3月2日(日) 0315起床 (ーーー)
天気 曇り
気温 16℃
汗びっしょりで目が覚めたのが「0315時」、パンツから下着全部着替えて再び布団へと云う事にはならずそのまま起床である
明るくなった庭に雨が降って風が吹くと梅の花は一気に散る、然も白い花弁のまま傷むこと無く散るから壮絶感がある。
この壮絶感のある梅の花が散ると春磯が本番である
春磯即ち「ギンバサ」、之れが学術的には海藻・植物「イギス目・フジマツモ科・ヤナギノリ属・ユナ」と云うから驚く。調べると三重県鳥羽市では「タダモ」、島根県沖や島根半島では「ソゾ」と呼ばれているらしい。正月の雑煮の具にもなると云う、鹿児島の我家ではもっぱら酢の物で春磯を味わう。然も市場には出回ることが無い。梅の花が庭一面に折り敷く今この瞬間がその時だと知る人しか味わえない貴重な春の御馳走である
もう一品、春磯で「ギンバサ」を摘みつつ磯の割れ目をチェックすると「ヨコゲ」が割れ目の奥に鎮座する。其れを磯専用の金具で掻き出す
春磯のおまけの「ヨコゲ」、学術的分類では軟体というから驚く、「フネガイ目・フネガイ超科・フネガイ科・エガイ属・エガイ」らしい。
そんな難しいことは食べる分には少しの蘊蓄でしか無いと、熱湯で30秒湯がいた「ギンバサ」を橙酢で頂く、之れが実に甘い、橙酢の酸っぱさが「ギンバサ」のぬめりと合わさると絶品の甘さになる
「ヨコゲ」は、白出汁或は海水で煮る。「ヨコゲ」の貝の身が、磯を口に嚙むほどに旨いのは当然、食った人しか分らないから伝えようが無い。が、磯の滋味が染出る「ヨコゲ」を指で摘まんで食すのだが、その磯味が染みた指を舐めながら焼酎飲が飲めると云ったら分って貰えるだろうか。
春磯を十二分に味わうと山旅三昧のモチベションは徐々に上がってくる、出発間近と云うのが何時ものパターンである
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