2020年7月10日金曜日

「馬場目岳(ばばめだけ 1037.4m)」


7月10日(金) 0250起床 (---)
天気 曇り
気温 17℃

太平山地の西端の馬場目岳は、隣接する太平山(たいへいざん 1170.4m)と馬蹄形に連なり、馬蹄の中は太平山と共に県立自然公園に指定された仁別国民の森である
前回2014年9月15日、朝露でずぶ濡れで状態のため馬蹄形縦走を断念している
今回は、縦走無しの「馬場目岳」の往復である  

「馬場目岳(ばばめだけ 1037.4m)」
歩行距離 7.91m 所要時間 4時間38分 総上
昇量 763m 移動平均速 3.6㎞(全体平均速 1.7㎞)

0430時 旭又登山口発
0543時~0453時 標高750mポイント
0620時~0625時 馬場目赤倉分岐
0715時~0744時 「馬場目岳(ばばめだけ 1037.4m)山頂
0814時~0824時 馬場目赤倉分岐
0835時 標高750ポイント
0908時 旭又登山口

旭又登山口0430時発、この時間でも樹林の中は十分に明るい

太平山県立自然公園案内図の左上隅の旭又登山口から馬場目岳は、登り「距離 4㎞ 所要時間155分」とある

小屋裏から取付き、太平山迂回路分岐からコンクリート製の一本橋を渡ると此処から秋田杉植林地の急坂の登りが標高750mポイントまで延々と続く
風なし、展望なし、黙々と上がるのみ

標高750mポイントから登山道の両側に天然の秋田杉が立つ、この太さとこの姿形おまけにこの高さだから見上げるとふらつき転げ落ちそうになる

この高さから暫く天然の秋田杉とブナが混淆している

稜線下になるとブナの林に変わる、急坂であることに変わりはないが風が有るので頑張りがいがある。日は射さない曇り空でも今季初のブナの緑の天井の鮮やかさに気合が入る

登り上がり傾斜が緩み稜線が見えると「馬場見赤倉分岐」の標柱が立つ、両方向とも同じ切り開きに見える。馬場見岳の登山者、赤倉岳方面の登山者共に有ると云う事なのだろう

0625時、馬場見岳へ分岐して歩くと稜線下のトラバース路から「秋田市街地と日本海」が広がる
日本海から秋田市街地即「太平山山地」という季節風の強さと雪の降りが山の上から見ると分かり過ぎる。

その豪雪を生き残るブナはこの標高では大木足り得ない、矮小化するしか生き延びる術は無いのかも知れない

山頂手前の小ピークに最後のシャクナゲが咲いている。桃色を落とし散りゆく前の白いシャクナゲが如何にも儚い。其れゆえなお一層愛おしい。

馬場見岳山頂直下の小さな湿原にお花畑最後の名残「ワタスゲ」が露に濡れて風に揺れる、此処だけ既に夏の名残、8月に入ると山には秋が来るから花も必至だろう。

馬場見岳山頂が「シャクナゲ」の花で迎えてくれる、山の粋な計らいにニンマリ。

馬場見岳山頂からの展望は全周、秋田市街地の北に男鹿半島と八郎潟の大干拓地が広がり、さらにその北に秋田・青森県境の「白神山地」が高く連なり、その東に阿仁のマタギの山が重なる、その奥に「森吉山」が大きくその裾が広い。

「馬場見岳(ばばみだけ 1037.4m)」山頂から避難小屋越しに赤倉岳から太平山へつながる縦走路見る、その端に山頂に小屋が立つ「太平山(たいへいざん 1170.4m)」の山頂がガスの中である

アップにすると山頂の小屋が見える

北に「白神山地」

東に「阿仁マタギの山々」その奥に山体の大きい「森吉山」がガスの中である

馬場見岳山頂避難小屋は真新しい

その内部もこじんまりとし整理整頓され心強い

馬場目岳から太平山への馬蹄形の縦走稜線は手強そう、途中藪化と云う情報もある。覚悟が要りそう。

「太平山」下に広がる「仁別の谷の樹海」は広く深く谷が幾筋も稜線に向かって上がっている。この全ての谷と支尾根を渉猟跋扈して秋田杉を宝とした森の生産と経営がなされ、且つ今にこの森と谷を残す。昭和30年代から40年代の高度成長期を支えた森は、以降弛まぬ管理と手入、人材の投入で見事な復活を遂げている。見たかったのは之かも知れない

下山途中に立ち寄った「仁別森林博物館」は武漢コロナ休館であるも、玄関横の秋田杉の皮の解説に仰天する。

秋田杉に「六種の杉の皮」が有るらしい、材の質、材の癖、材の価値迄杉の皮で決まると云う。

博物館下の沼の睡蓮の花を写真に収めようと立ち寄ると車が二台、聞くと「アカショウビン」が止まると云う。「今日も一日待ってます」とのこと美しい鳥は人も離さない

明日も明後日も雨らしい
とは云っても「コインランドリー」は済ませ準備万端
今夜は道の駅「あきた港」泊り
秋田の地蛸を肴に作戦を練る

          

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    九州は大雨でズタズタです。
    天気図を見ると秋田青森あたりも天候が良らしくない。集中してあるところに短時間で降るのが最近の特徴。
    山はなお厳しい。また、夜は寝るときも万全を期してハザードマップを見つつ寝て下さい。

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  2. 雨の合間を縫うのではなく隙間を狙って登るしかない。また雨が続くと云う予報だから我慢。その雨が九州程ではないにしろ、東北でも7月分が全部降ったと報道している
    山は緩々だから油断が出来ない。熊も怖いし雨も怖い、まして林道はもっと怖い

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