10月18日(月) 0245起床 (ーーー)
天気 晴れのち曇り
気温 8℃
新穂高から左俣林道を歩き小池新道分岐から中崎尾根に取り付き、稜線に上がって「奥丸山(おくまるやま 2439.5m)」山頂を踏み、尾根を越えた右股谷の槍平に下り新穂高に周回する。
林道を歩く分にはヘッドライトがあれば問題はない、早起きして0400時には歩き始める心算がなんだかんだと手間取って結局いつもの時間の出発になる
「奥丸山( おくまるやま 2439.5m)」
歩行距離 24.8㎞ 所要時間 9時間00分 総上昇量 1297m 移動平均速 4.2㎞(全体平均速 2.6㎞)
0545時 新穂高登山口発
0655時 わさび平小屋
0720時 小池新道分岐
0925時 中崎尾根稜線
1055時~1112時 「奥丸山(おくまるやま 2439.5m)」
1149時 槍平小屋
1229時 滝谷出合
1326時 白出沢出合
1425時 新穂高登山口
新穂高で中崎尾根が谷を分ける、左俣林道に入りコンクリート舗装と砂利舗装が交互に現れる急勾配を歩く。なんでもなさそうな林道歩きが普通に歩くと足と腰に来るので、それなりの前傾姿勢と足腰の柔軟性に気を配り歩く。それでもスピードが上がってしまうので用心である。
林道に表示されていた時間通り70分で「わさび平小屋」、そうめんの幟が下がっている。
キャンプ指定地でもあり黄葉シーズンのこの時期でもお客さんがあるのだろう
「わさび平小屋」から25分で奥丸山・小池新道分分岐、橋を渡り中崎尾根に取り付く
登山道入り口に稜線まで1960mの表示がある。この1960mの登りコースタイムは1時間40分とあるが今日は2時間05分掛かる。
前半一時間は中崎尾根の樹林の中を緩やかにトラバースしつつ上がって行く
後半の一時間は中崎尾根の急傾斜の山腹斜面の大木を縫って上がる
そして上がるにつれて山腹斜面の斜度は増しそして大木は異形の巨木に変化する
其れでも標高が上がるに従って谷向の「笠ヶ岳(かさがたけ 2897.5m)」から「双六岳(すごろくだけ 2860.3m)」の稜線が見えてくる。
気分はノルのだが稜線直下の斜度は最急こう配且つ悪路、最後の一頑張りで稜線に上がる
左が「奥丸山(おくまるやま 2439.5m)」、右が「中崎山(なかさきやま 1744m)」の標柱が立つ
稜線に上がって見たかったものが真正面だから嬉しい。
「大キレット」見事な切れ具合である。まだ樹林越しの展望驚くには当たらない
その南には「奥穂高岳(おくほだかだけ 3190m)」から「西穂高岳(にしほだかだけ 2908.8m)」へ岩稜が連なる
稜線直下から稜線一帯は足元が見えない笹薮、日が当たらない笹薮は昨夜までの小雪が笹に積もって凍ている。日に当たり小雪が溶けた藪は雫、溶けていない藪は小雪を被る。結局、雨具のズボンを着て強引に笹藪を搔き分けて登る。
樹林と笹薮が山頂直下まで続く
ところが山頂のみ「ハイマツ」と膝丈程の笹薮である
「奥丸山(おくまるやま 2439.5m)」展望は全周360度
「槍ヶ岳(やりがたけ 3180m)」
大キレット
奥穂高岳と西穂高岳
振り返れば「笠ヶ岳(かさがたけ 2897.5m)」
「絵葉書」をかざしているような展望が目の前に拡がっている。
「奥丸山(おくまるやま 2439.5m)」に上がらないとこの展望は得られない、此れを見たさの今日である
十分展望を楽しみ眼下に見える「槍平小屋」に向かって下る。
37分で槍平小屋に下る、小屋前でつい先見たばかりの槍ヶ岳と南岳へのコースが分岐する
何れも難路且つ長大、両山共にそれだけの値打ちがある
槍平小屋からの下りは大石がゴロゴロと転がった様の登山道、リズムよく弾みつつ転ばぬよう滑らぬよう用心して下る
そして大石ゴロゴロの下から水がコンコンではなく、囂々と湧いている。
この大石ゴロゴロと囂々と湧く水と大雨時の洪水は、何がら年じゅうの治山工事である。
「北穂高岳(きたほだかだけ 3106m)」から直下する滝谷の出合、上部の岩場は凄まじい形相で屹立する。
学生時代岩場に取り付いたものの、あまりの形相とクラックの多さに仰天して撤退した
下って最期に出会う沢が「白出沢」、堰堤が打ってある。「奥穂高岳(おくほだかだけ 3190m)」から落ちる沢が急峻の余り「登山道」が崩壊、今や全面通行禁止である
此処から道は林道になる
林道を延々と歩くこと1時間、出た所は「西穂高ロープウェー」の下駅、突然の人だかりに吃驚、向こうも山旅仙人に吃驚。
下山届を提出して本日終了です
露天風呂「荒神の湯」で湯浴みし、助手席に設えたカウンターに肴を並べて無事下山に乾杯している。数年前から願望の展望、矢張りと云うべきかさもありなんと云うべきか、華がある展望に乾杯である
明日は午後から雨、明後日も雨、塩梅の良い休養日である。
おはようございます。
返信削除無事の登山お疲れ様です。
大変さを中に、あの絵葉書のような風花を自分の目に焼き付けるというご褒美がある。
本当にお疲れ様でした。
写真には癒されております。Facebookも良かったです。パノラマ。
しばしゆっくりと!
頑張らばと見られない「絵葉書」ですからそれだけを楽しみに登ります。とは言っても何時も賑わう山ではない。「絵葉書を見るぞ」という人しか登らない。その山を不遇とは云わない、大切にされている山と云う。しかし、好い景色を見せて呉れます。
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