、登りに匹敵する急斜面を滑落転倒しないよう下ることが第二、山頂稜線から林道に下る尾根を間違いなく下ることが第三、取敢えず此れだけに注意して下りに掛かる。珍しく「黒嶽」の山頂稜線は、植林された尾根ではない。厚く積もった落葉と落枝は踏み跡を消す。更に登りに匹敵する急壁の下り、古いテープを頼りにステップの無いなか灌木の根を足が掛かりに慎重に下る。
稜線から支尾根が分岐するたびに確認をしつつ小さなコブを越える。
林道に下る支尾根は、意外と簡単に見つかる。自然林が切れて檜の植林地に変わる境界線が支尾根である。「黒嶽」を示す倒れた標識があり分かりやすい
傾斜の弛んだ檜の植林地と灌木の境を下る
檜の植林地から再び灌木の急斜面を、灌木を摑んで下ると林道に出る。
この灌木の中の最後の下りは最近歩かれた形跡がない、檜の植林地を林道まで下っているのではないかと林道を少し登り上がってみるも特に登山口との案内も無い。下りやすい所を林道に下ると云う事らしい
其処に背後から声がかかる「何処から?」
「黒嶽を越えて下ってきました。別な下り道も在るのかと思いまして」
「見たことない。」
「処で何しているのですか?」
「水道施設の点検、当番でね。点検終ったところだから乗って行くかい」
「有難うございます」
歩けば1時間20分は掛かる道を15分で運んでもらった。
鹿児島からと言ったので「おもてなし」して頂いたのかも知れない
思った以上に早く下山出来たので、その後大塔山系の山々の登山口へのアクセス道路を確認する
その途中「黒嶽」を見る、確かに急且つ岩露出の尾根が立ち上がっている
前衛峰でこれだから本峰はさぞかし厳しい事だろう
おはようございます。
返信削除親切な方がいらっしゃいますね。軽トラの写真は大丈夫ですか?苦笑
SNSではないので拡散しませんが。。。
さて、次の山は大きな山ですね。遠くから見るとよーしと、なりますが、今回の山のように掴んで登ることになると登るのも降るのも辛いですね。
山で出会う地元の方々と気安く言葉を交わせる。此れが不思議、そして相手も様々語っていただける。その中の一コマが「軽トラ」です。山は良いなとつくづく思います。語るとその人の幸せ加減が直に響く。山奥だの、標高が高いの、人家が少ないなど関係ない。豊かさとは何ぞやと考えてしまいます。
返信削除この「大塔山系」とにかく広いから、アクセスに四苦八苦しています。
もう暫くは悪戦苦闘が続きます