山旅ではなかなか難しい。
居場所を知らせる。
危険を知らせる。
状況を知らせる。
これからの行動を知らせる。
山旅ではこれ「笛」のみ。
携帯電話、スマートフォンは、
山旅では常時携帯している。
電波があれば万能でも、なければただの箱。
笛の音が聞こえたら必ず笛で応える。
呼ぶ声が聞こえたら笛を吹く。
笛に向かって応えが返る。
応えが返った方向に向かって笛を吹く。
知らせあい、助け合う、
小物だがこの上ない道具。
山旅では、目も耳も鼻も肌も、
体の全てがアンテナである。この足ならしで聞こえてきたのはシカの鳴き声だけであった。
源流部の斜面では小さな崩壊がいたる所で起こっている。
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