2024年7月2日火曜日

「白滝天狗岳(しらたきてんぐだけ 1553m)」「有明山(ありあけやま 1635m)」敗退


7月2日(火) 0350起床 (ーーー)
天気 雨のち晴れ
気温 11℃

0550時、休業中の北大雪スキー場が登山口、雨は上がったとは云え強風と共に霧雨が横殴りである。


天気は回復するのでゲレンデ跡の、笹が被った作業道を上がる



「白滝天狗岳(しらたきてんぐだけ 1553m)」「有明山(ありあけやま 1635m)」
歩行距離 8.3km 所要時間 3時間50分 総上昇量 678m

0555時 北大雪スキー場発
0745時~0750時 「小天狗(こてんぐ 1313m)」山頂
0810時 撤退
0945時 北大雪スキー場着

第一リフトから第二リフトの斜面は、正に笹の原一面その笹原に刻まれた一筋の窪みが登山道らしい


背丈を超す藪、何時もならダニ攻撃でうんざりするところなのだろうが、今日は上下雨合羽着用で且つアースジェットをたっぷり振りかけているので、目を凝らして確認してもダニ一尾着いていない。油断は禁物ながら作戦は成功している


登り上がったスキー場の上端「小天狗(こてんぐ 1313m)」がガスの中



北海道電力の反射板が強風の中「轟々」と唸る、恐怖を煽る唸り声である。


「小天狗(こてんぐ 1313m)」は、ハイマツが地を這っているので吹きさらし、あまりの強風にストックで体を支えないと立っておられない。強弱を付けて稜線を吹き越えるので油断すると体を持って行かれる。


「白滝天狗岳(しらたきてんぐだけ 1553m)」に向かって歩き始めるも、登山道には真新しい、昨日?「ヒグマの落とし物」。


体を持って行かれるほどの強風の中では「笛」は熊には届かない、まして熊鈴はこの強風では無力、「赤いボディーの熊スプレー」も熊には届かない。
山頂まで一時間ながら「危険」は犯せない、撤退。


ゲレンデの笹藪の下りも笛を吹きながら辺りを警戒しつつ慎重に下る
ダニと生死を分けた戦いはないが、ヒグマは出会った途端「生死を分ける瞬間」になる。
出発前には「熊スプレー」ホルダーからスプレーを取り出し噴射の手順を確認する。
しかし、今日の強風下、強風が轟々唸る稜線では人もヒグマも相手を事前に察知するなど不可能だ
恐らくヒグマとの事故はこんな日に起こるのだろう


登山口に下って眺める「天狗平」、火砕流が作った大地は広々と耕され実に大らかにのんびりしている。強風で轟々と唸る「白滝天狗岳(しらたきてんぐだけ 1553m)」稜線とのギャップのあまりの大きさに混乱するも、これも北海道だろうと思う。


かみゆうべつ温泉で汗を流し「昼ビール」していると、土地の漁師のおじさんから声が掛かる。ひとしきり山談義、ヒグマ談義が弾み「帆立談義」でおじさん一言「帆立は佐呂間だ」


この一言で明日は佐呂間で帆立です

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