10月31日(火) 0350起床 (ーーー)
天気 晴れ
気温 7℃
「道の駅東由利」から40km東へ走り、「東鳥海山(ひがしちょうかいざん 777.4m)」が背後に控える奥羽本線三関駅の踏切を渡る
リンゴ園内の林道を上り上がった貯水タンクの、更に奥まで上がれば登山口駐車場らしいが踏跡薄い藪の林道をあがる勇気は無い。0627時、貯水タンクから出発する
「東鳥海山(ひがしちょうかいざん 777.4m)」
歩行距離 8.3km 所要時間 2時間53分 総上昇量 563m 移動平均速 4.8km (全体平均速 2.5km)
0627時 貯水タンク広場発
0710時 老杉
0735時 福田神社
0753時 「東鳥海山神社奥宮」
0806時~0809時 「東鳥海山(ひがしちょうかいざん 777.4m)」山頂
0818時 「東鳥海山神社奥宮」
0839時 福田神社
0854時 老杉
0920時 貯水タンク広場着
案の定林道は荒れ急勾配で抉れている、手前に留めて正解、林道終点の先にもう一世代先の林道が杉の植林地の中続いている。とても車は無理歩いても藪の朝露でスパッツ下はびしょ濡れである。一世代先の林道終点から更に杉の植林地を上がると歩き始めて45分、単調な杉の植林地歩きをハッとさせる「老杉」が立っている。主幹の半身は白く枯れ残る半身も辛うじて太く大きな空洞で生き残っている。
更に二十分単調な杉植林地の登りは辛いが、この老杉に慰められる
0730時、登り初めて1時間漸く杉の植林地から解放され、黄葉に朝日が差し込むこれぞ秋真っ盛りという稜線に上がる。
ブナの森の秋の色は良い。
小さな祠を過ぎ登り上がると「福田神社」の小さな社が建っている。その後ろに北面から林道が上がっている、1時間頑張って登った先で林道と合流するとは分ってはいても興を削がれる。
それでも残されたブナの森の秋は昔々と少しも変わらない。
登って見てみたいのはやはりこの黄色の輝きである
登り上がるとブナの林の中に「東鳥海神社奥宮」が建つ
秋田県南部の鳥海山と神室山、東鳥海山で三姉妹と言われ、最も小柄なこの山が長姉だとの伝えらしい、山名は南から眺めると鳥海山に似ているとか、山頂に「鳥ノ海」と呼ぶ窪地があるとか、鳥海権現を祀る「東鳥海神社奥宮」は、地元では「相川の権現山」と呼ばれ信仰を集めているという。
その「東鳥海神社奥宮」からさらに林道を400m進むと終点広場が「東鳥海山(ひがしちょうかいざん 777.4m)」山頂
山頂下に、これから登る「雄長子内岳(おちょうしないだけ 470.1m)」が、田んぼの中に散在する屋敷と屋敷林を裾野広げて屹立している
「雄長子内岳(おちょうしないだけ 470.1m)」
歩行距離 2.9km 所要時間 1時間56分 総上昇量 321m
1017時 三吉神社駐車場発
1050時 頂上稜線
1117時~1131時 「雄長子内岳(おちょうしないだけ 470.1m)」山頂
1149時 頂上稜線
1213時 三吉神社駐車場着
「東鳥海山(ひがしちょうかいざん 777.4m)」登山口の貯水タンク広場から、赤く熟れたリンゴがたわわに実るリンゴ畑を下り、反時計回りに18km大きく迂回して、「東鳥海山(ひがしちょうかいざん 777.4m)」山頂から見下ろした「雄子内岳(おちょうしないだけ 470.1m)」に回り込む。
小さい山ながら雪に削れられた斜面がいかにも豪雪を物語る。
登山口から10分歩くとその雪崩斜面が滑り台のように見える
沢筋の濡れて湿り滑る急斜面の踏跡を上がる
頂上へ繋がる稜線に上がると日差しが入り乾いた快適な歩きなる
そして、雪崩斜面を外れ此所まで生き残った大ブナの黄葉が迫力満点実に好い
しかし、山頂への稜線は壁で更に急崖のエッジを歩く、そのエッジが背丈ほどの藪なので辺りを見回す余裕はない、只管足元を確かめながら上へ上へを上がるのみ
「雄長子内岳(おちょうしないだけ 470.1m)」山頂には小さな「三吉神社奥宮」が建ち、眼下に屋敷林を持つ屋敷が盆地に点在する小さな庭園風の景色が広がる。此れに雪が重なると更に庭園の風情は深まるのだろうか
山から下りて「雄」と「雌」の「長子内岳」が二つ並ぶと納得の山姿である
里から見上げて登ってみたくなる山である