9月14日(土) 0250起床 (---)
天気 晴れ
気温 20℃
真夜中気になって石川道情報ネットで国道416号の最新情報を拾う、案の定「8月19日~9月30日」のうち10日間(0800時から1600時)一時通行止め、登山口を変えざるを得ない
距離は長いがこれしかない「鈴ヶ岳」経由「大日山」を往復する
「鈴ヶ岳(すずがたけ 1175m)」「大日山(だいにちさん 1368m)」
歩行距離 13.3㎞ 所要時間 6時間36分 総上昇量 1101m 移動平均速 3.4㎞(全体平均速 2.0㎞)
0527時 鈴ヶ岳登山口発
0617時 出作り小屋
0712時 ブナ尾根急登
0740時~0745時 「鈴ヶ岳(すずがたけ 1175m)」山頂
0805時 カタクリ小屋
0854時~0920時 「大日山(だいにちさん 1368m)」山頂
0955時 カタクリ小屋
1018時~1025時 「鈴ヶ岳(すずがたけ 1175m)」山頂
1043時 ブナ尾根急登
1115時~1125時 出作り小屋
1203時 鈴ヶ岳登山口着
0445時登山口着するも登山口は真っ暗、白み始めた0515時やおら準備し0527時発
暗くて写真にならず、杉の林から「セオ谷」右岸壁をトラバース「幸四郎屋敷跡」を通りセオ谷を手製の橋で渡り百閒滝への分岐から良蔵屋敷跡を登り一旦下って登りがると「出作り小屋」
此処で漸く写真
小屋の中は整理整頓が行き届き、土間中央に薪ストーブが置かれ何時でもいらっしゃい楽しんでと云う雰囲気がある
「出作り小屋」とは何ぞやという謎は案内板が教えてくれる
小屋で夜が明け漸く周辺の事情と山の様子が分かる。困難なコースが待ち受けている予感がする
小屋から急坂を登ると「ブナ」が濃くなり案内板に「ブナ尾根」とある
その急坂のブナに朝日が差すとブナの幹は白く光り幹の影は急坂に長く伸びて谷に消える。朝一番に登るとこの景色に出会える
愛でる間もなく今日一番のブナの森の急坂が眼前かつ頭上に被さる。
「県指定自然環境保全区域ブナの巨木」という案内板が建つ、幹回り4.4m、樹高20mと云う
尾根と左右の斜面から谷にブナの森が広がる、谷の奥まで朝日が差し幹が輝き影を作る
きっと熊がいる、こっちの様子を窺っているのが分かる。
ブナが低くなると「鈴ヶ岳」山頂に上がる
谷向の尾根が重なる先、真正面に「白山」が迫るも、「大日山」に向けて通過する
目指す「大日山」は、「鈴ヶ岳」山頂からは見上げるほど高く丸いドームである
「大日山」目掛けて一直線に登るわけではなく、カタクリ小屋へ大きく一旦下り登り返さねばならない
国道416号新保町からの登山道と合流する地点に「カタクリ小屋」が建つ、明るく整理整頓が行き届いたきれいな小屋である
その小屋の前に「カタクリ小屋周辺地図」の案内板が建つ
案内板には、「鈴ヶ岳経由往復コース」「小松市新保町側登山口コース」「山中温泉側登山口コース」が山頂を目指す、南加賀山域の盟主なのである
カタクリ小屋から「大日山」へ向かう登山道もブナの森である
豪雪に鍛えられ伏し、曲がり、立ち上がりという格闘の様が北陸の山の厳しさを物語る
振り返ると「鈴ヶ岳」へ山稜が伸びている、「大日山」は大きな山塊である
ブナの森は最後は急坂、ブナの背は低くなり山頂は笹原に変わる
「大日山(だいにちさん 1368m)」山頂は丸く平たい笹の原っぱになっている
白山が真正面に見える
真っ青なリンドウが山頂の一角に咲く、鮮やかな青が白山に映える
リンドウの先には山中温泉側コースの大日小屋の赤い屋根が際立つ、賑やかなコースなのだろう
福井県勝山市側コースは、「越前甲(越前大日山)」が小一時間先に連なりその奥には「荒島岳」が霞む。
そして「白山」が深く、遠く、壁のように別山、三の峰と連なる
南加賀の盟主の展望が素晴らしい
転ばぬようにブナの急坂を下り「出作り小屋」に下り案内板の「裏書」に気が付いた
山の暮らしの有り様が「杣道」と「地名」に色濃く残っている。
手付かずの山ではない、昔々から人は山に入って生きてきたのだと知る
それを知るために登っているのかもしれない
朝早くて気が付かなかった「熊爺」の一言
明るい陽の下で渡る「手作りの橋」
そして小さく落ちる沢の白い流れは下りの褒美である
下りついた登山口にはもう一台の車、鈴ヶ岳山頂のあの兄さんだろう
林道終点登山口で頭から沢水を浴び「鈴ヶ岳」と「大日山」が体奥深く沁む
おはようございます。
返信削除本日は一人山行き、土曜日は奥様休養日。でしょうか。秋の気配があったかと思いますが、まだまだ緑深いですね。空は秋のように澄み渡り空気感が涼しく感じるのでしょうか?
こちらは暑すぎて運動会が始まっておりますが、秋の大運動会というより、真夏の運動会です。
一山二山越えての山にはご遠慮願っています。風は秋風、日差しは真夏、こんがらかっています。そうであっても登ってみれば歩いてみれば「ワクワク感」は変わらない。
返信削除激坂も上る、大ブナも見る、笛も吹く、何時もの通りです