2021年10月9日土曜日

「三ノ沢岳(2846.5m)・空木岳(2863.7m)・南駒ケ岳(2841m)」二泊三日



10月8日(金) 0400起床 (ーーー)
天気 ガスのち晴れ
気温 6℃

第二日目
歩行距離 L=13.6㎞ 所要時間 9時間52分 総上昇量 1208m 異動平均速 2.4㎞(全体平均速 1.5㎞)

0541時 檜尾岳避難小屋発
0551時 「檜尾岳(ひのきおだけ 2728m)」
「0657時 雷鳥四話と遭遇」
0725時 「熊沢岳(くまざわだけ 2778m)」
0854時 「東川岳(ひがしかわだけ 2617m)」
0914時~0940時 「木曾殿山荘」
1116時~1127時 「空木岳(空木岳 2863.7m)」山頂
1212時 「赤椰岳(あかなぎだけ 2798m)
1249時~1301時 「南駒ケ岳(みなみこまがたけ 2841m)」
1331時 「赤椰岳(あかなぎだけ 2798m)」
1425時 「空木岳(うつぎだけ 2863.7m)」山頂
1523時 「空木平避難小屋」着

「詳細は明日10月10日の予定」
*今日もハイマツと大岩を越える岩稜の稜線の登って下ってのアップダウンをガスの中転ばぬよう慎重にを歩く






*「熊沢岳(くまさわだけ 2778m)の登りに掛かり「ヨイコラッショ」と岩を乗り越えて前を見ると声に驚いたのか「雷鳥が四羽」登山道を慌てて登る。静かに静かにと言い聞かせ立ち止まり様子を見ると目の前のハイマツに潜り込み暫くするとまた姿を現す。幸運です。ラッキー以外の何物でもない。北アルプスで見た、南アルプスでも見た、そして今朝、ガスの中だからこそ中央アルプスで見た。持ってます山旅仙人。

 



*一日中ガスかと思っていると突然下界からガスが切れ始める。昨日の「三ノ沢岳(さんのさわだけ 2846.5m)」が見え始め、進む先の稜線と空木岳が見える



 
*木曾殿山荘に下り「木曾の力水」の水場に向かおうとするや小屋の壁に「(木曽の力水)涸れています」との掲示がある。結局、ヘリコプターで荷揚げされた天然水(300円/500mL)を四本買ってペットボトル4本、4L満タンにして「空木岳(うつぎだけ 2863.7m)」へ担ぎ上げる




 *「南駒ケ岳(みなみこまがたけ 2841m)」までは、行きが80分。、帰りが90分である。「三ノ沢岳(さんのさわだけ 2846.5m)」の往復と略同じ往復時間なれどこっが余程遠い辛うじて2時間58分で「空木岳(うつぎだけ 2863.5m)」へ帰り着く



*空木岳からカールの中の「空木平避難小屋」の小さな赤い屋根が、カールに映える.
手前の小屋は「駒峰ヒュッテ」

40分は下るだろうか、本日の泊りの宿です

10月10日(詳細報告)
昨日は一日ガスの中を歩き、今朝も濃いガスの中を雨具を上下着て避難小屋から「檜尾岳(ひのきおだけ 2727.7m)」に戻る。



濃いガスの中を岩稜を越えて伝い歩きます


所々広いハイマツの尾根が出てきますがそれも束の間殆ど岩尾根歩きです。



次第にガスが切れて来る、今日は展望に期待が出来そう「御嶽山」は見え始めます


昨日は全く見る事が出来なかった「三ノ沢岳(さんのさわだけ 2846.5m)」が見える



「熊沢岳(くまさわだけ 2778m)」の岩場の登りに掛かる、岩を幾つも越えて進まなければならないので気を遣う。




休み休み、振り返り「三ノ沢岳(さんのさわだけ 2727.7m)」「木曾駒ヶ岳(きそこまがたけ 2956m)」「宝剣岳(ほうけんだけ 2931m)」楽しみ


進む先の岩尾根越しに「空木岳(うつぎだけ 2863.7m)」「南駒ケ岳(みなみこまがたけ 2841m)」が荒々しい,その奥に「南アルプス」がうっすら見える


檜尾岳(ひのきおだけ 2827.7m)」と「避難小屋」はやはり対が好い



周りの山を見ながらガスの切れ具合を見てひょいと足元を見ると「雷鳥が四羽」が登山道からハイマツへトコトコ歩いて逃げる。



待て待て、ちょいとお待ち、写真を撮らせて頂戴と慌ててカメラを出す。


四羽はハイマツで一旦立ち止まり「ハイポーズ」と写真を撮らせてくれる



一羽がハイマツに潜り



更にもう一羽も潜り



潜っては現れ



潜っては現れる



慌てて逃げる風は無い 
赤い実を啄みながら悠々である
北アルプスで出会い、「南アルプス」でも出会い、中央アルプスでは試験放鳥の成果に出会うという幸運です


 
ガスが切れると「南アルプス」が一堂に一列勢揃いです、雲間から朝日が束となって射し、薄い雲の帯が稜線を浮かばせる



「富士山」「塩見岳(しおみだけ)」「三伏峠(さんぷくとうげ 2580m)」「悪沢岳(わるさわだけ)」「荒川中岳(あらかわなかだけ)」「荒川前岳(あらかわまえだけ)」「赤石岳(あかいしだけ)」、特徴のある山頂と稜線が美しい



稜線にはずらり花崗岩の大岩が並ぶ



北を見るとスカイラインがクッキリ



南には「熊沢岳(くまさわだけ 2778m)」「空木岳(うつぎだけ2863.7m)」「赤椰岳(あかなぎだけ 2798m)」「南駒ケ岳(みなみこまがたけ 2841m)」贅沢な景色を見ている



主稜線は岩稜続きでも稜線下の西側斜面は緑が生えるハイマツ斜面、これもまた中央アルプスの主稜線でもある



「東川岳(ひがしかわだけ 2671m)」から「木曽殿越」の「木曽殿山荘」へ三角形の端麗な姿に変身した「空木岳(うつぎだけ 22863.7m)」を見ながら、ざれて足場の悪い急な下りを慎重に降りる



正面の「空木岳(うつぎだけ 2863.7m)」への登りも、急なリッジが一気に山頂に突き上げた厳しい登りである



「空木岳(うつぎだけ 2863.7m)」と「南駒ケ岳(みなみこまがたけ 2841m)」を結ぶ稜線もギザギザの岩稜の様に見える



降り立った「木曽殿山荘」は、既に宿泊者は出発済で静まり返っている



山荘の板壁に張り紙に「(義仲の力水)涸れています」、結局山荘でヘリコプターで荷揚げされた天然水(300円/500mL)を4本分けて貰い満タンの4本4Lのペットボトルを担ぎ上げる。



「木曽殿山荘」からガレ場の急な登りがいきなり始まりそのまま崩壊崖際のリッジの登りが続く



このガレ場を登りあがると岩搭が現れ、赤い矢印に従って右へ左へ と越える



鎖場有り


 
ステップ有り



越えた先にはまたもや岩群



岩に固定された丸太を足場に岩壁を越える



三つの岩峰を越えると花崗岩が点在する「空木岳(うつぎだけ 2863.7m)」山頂、展望は全周の360度、見渡す限りの見放題。



「南駒ケ岳(みなみこまがたけ 2841m)」を往復する。「赤椰岳(あかなぎだけ 2798)」へ岩稜西面をトラバース気味に下り赤梛のピークから「擂鉢窪」分岐に降りる



「擂鉢窪」分岐から「南駒ケ岳(みなみこまがたけ 2841m)」へ20分の登り返しとあるが岩尾根上がりは20分以上かかる



「南駒ケ岳(みなみこまがたけ 2841m)」山頂、「空木岳(うつぎだけ 2863.7m)」がまた姿を変え、その奥に「三ノ沢岳(さんのさわだけ 2846.5m)」、この山の配置、場所取りも見たいが



一番見たかったのは「越百山(こすもやま 2613.2m)」から「越百小屋」一帯の山と山並である。山は高さではないなと合点して納得、美しい山と山並である。だから登ってみないと分からない、パスしたらだめです。



「空木岳(うつぎだけ 2863.7m)」山頂下の「駒峰ヒュッテ」のテラスのコーヒータイムはまるで絵葉書を見ているようである。こんな小屋泊って夕暮れビール片手に夕暮ていく山など眺めてみたい。行き当たりばったりの山旅では予約など出来る筈も無く眺めるだけである。



今夜は、カールの底に小さく見える「空木平避難小屋」、先着男性3人と同宿、新型コロナもあって会話なしの無言、大いに助かる。



今夜も先夜と同じメニューでワンカップ焼酎を頂き爆睡。

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    9時間の山行き、頭が下がります。
    さて、サンダーバード(雷鳥)の写真ですが、どうやって撮ったんですか?
    そこまで近くに来て、逃げないのでしょうか?
    新大阪からサンダーバードに乗って富山に何度か行きました。新幹線が通ってからは東京から富山に入っておりますが、懐かしいです。

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  2. 雷鳥は慌てて逃げるようなことはしません。トコトコ歩いてハイマツに隠れる位でしょうか。繫殖期待で試験放鳥されたとは聞いていたがこの目で見られるとは思いませんでした。然も四羽、幼鳥のような気がします。まだ真っ白な冬気にはなっていませんでしたが、目の周りの深紅の瞼が綺麗です。ガスが濃い朝で良かった。

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