2018年2月15日木曜日

「富山(とみせん 349m)」に登る

hidennka
2月15日(木) 0430起床 (---)
天気 晴れ
気温 12℃

鹿児島から北上して初めてぬくぬくの朝を迎える
今朝の気温が12℃、日中でもここまで気温が上がらなかった
行動着も一枚脱いで山準備である

「富山(とみせん 349m)」
歩行距離 8.5㎞ 所要時間 3時間45分 総上昇量 374m 全体平均速 2.1㎞(移動平均速 4.3㎞)

0800時 富山中学校前富山町営無料駐車場発
0810時 県道富山丸山線福満寺富山遊歩道入口
0840時 三合目水仙お花畑
0907時 七合目
0935時 富山南峰342m山頂
0955時~1010時 富山北峰349.5m山頂
1100時 伏姫楼門
1110時~1125時 伏姫籠窟
1145時 富山中学校前富山町営無料駐車場着

昨夜泊の道の駅「富楽里 とみやま」から登山口まで車で2分、県道184号富山丸山線富山中学校前の富山町営無料駐車場が登山口
風は強い、しかし南風なので昨日までの痺れるような冷たさはなくぬくぬくである











準備を済ませ県道を山側へ歩くと福満寺前に「富山遊歩道入口」の案内標識が立つ
豪華な山門脇のコンクリート舗装の急坂が富山の取り付きである








重荷を載せた四駆以外は登れそうにない急坂を、一歩一歩ゆっくり登る
今日は既にこの時点で汗が出る
30分登り上がると三合目の標柱が立つ










その脇には見事な水仙畑が広がる、馥郁とした香りがぬくぬくの森に漂い春爛漫至福の一瞬を喜ぶ











四合目が山稜の小さなコブ、此処から一旦下り南峰へひたすら急坂を登る
階段が設えられた急坂は、暫くの登りなのだが馴れない一般の方々には堪えるだろう









南峰の観音堂下には大杉が立ち、「神域」「仏域」の厳粛さと荘厳さが漂う












とは言っても、南峰の山頂には電波塔が立つ、それでも破れかけた観音堂と石造りの立像の前に立てば、里と共にある富山の歴史が深く遥かである







北峰展望台への案内標識に従い鞍部に下り登り返す
下山路の分岐を過ぎた地点いに車が停まっている
富山の南峰と北峰の鞍部に麓から林道が付けられており、北峰では伐採の真っ最中である。北峰山頂の展望台の景観維持の作業のため、明日登る「伊予ヶ岳」の里から上がってきたらしい。





北峰の電波塔脇の山頂標柱でしっかりと帽子がご挨拶である













展望台から南房総の名峰「鋸山」が、此れは近いからハッキリ視認できる














見えるであろう「大島」「式根島」「神津島」「新島」は朧な空気に霞み、想像するのみである












「富山(とみせん 349m)」の登山道脇には、多くの案内板が建ててある
平成11年2月5日「皇太子殿下・妃殿下・愛子様」散策の
石碑とお印の樹が植えてある
















そして「八犬伝終焉の地」の標柱が立つ













更に「ボタン杉」の案内板には(縁結びの杉の木)とある



















さらに下ると「閼伽井(あかい:仏に供える水を汲む井戸)」ともある
滝沢馬琴「南総里見八犬伝」のゆかりの山以前の、さらに長い歴史を紡いだ山である









南峰と北峰の鞍部から遊歩道の急な階段を延々と下る。此れを登りに採ると結構な汗を絞られる













林道に降り立ち20分下ると「伏姫楼門」が建つ
此処が「伏姫の籠窟」の地である
南総里見八犬伝「伏姫籠窟」の地?である








楼門から「伏姫籠窟」へ階段を登る、物音一つない静かな山の中、灯の点らない灯篭が先を促す













「伏姫の籠窟」がポッカリを口を開け、入り口には紅梅が咲く












籠窟の入り口は直立の岩壁の直下に小さく狭く低い窟を見せる












「伏姫籠窟」の入り口に白の大玉が置かれ窟の最奥には八犬士に因む「仁・義・礼・智・忠・
信・孝・悌」の石柱が建っている








「伏姫籠窟」の形状が鋼板に説明されている



















そして「伏姫籠窟」の説明其の一



















其の二


















其の三
文化11年(1814年)刊行・天保13年(1842年)完結・28年間に亙る全98巻・106冊の大作、江戸時代の戯昨文芸の代表作、長編伝奇小説の古典に纏わる富山に登る
低山と侮るなかれ千葉県の山は凄い

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    旅と歴史と勉強になります。
    本日は、生涯学習フェスティバルと次世代エネルギーフェアの共同開催です。
    昨日からですが、本日が本番!!
    やはり学びは大切です。
    登って体感して歴史を遡ることは素晴らしいですね。

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  2. 歴史は人を呼んでます。バイク旅三台三人が籠窟訪問何やら語り合う。その三人がそれぞれスマホ片手だから、ゆっくりしたらSNSだろう。今や情報は中央からではなく現場から直に即時だから恐ろしい。これに耐えうる「地」「史」「華」「理」「景」が無ければならないのでしょう。旅していると様々な発見と学びがありますよ。此れがいつ役に立つかは分かりませんが・・・。

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