2019年10月31日木曜日

「姥ヶ岳(うばがたけ 1453.6M)」に登る


10月31日(木) 0530起床 (---)
天気 快晴
気温 9℃

遂に最低気温が10℃を割る。石川県の山を登っていた9月、暦では秋なるも猛暑、それが福井県大野の朝はめっきり冷え込む。秋のど真ん中である。

「姥ヶ岳(うばがたけ 1453.6m)」
歩行距離 10.5㎞ 所要時間 6時間18分 総上昇量 482m 移動平均速 2.9㎞(全体平均速 1.2㎞)

0715時 平家平登山口発
0830時~0836時 ブナの森
0902時 水芭蕉群生地
1028時~1045時 「姥ヶ岳(うばがたけ 1453.6m)」山頂
1157時 水芭蕉群生地
1220時~1235時 ブナの森
1333時 平家平登山口着

大野市中心部から35㎞走ると平家平
大野市が自然環境保全保護の目的で購入したというブナの森である。












いざその森を歩き「姥ヶ岳」を目指す
















ブナの森が現れる













早朝、鳥の鳴き声もない静かな森を落ち葉を踏んで上る













その時ブナの森に朝日が差す、黄葉が揺れてキラキラ輝く、朝一番乗りの贅沢を味わう








朝のブナの森は美しい



















朝のブナの森は静か











ブナの森の中にいるだけで落ち着くから不思議である

















このブナの森は記憶に焼き付く


















ブナの森を歩く贅沢は歩かないと分からない










ブナの森に立つのは稀有なことなのである




















そのブナの森を透かして「姥ヶ岳」が薄く見える









ブナの森を歩く機会はかなり貴重である























そこに「大ブナ」が立つからしばし無言、停止、じっと見る












「姥ヶ岳」に登りかかるとブナにカンバが混じり始める















1400mで、福井で、?
と思うけれどカンバもブナも優勢だ


















山頂稜線はブナとカンバの森になる












その下生えは笹原、山頂は笹原の中にブナにカンバである











山頂稜線のブナは、森ではない、ブナは孤高独り立ち、此れもまた好い
















山頂下に「姥ヶ岳」のマザーツリーが立っている。太い、デカい、高い、他を圧倒している。白神山地のマザーツリーもその存在感は圧倒的だけれど、このマザーツリーも凄い















そのブナ森を下る


















ブナの森は続く



















ブナの木の下を歩く

















ブナ森はサクサク音がする




















はらはら黄葉が落ちてくる
















見上げて歩が進まない




















日が差す森は最高の輝きを見せる

大ブナ小ブナが等しく生きる森の豊かさは昔も今も同じなのだろう














ブナの森の先に「姥ヶ岳」が見える。あの山頂までブナの森は続いている












ブナの森を下る


















ゆっくり下る












見上げながら下る














なるほどと納得のブナの森である
ブナには山人の文化が似合う

2019年10月30日水曜日

「飯降山(いいぶりやま 884.3m)」に登る


10月30日(水) 0530起床 (---)
天気 曇りのち晴れ
気温 12℃

福井県大野市「大野城」から2.5㎞地点が「飯降山(いいぶりやま 884.3m)」の飯降集落登山口、街中から山に登るに等しい

「飯降山(いいぶりやま 884.3m)」
歩行距離 8.9㎞ 所要時間 5時間55分 総上昇量 690m 移動平均速 3.1㎞(全体平均速 1.4㎞)

0800時 飯降集落登山口発
0810時 飯降白山大権現神社
0844時 2合目頂上稜線
0857時 3合目
0914時 4合目
0937時 5合目
0956時 6合目
1009時 7合目
1024時 8合目
1037時 9合目
1100時~1120時 「飯降山(いいぶりやま 884.3m)」山頂「奥の院」
1155時 8合目
1221時 6合目
1256時 4合目
1318時 2合目
1345時 飯降白山大権現神社
1355時 飯降集落登山口着

飯降集落集会所の広場に山旅号を停めさせてもらい、飯降集落登山口から登る

















飯降白山大権現神社の石碑を見ながら集落背後に高々とデンと座る「飯降山」に登りかかる















飯降白山大権現神社は登山口から10分登った地点、小広い広場に社が立つ










その社の壁に「飯降山白山大権現神社縁起」が掲げてある












その下には「飯降山奥ノ院聖観音菩薩由来」が掲げられている
泰澄大師開山の山、そして安産の観音菩薩、信心の山である








縁起を読んでいる間に連れと逸れるというハプニングもあって10分遅れの二合目着














3合目先までは杉林の緩やかな登り、「ウンッ」急な登りの筈なのにと思っていると









4合目から急坂に激変する、粘土の道が昨夜来の雨でツルツル滑りながら登る













林が開けた地点から大野盆地がガスの中にぼんやり見えその先に「荒島岳」が煙る












5合目になるも急坂は更にきつくなり、ツルツルも激しくなる













その急坂を登りながら顔を大きく上にあげると木の枝に「水場あり」の案内板が下がる、しかしその先は藪だから確認しようがない

















6合目から急坂のツルツルにつるつるの岩絡みの登りも加わる
















そしてブナの森が始まる

















7合目からドロドロツルツルは益々その滑りに磨きがかかるから必死の登りになる
















草絡みになったと思うとテレビアンテナの電線と作業道と行き会う。全く別方向から此処まで作業道が上がっているらしい
















8合目から岩絡みの登りなる、その岩が苔むして滑るので厄介

















登りがブナの森の中、美しいし楽しいから難儀な登りを忘れる

















9合目も急坂に変わりないがあと一登りなので気合が入る

















最後の急坂はお助けロープ付きガンバルしかない















御嶽神社、石仏、二頭三角点を経て「飯降山(いいぶりやま 884.3m)」奥ノ院山頂
奥の院の石の祠の前には、お願いを書いた小さな丸い石が小山となっている






山頂から見下ろす大野市街地、盆地を挟んで見える「荒島岳」が靄に霞む
物音ひとつしない静かな山頂に、2011年6月5日松明登山と書かれた札が下がる。夜間に山に登るという祭りがあるという。










山頂のブナの森の中を下りにかかる。












その山頂から「飯降集落登山口と飯降集会所の山旅号」が見える。下から見ても山頂は直上だから見えて不思議はないが、山頂から登山口を見ると云うこういう見え方は初めてだから戸惑ってしまう






サル梨が登山道に下がる、秋の味覚の甘い実を齧りながら用心用心で下る














下っていると木の枝の隙間に「大野城」が見える。こういう景色を見せる山に始めて登る。市街地に超近接し、しかも半端ない急坂の山だから驚く



登山道脇に「真っ白なきのこ」が朽木を覆う、毒?。知らないけれど秋真っ盛りである
集会所で後始末していると声が掛かる
「九州に行ってみたいと思っている」
「是非どうぞ。しかし大野は好い町ですね」
「6万石はあろうかと云う盆地、雪は降る、しかし大風は吹かない」
「急な山ですね」
「6月と8月山のお祭りがある。松明登山はその時だ。つい先日は、下山時転んで骨折して消防が出て大騒ぎだった」
市街地超近接、且つ急壁の山、骨折もあるらしい