2024年4月22日月曜日

ガスの中「赤川浦岳(あかごうらだけ 1231.9m)」に登る


4月22日(月)0333時起床 (ーーー)
天気 雨のち曇り
気温 17℃

五ヶ所山秀台は「祖母山(そぼさん 1756.4m)」の展望台で、「祖母山(そぼさん 1756.4m)」が前衛の山に囲まれ一際高く鋭く見えるらしい。と云うのも今朝はガスで展望は全く効かない。このガスの中写真右の「黒原越(くろばるこえ 1118m)から赤川浦岳(あかごうらだけ 1231.9m)」をピストンする。


 
この五ヶ所山秀台に「ウェストン碑」が建つ。


ウェストン自身が明治二十三年十一月六日 に「祖母山(そぼさん 1756.4m)」に登った。と云うのは有名で「この山を選ぶか!」と驚く。確かに「古風堂々」である。此所に「ウェストン碑」が立つ意味、「珠玉の日本の山」が始めて世に出た事、「日本の山」が暮らしや生活の山から一歩踏み出した、これは山の明治維新である。


ガスと云ってもそぼ降る雨、その中を「赤川浦岳(あかごうらだけ 1231.9m)」はこっちへとい云うその気で無いと屹度見逃すであろう小さな案内板に従って、祖母林道に入り恐る恐る登り上がると分岐に小さな方向指示板が掛かっている。
舗装林道は有り難い、洗掘や落石、路体の流出が無い、順調に「黒原越(くろばるこえ 1118m)」に登り上がる。


九州自然歩道案内図が建ち駐車場は優に50台以上、このような余裕のある登山口は見たことが無い。林道が舗装される前は「黒原越(くろばるこえ 1118m)」まで35分の歩きだからさぞ退屈な山であったことだろう。


山頂へ向かう稜線登山道の左は植林地だが右の急斜面は自然林、その稜線右際にガスの中「ミツバツツジ」が薄紫の花を魅せる


少し歩くとガスの中に朧な「アケボノツツジ」の花弁が今にも落ちそうである

高度が少し上がると「ツクシシャクナゲ」がガスの中淡い桃色、濃い桃色、開か
んとする桃色をガスの中に見る


そのシャクナゲも山頂下では明日か、明後日は開こうかという「蕾」である。一晩二晩、一日一日の時の刻みがこれ程直感できるのはこの花ならばこそ。だから登ってみないと分からない。


山頂はガスの中展望は無い、ガスとも雨とも知れない雨粒が横に流れる。静かこの上ない。


下山中にガスが雨粒に変わる、次第に花々に雨粒が溜まる 


花から滴り落ちる雨は今この瞬間しか無いだろうと、ミツバツツジの花弁の雨粒も愛おしめる。


辺りを見渡せば花、花、花、雨など問題なし


雨降りのほんの少しの時間の隙間で「ガスと花」を楽しむ、山旅三昧の奥の深さを思い知らされる山の春、山の花である



九州の山は、花が咲き始めるこの瞬間が春、雪が溶け始める瞬間が春という北の国の山とはチョイ違う。
森の中で色付く春が始まるのである、これが九州の山である

0 件のコメント:

コメントを投稿