2018年2月21日水曜日

「烏場山(からすばやま 266m)」に登る


2月21日(水) 0430起床 (---)
天気 曇り
気温 5℃

「花嫁街道」と人気の「花嫁コース」を登り山頂へ、下りは「花婿コース」を下る
房総の人気コースを熟年夫婦がエッチラ登る

「烏場山(からすばやま 266m)」
歩行距離 10.0㎞ 所要時間 4時間45分 総上昇量 377m 移動平均速 3.7㎞(全体平均速 2.1㎞)

0710時 「花嫁コース」入口発
0805時 第二展望台
0855時 駒返し
0925時 第三展望台
0935時~0940時 「烏場山(からすばやま 266m)」山頂
1005時 旧烏場
1040時 見晴台
1130時 「花婿コース」下山・黒滝
1155時 「花嫁͡コース」入り口着

車が三~四台停まる程度の狭い空き地が「花嫁コース」の入り口である
昔、山間の村から暖かい海辺の村へ花嫁が嫁いだ道をたどって「烏場山(からすばやま 266m)」に登るコースと紹介されている










人気のコース且つ地元の尽力で案内板は完璧に整備されているので道迷いの心配は皆無。













尾根に出るまでの登りは、古くから使われ背丈を越す深さに抉れた道を登る
大勢の人と牛や馬がひっきりなしに行き会う生活道路でなければ此処までは抉れない
重要な交易の道であったのだろう











第二展望台で太平洋が見える。海が好き、船が好きなこともあるのか心躍る景色である。
年甲斐も無く「貨物船」に乗ってノンビリ渡りたい等と夢想する









房総の森は「マテバシイ」の森である。登山道に落ちたマテバシイの実をイノシシが漁る。登山道は至る所掘り返しである。
九州鹿児島にも「マテバシイ」はあるが、此処までの純林はこれまでの山行でも見たことはない
きっと、イノシシの食糧庫である













尾根道に時々現れる左右急斜面の上の「狭い尾根の道」が気持ち良い
広葉樹の林の天井が開けるので山が一瞬で明るくなる










要所要所に、あちらは、こっちはと表示された案内板が立つ、地図を開かないでも立っている場所が浮かぶので有り難い













第三展望台の展望は、紹介に違わぬ「箱庭景観」である


















「五十蔵」の集落が、丘陵の中に点在し、上から見ても暮らしが手に取るようである
人々の営みを「箱庭」の中に収めて眺めながら気持ちが豊かになる










「花嫁コース」を山頂へ最後の一登り












「烏場山(からすばやま 266m)」山頂、立木に遮られ全周の展望はない














がしかし、晴れて霞まずクッキリであれば「案内表示板」の如き景観が望めるらしい
今日は、曇天で霞みも深く展望はない











山頂を越えて下りは「花婿コース」を下る。登山道脇は植林地と広葉樹の林が続く
登山道を下っても、下っても樹林の中の道では展望はない











花婿は周りをキョロキョロせず、前を向き一途に花嫁だけを目指せと言う事なのかも‼‼‼











 
 ひたすら下ると漸く「花婿コース」入り口に到着
「烏場山(からすばやま 266m)」は、「花嫁コース」を登り、山や森を愛で山頂に立つ、そして花嫁が嫁ぐ海辺の村に「花婿コース」を下る、此れに限る
熟年夫婦が二人で歩き、花婿花嫁がこれから辿る人生が海辺の村に押し寄せるこの太平洋の波の如く嫋やかで、輝く太平洋の如く二人が生きていくであろう未来を思う






更に沢の急崖に掛けられた木製階段を下ると落差15mの「黒滝」である

















黒滝下の渓流を沢沿の水辺に設えられた桟道を下る
渓谷の雰囲気が十分である












渓谷を出れば黒滝と「花婿コース」の入り口「はなその広場」に出る
広場は桜が満開である
春の花嫁は、門出をこの桜で迎えられる
何とも見事な演出である

4 件のコメント:

  1. 文章が好きでいつも読んでいます。読書が好きなだけありますね。
    奥様も休まず頑張っておられますね。

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  2. 勝手な山旅の一文に、過分なお言葉励みになります。最初は山行報告、そのうちに山旅の日々が加わり、今や山に登って、山里を巡って、温泉に入り、名物を喰らい、酔っぱらっては書きたい放題で、山行報告期待の皆さんには申し訳無く御免なさいです。山旅が7年目にも入ると此れまでの山旅、此れからの山旅、その意味がとても重要な気がしてきました。低い山も高い山も登ってみれば、感動は同じです。この辺りに少し踏み込んだなと云う感じがあります。
    これからも同じ心持かどうか本人も興味津々です。

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  3. おはようございます。
    マテバシイの山道や尾根沿いの道など、ひとと比較が良い写真になってますね。
    また、花嫁コースと花婿コースの風景の違いを先輩のフレーズで分かりやすく解説。
    いつもブログを見ては先輩を心配されていた奥様も、一緒なので楽しんでいらっしゃることと思います。

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  4. 良くもこのような命名が出来るものです。山頂には「縁を結びますよ」と云う石像の姫が建っています。二人で登り手を合わせるのでしょうか。縁を結び延々の熟年も何だかほのぼのしました。このような二人旅も良いものです

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