2012年9月8日土曜日

遊楽部岳 グルメ熊との神経戦


9月8日 0330起床 (123/78)
天気 晴れ(月に暈がかかっている)
気温 15℃(涼しいを通り越してちょっと寒かった)

頂上まで9.6㎞
登り 4時間50分
下り 3時間40分
こう書いてある。

八雲町登山口へ道道42号線
林道を1㎞で登山口
0602 登山口発
トドマツの人工林を20分

















尾根筋に入るとブナ林













いきなり
コーンだけの熊の糞
古いな。
雨に打たれている。
食いに行ったのかトウモロコシ畑に
ここから10㎞以上あるぞ。
ところがさらに登ると
昨夜したのか。熊の糞
真新しい、生のコーンが落としてある。
ウソだろう。これと付き合うのか。
今日一日。


登山道は立派に刈払いされ
迷う心配全くなし。
しかし只管登る。9.6㎞。
ずっと樹林帯。展望は無いに等しい。
淡々と登る。何も考えず登る。
これが正解。
10分縮めようとか
30分縮めようとか
とんでもない大間違い。
登りだけじゃない。
登りながら下り、下ったらまた同じ以上に登る。
この繰り返し。そりゃないぜと言いたいが
これが山登り。
山と勝負なんてとんでもない話。




だから淡々と登る。
そのうち6合目に着くさ。
しかし、まだ3.9㎞あるってさ。









そうはいってもグルメ熊が今朝登ってる。
確かに登ってる。
爪が明確に土にめり込み
真新しい痕跡。生の足跡。










昨夜か、今朝掘った掘り返し。
掘った土はまだ生だもの。
結論。
私は、グルメ熊のすぐ後を追いかけながら登っている。
実際臭い。登山道全線が臭いわけじゃない。
所々、獣臭であっったり、あるいは非常に気持ちいい香り。
あるいは突然鼻を襲う一瞬の異臭。
山や森や落ち葉以外の臭いがところどころで
はっきりと表れる。
匂いが溜まっているとも言っていいのかもしれない。


古い糞はいたる所。
それも山の御馳走を食べた糞ばかり。
コーンは無し。
笛吹きっぱなし、同時にホイッスル。
鈴は二個。音色は違う。
こっちはこれだけ。
大丈夫か。

だって行くしかないもの。
こっちの手段は、吹いて吹きまくって
これから行くぞ、本気で行くぞ
分かってるな。
相手にこう分かってもらうしかない
神経戦。負けたら終わり。

しかし、相手も大変だろうな。
どこまでついてくるのよ。ってなもんだろう。
でも今日は遭遇無し。
ピークは踏んだ。

今日は一人旅かと思ったら
私を含めて、3組4人。
1014 遊楽部岳(ユウラップダケ)山頂
1038 山頂発
1335 登山口着
ホントにグルメ熊と会わなくてよかった。
熊が濃いとは聞いていた。
日高や知床と違うと聞いていた。
確かに、日高や、知床でコーンの糞する熊はいなかった。
人間界と密接に付き合う熊はひょっとすると一番怖い存在かもしれない。
1500 八雲町 温泉
1700 明日は雨予報
明後日も雨予報、30㎞走ってコインランドリーがせいぜい。
また休養。メンテナンス。





なぜ淡々か。
これから下る尾根の写真。

登りながら下ってまた登るの繰り返し。
下りだって当然下って登って下ってまた登る。

なかなか降りられない、高度が下がらない。
それでも、淡々と下る




しかしいろんなものが見えます。。奥尻島です。伝統があります。生活があります。暮らしがあります。毎日毎日が暮れていきます。これからもずっとそうです。この自然と生きていくのです。私も同じです。

2 件のコメント:

  1. こんばんはです。
    グルメ熊怖いですね。でも、実は人間様が、熊さんのところに侵入しているんですね。今日、テレビの、ふしぎ発見でパンダのとくしがありました。
    環境汚染と人間様の侵入で、パンダの世界が侵されたんです。先輩も笛吹いて『ゴメンナサイ、邪魔しま~す。』って感じで山に侵入!!、でも実は熊さんに監視されているんではないでしょうか?

    追伸、、
    そう言えば、金曜日に小川正○さんと、林務に今年異動した竹下さんと、高級居酒屋さとかで飲みました、先輩の山旅三昧のブログを教えました。
    先輩も元気そうだったんですが。、実は血圧が高いらしく『そろそろ薬飲まんと』と言われておりました。

    にんに

    返信削除
  2. 熊との神経戦は疲れる。強い侵入者じゃなく、最も弱い侵入者が最強の熊に、先に避けてくれと云ってるんだから。熊が侵入者に会いたくないと思ってくれることにかかってる。最弱な戦術。疲れますよ。グルメな熊は初めてだった。どうだグルメだろうと云わんばかりの落とし物でした。

    正ちゃん、山に登れば血圧下がるよ。ウソだと思ったら登ってごらん。帰ったら成果聞くから。

    返信削除