11月25日(金) 0420起床 (ーーー)
天気 晴れ
気温 9℃
今治市で「しまなみ海道」に乗り愛媛県今治市の「大三島」から広島県尾道市の「生口島」に渡る。芸予諸島は、広島県と愛媛県の間に位置する大小数百の島々で構成される島々群である。
愛媛県から広島県に渡り生口島の「伊豆里(いずり)トンネル駐車場」そして「伊豆里峠」から「観音山(かんのんやま 472m)」をピストンする。
「観音山(かんのんやま 472m)」
0726時 伊豆里トンネル駐車場発
0748時 伊豆里峠
0841時~0859時 「観音山(かんのんやま 472.1m)」山頂
0934時 伊豆里峠
0951時 伊豆里トンネル駐車場着
伊豆里トンネル北側にトンネル開削記念の公園と駐車場がある
山旅号を停めて歩き始める
舗装林道を100m程登り上がるといきなりの草藪、ストックで掻き分けながら登って行く。
そうこうしていると上着の袖がチクチクする、草の種が上着に引っ付き腕を刺す痛み。
立ち止まり指で丁寧に残らず外して歩くもそうは上手く行かない、伊豆里峠上がってもそして山頂に向かう縦走路でもチクチクするので丁寧に外す作業をするから道は捗らない。
里山特有の悪戦苦闘、久し振りである。
しかし、伊豆里峠先から見る瀬戸の海と島の景観は絶景である。チクチクも忘れて写真に夢中である
藪から解放される木立の中は快適な縦走路で厚く積もった落葉をカサカサ云わせそしてそのカサカサを耳にしながら歩く、これが中々好いのである。
そんな縦走路の道の真ん中を大きく掘り込んでイノシシは「ぬたば」にしている。辺り一面粘土質のべたべたの泥が跳ね散らばている。道の真ん中なので避けようが無い。泥は構う事は無いが「ダニ」が付くのは厄介である
芸予諸島の最高峰「観音山(かんのんやま 472.1m)」の山頂の案内板、例の三角点石柱が
埋まっている。小豆島以来、この三角点石柱の意味と意義、確かさ、確実性、永続性に少々畏敬の念を抱いている
2020年11月に登った大三島「鷲ヶ頭山」が橋繋がりで見える、島一つに山は一つも二つもある、登り始めたら終わらないのではないかと思うが、それも面白いかも知れない。島の山はそれ位面白く楽しい。
この「観音山」昔々村上水軍の「狼煙を上げる」山であったと云い「火滝山(ひたきさん)」と呼ばれていたとある。
そして現在「火の滝山御本尊如意輪観音」が祀られている
「多島美」と云われても見た事も無い実感なぞ無かった、がこの島々が浮かぶ景色を表す言葉は「多島美」だろう、その他の表現はと云われても思い浮かばない。
景色が見事過ぎる
山頂の鐘楼の鐘を撞いて下山する
「積善山(せきぜんやま 370m)」
1040時 生口島州江港発
1045時 岩城島小漕港着
山旅号が山頂に向かって狭い道路を駆け上がる。行き会う車無し、何とラッキーであることか
何時も登山口に置きっぱなしの山旅号、人間ならば文句の一つも言いたいところだが車は口をきかない。とは言っても長い間旅を共にしていると「偶にはどうですか、高い所に連れて行ってもらいませんか」と云う声が聞こえる事もある。酷使しっぱなし、汚れっぱなし、酒を飲むのは私だけ、ガソリンを入れて貰うだけ、しかし、今日は山旅号も感動しただろう
1105時「積善山(せきぜんやま)」山頂駐車場
1109時 「積善山(せきぜんやま 370m)」山頂
1330時 岩城島小漕港発
1335時 生口島州江港着
愛媛県上島町、今治からも船が通うが5分で渡れる愛媛県が何と云っても生活のお隣さんである。国境、県境など暮らしにとっては有って無いようなもので便利が一番である。
渡った先の道路を走ると山頂への案内板が建っている、山へ行けと急坂を指している
山旅号が頑張って急坂を上がって行く、対向車が有ると万事休すと云う狭い道路、幸い一台とも行き会わず
歩けば4㎞の登り、 山旅号にとっては何時もの事なので簡単に登り上がる
山旅号が山頂まで上がる、これがなかなか難しい。そもそもそういう山が無い、が選ばなければ道は山頂まで通じている山はある。その山が展望に優れ、唯一無二かは分からない。よって登って見ないと分からない、残念だってあるがこう云う「絶景」だって待っている
そして、この愛媛の島は三つの橋で四つの橋で結ばれている、全町6000千人強の島はこの橋三つで暮らしも意識も、ひょっとすると島のしきたりも変わったかもしれない。好い方向に変わったならいいけれど、年配の皆さんから「何だこの体たらくは」となっていないことを願う。人間安易に流れるから詳しく聞かないと分からない、旅人には知る由も無いが5年後再訪したら或いは違っているか?
「積善山(せきぜんやま 370m」山頂の「標石」瀬戸の海と島は石の島である
何処に行っても、何処を歩いても、石,石、石なのだ
山旅号と上がったこの山頂でこの景色を見るとは!
海に浮かぶ島々の先に雲が浮かぶ、その浮かぶ雲の上に一列にクッキリと朧に、しかし
はっきりと山並みが並ぶ北も南の中央もそのアルプスの山並みを眺めても此処までくっきり見せる事は無いだろう、然も雲の上に。絶景と云わず何と云う
だから登って見ないと分からない。
山旅号と共にこの山を見られて最高である。
土木屋としてはこの景色実に嬉しい、「島」と「島」が「橋」で繋がる、然も一つではなく三つの橋で「四つの島」が繋がる。歩いて渡るが現実になる、これが如何に凄い事かは土木屋は語りが下手だから上手く伝えられない。しかし「この絵」は見るだけで分かる
向かいに見える「生口島」が広島県だろうと我が島の生活圏、ということだろう。
造船所が各島に分散、造船関連の鉄工場がそれぞれ島に分散している。
国際競争に負けない「技」「業」がると見た
今この瞬間、この景色を見たら「秋山旅」は完了です
これ以上の景色見ることと、感動に会う事は無いでしょう
好い物を見て「秋山旅」を終えたい
宮島の「弥山」は次の山旅でしょうか