2018年2月28日水曜日

裏鋸から「鋸山(のこぎりやま 329m)を周回する」


2月28日(水) 0500起床 (135・97)
天気 晴れのち曇り
気温 4℃

千葉県の最後の山は鋸山(のこぎりやま 329m)」である
ロープウェイが通じ且つ山頂近くまで専用道の観光道路が上がっている
にも拘わらず千葉県最後の山行として登る

「鋸山(のこぎりやま 329m)
補講距離 11.4㎞ 所要時間 3時間55分 総上昇量 587m 移動平均速 4.6㎞(全体平均速 2.9㎞)

0700時 日本寺東駐車場発
0805時~0815時 林道口
0835時 東の肩
0850時~0855時 「鋸山(のこぎりやま 329m)山頂
0910時~0922時 東京湾を望む展望台
0930時~0940時 石切り場
0950時~1020時 北口管理事務所から地獄覗き
1040時 大仏
1055時 日本寺東口駐車場着

道の駅やガイド本で紹介されているのは「内房線保田駅」から裏鋸を林道口へ歩き、「鋸山(のこぎりやま 329m)」から「大仏」経由「内房線保田駅」の周回である
今日は、「大仏」下の駐車場まで車で上がり車を置いて、一旦林道に下り「内房線保田駅」からの道に合流して林道口へと歩く。








林道口までの時間はさほど変わらないが、山頂を越えて下って「大仏」から「内房線保田駅」までの歩きが省略できる効率の良い周回にする
駐車場から林道の峠、林道口まで4.3㎞、「内房線保田駅」からの道と合流した時点で残り3.1㎞の案内板







路面が流出し岩盤が出た林道を上がると















「鋸山(のこぎりやま 329m)への出発点「林道口」である。











「鋸山(のこぎりやま 329m)山頂まで1.4㎞の案内板を見て出発する










忠実に稜線を辿る「関東ふれあいの道」はよく整備されており、細い尾根の通過もあるが問題ない。木製階段に石を刻んだ階段が随所に出て来る。岩山に微かに表土が乗っかった稜線である








これ等の階段をグイッと登り上がると「東の肩」、樹林の中「北方向」東京湾方向が切り開かれているが靄で判然としない











「東の肩」から更に石段と木段のアップダウンを数回繰り返す












登りついた「鋸山(のこぎりやま 329m)」山頂も、北が開けているが東京湾の遠望はない
朝早いので静かな山頂である










山頂説明板を読みながら静かな山頂を味わう










「鋸山(のこぎりやま 329m)」山頂から暫く歩くと石切り場に下る分岐に「東京湾を望む展望台」がある。










東から北へ270度の展望が効く、三浦半島の奥に「富士山」の天辺が微かに、朧に白い











東京湾の水道が近いので潮の香が届きそうである。湾奥は見えない。














展望台のある稜線から急な階段を北側へ石切り場に向かって下る
100mに届こうかと云う石切り場跡の直壁が覆いかぶさる。見上げると頭がくらくらし体の平衡が保てない。強烈な直立の岩壁である














その直立の岩壁の天辺、空中に突端が張り出した先に「地獄覗き」の手すりがある
とても直視できない高度感である









この石切り場で切り出された石の説明を読むと「一大産業」の痕跡である














石切り場から登り上がって背中がスースーしながらも「地獄覗き」先端に立ってみる
手すりが在るも、気持ちは無いも同じ、下を走る高速道路の真上の、足元の覚束ない空中に立つ気分である





直下の写真も腕だけ伸ばして撮る。このような人工的高度感は高々100mであっても本当に怖い
岩稜の狭い稜線が数百m切れ落ちていてもその高度感を怖いとは思わない。このギャップが良く理解できない。









後は駐車場へ南斜面を下る。五百羅漢から聖徳太子の立像を見つつ












手に梅に包む「大仏」に山行無事を祈りながら下る












最後に迎えてくれたのは「満開の桜」
その「満開の桜」の下に、日本の美の極致が建つ












左右対称の造りが美しい、木肌が早春の光に輝く
「薬師本殿 医王院」とある
古刹と「鋸山(のこぎりやま 329m)」、千葉県最後の山行はこうして締めくくられた










明日は低気圧が発達して風速30m超えの「春一番」が吹く予報である
車で走れる天気ではないので今日中に「長野県」に向かって出発する
山行を終えた足で東京湾アクアラインから川崎経由都心を通り関越道に入る
今夜は関越道泊、明日は長野県入りである

2018年2月27日火曜日

「津森山(つもりやま 336m)」から「人骨山(ひとほねやま 292.6m)」を周回する


2月27日(火) 0430起床 (---)
天気 曇りのち晴れ
気温 2℃

外房から房総核心部の旅を終えて内房に帰ってきた
東京湾に大型船が数珠繋ぎで行き来する様は海のラッシュアワーで、初めて見る。
「人骨山(ひとほねやま)」とはまた生々しい山名である。鬼への生贄伝説、姥捨て伝説が有るとか。
鬼にまつわる複雑な関係から節分に「豆まかぬ里」と云う

「津森山(つもりやま 336m)」から「人骨山(ひとほねやま 292.6m)」
歩行距離 5.7㎞ 所用時間 1時間40分 総上昇量 269m 移動平均速 4.7㎞(全体平均速 3.3㎞)

0710時 津森山登山口発
0725時 アカガシからの林入口
0735時~0745時 「津森山(つもりやま 336m)」山頂
0753時 林道復帰
0802時 道路三叉路
0808時 「人骨山(ひとほねやま 292.6m)」入口
0817時 スイセン畑
0828時~0833時 「人骨山(ひとほねやま 292.6m)」山頂
0845時 「人骨山(ひとほねやま 292.6m)」入口
0850時 津森山登山口着

道の駅「富楽里とみやま」から内陸へ暫く走ると「佐久間ダム」の案内板があり、ダムに向かって走ると湖畔は「さくら」が満開である。圧巻の満開、水仙の後は桜、「頼朝桜」と云う
峠を越えて下ると人家が山の斜面に点在する、伝説の集落である
道路に「津森山登山口」の木柱が立つ
山旅号を空き地に停めて山肌に建つ人家と人家を結ぶ道路を登る







今日も一人旅、伝説の里とその先に広がる山々を見ながらグイグイと上がる












荒れた林道を登って行くと眼前に刈り払いされた畑が出て来る、この畑の上に最上部の人家が立つ。人家の軒先、庭先を通る林道を「ごめん下さい」と通る











と、10m先「津森山(つもりやま 336m)」入口の案内板。
暫く草地を登ると「アカガシ」が立つ山頂への林の入り口












杉林を暫く登ると東西南北が切り開かれた山頂である













木花咲夜姫命(このはなさくやひめのみこと)他二神を祀るという三つの石碑の脇に山頂の標識が立つ











富士山が見えるという案内板があるも、今朝は霞がかかり遠望は効かない
山頂から見下ろす山々ととその斜面に点在する人家を眺めていると、遥か昔の山里を見ているような不思議な感覚に捉われる







山頂からの下り道、棚田と里、棚田と人家が突然出てきた。思わず足が止まる、今も昔も往古変わらぬ景観なのだ









林道を下ると三叉路に出合う、「人骨山(ひとほねやま 292.6m)」登山口に向かって下ると此処でも桜が満開、桜の下を今季初めて歩く










道路脇に立つ「人骨山登山口」の木柱から脇道に入り、人家下を通り田圃の中を奥へと進み













案内板に導かれれてさらに奥へ入る
行きついた所がスイセンの畑、平地も山の斜面も一面の水仙である











登り上がった斜面の登山道下に花が咲く水仙斜面が下に落ちる












山頂下の急斜面には、太いロープが払えている、雨上がり粘土質の斜面はツルツル、ズルズルで手古摺るのだ












「人骨山(ひとほねやま 292.6m)」山頂は灌木の中で、灌木の枝越しの展望である
霞んで富士山は見えないものの、それでも東京湾を挟んで三浦半島が確認できる
クッキリ、スッキリの天気の日の展望は、他の山にひけはとらない







今日は先日登った「御殿山」が直ぐ其処に薄絵のようである
里に伝わる歴史や伝説が単なる作り話ではなく、事故や事件、習わしや伝統の上に語り継がれていると思うと、「人骨山(ひとほねやま)」の鬼と里の暮らしの歴史が劇画のように甦る

2018年2月26日月曜日

「高宕山(たかごやま 330m)」に登る


2月26日(月) 0500起床 (---)
天気 曇り
気温 4℃

房総半島の中央に位置する高宕山は、房総丘陵の核心部として紹介されている。野生のニホンザルが生息し「天然記念物高宕山のサル生息地」でもある
紹介されている登山口は4か所あり、今日は国道410号奥畑のバス停からピストンする

「高宕山(たかごやま 330m)」
歩行距離 7.6㎞ 所要時間 3時間43分 総上昇量 437m 移動平均速 4.7㎞(全体平均速 2.8㎞)

0730時 国道410号奥畑バス停発
0735時 登山道入り口
0808時 八良塚(はちろうつか 342m)分岐
0815時 郡界尾根「三郡山(みごおりやま 337m)」分岐
0830時 志組林道分岐
0840時 高宕大滝・石射太郎分岐
0850時~0900時 「高宕山(たかごやま 330m)」山頂
0910時 「高宕山(たかごやま 330m)」
0925時~0930時 志組林道分岐
0940時 郡界尾根「三郡山(みごおりやま 337m)」分岐
0950時 八良塚(はちろうつか 342m)分岐
1008時 登山道入り口
1013時  国道410号奥畑バス停着

奥畑バス停の道路向かいに広場がある。車を此処に停めて出発、













今日も一人旅。












バス停から住宅を抜けると山の下に登山道入り口の案内標識が立ち、関東ふれあいの道の階段が上部に延びる














後を気にすることが無いので、樹林の中の階段、岩を削り出した階段をマイペースで上がる










尾根に上がると、登山道が八良塚(はちろうつか 342m)南斜面をトラバースする、そのトラバース路に八良塚(はちろうつか 342m)へ登る分岐がある
分岐には案内標識が建てて有り道迷いの心配は無い









杉林、檜林ばかりと思って歩いていると「モミの大木」が登山道脇に立っている。
















周りを見渡すと支尾根にはそこらじゅう幾本ものモミが群を抜いて立つ
人工林の中に自然林が残る訳では無く、自然林の中に杉林やヒノキ林があると云う事らしい














南斜面トラバースの終点が郡界尾根左に三郡山(みごおりやま 337m)」分岐、約2時間の行程で「三郡山(みごおりやま 337m)」とある












トラバース路は右に折れ八良塚(はちろうつか 342m)西斜面を北に向かう
自然林がたっぷり残るトラバース路から西側には、谷が深く且つ複雑に入り組んだ山々が遥か先まで続いている
小さなアップダウンで志組林道分岐
この分岐を右に高宕山の東を回り込み北から山頂へ登る







高宕山東側は急斜面で岩壁を刳り貫いた桟道を渡る











北に回り込んだ地点が高宕大滝・石射太郎分岐で、此処から山頂へ上がる









樹林の中を登って行くと木の根が這う岩壁にロープが下がっている

















ロープを掴む事も無く登り上がると細い岩稜が頂上へ伸びている


















次に現れたのが、鎖が下がった梯子、



















梯子を上がり岩稜を進むと山頂岩峰の基部、岩棚が張り出し下はすっぱり切れ落ちているので高度感は最高である
岩棚を回り込むと左に頂上のある岩峰、そこへ梯子が掛かっている
















頂上岩峰には白い山頂標柱が一本立っている
高度感は抜群、展望も遥かである













山頂下には自然林が広がる
山稜が複雑に走り、その間に深く谷が切れ込んでいる












谷は一直線ではなく複雑に屈曲し山稜と谷が縞模様を描く
サルが生息する房総の核心部を堪能する
大都会東京の直近にこれ程豊な自然と山が残っている
素直に驚き、また新しい山々に魅入られた