2023年10月30日月曜日

由利本荘市「東光山(とうこうざん 594m)」「八塩山(やしおさん 713.4m)」に登る


10月30日(月) 0350起床 (ーーー)
天気 晴れ
気温 6℃

0350時起床、0440寺「道の駅東由利」から30km弱逆戻りし、由利本荘市街地経由で「東光山(とうこうざん 594m)」に向かう。登る山の位置関係から行ったり来たりは当たり前、それでも最近楽になったのが「朝食」、町を経由すると「24時間営業の牛丼屋」が開いている。味噌汁ソーメンの朝食を食べて登る山旅は今や昔かも知れない。が、しっかり味噌もソーメンも山旅号には積み込んでいる。牛丼屋さんの「朝定食(420円?)、御飯、味噌汁、牛皿、半熟卵とオクラ、漬物」、山旅号の中で此所までの朝飯は準備できない。此所二~三年で山旅の環境は激変している


道案内の看板の「東光山(とうこうざん 594m)」は、標高が592.6m?随分違うが良いのだろう。「赤田五峰山」として信仰の山として崇敬されてきたとある


「東光山(とうこうざん 594m)」
歩行距離 5.4km 所要時間 2時間14分 総上昇量 458m 移動平均速 4.0km (全体平均速 2.3km)

0610時 「東光山(とうこうざん 594m)」登山口発
0635時 五合目「毘沙門堂」
0700時 七合目 稜線
0729時~0736時 「東光山(とうこうざん 594m)」山頂
0755時 七合目 稜線
0808時 五合目「毘沙門堂」
0824時  「東光山(とうこうざん 594m)」登山口着

0610時、「東光山(とうこうざん 594m)」登山口、ここに至る道すがら「キジが三羽」「カモシカ 一頭」と遭遇する。里で「カモシカ」とは少し自然度が違いすぎやしないだろうか。


信仰の山とあって合目表示も一合目「賽の河原」、五合目「毘沙門堂」、此所までは嘗ての作業道があがっている


五合目から六合目、稜線に上がった七合目間のブナの林が面白い、すっくと伸びた背の高い白い肌のブナは無い、地上付近で枝分かれしたブナは、更に枝分かれしながら苔むし、黒い枝を縦横に広げたブナは個性豊かなブナになる。


稜線上のブナも変わらず個性豊かな姿形と高さだが色白になる


いつか何処かで見たようなブナ、すっくと伸びないで「雪と風に居苛められれるとこうなるの」と云っている


稜線に上がると鳥海山は眼前に広がる、が今日はその日じゃ無い。霞む先の山頂はガスの中である。ブナと楽しむだけで十分、鳥海山のくっきりシルエットなど望みすぎ。だが海に向かって次第に高度を下げる緩やかなこのカーブは素晴らしい


社殿の建つ「東光山(とうこうざん 594m)」山頂、十合目の標石が立ててある。
山と信仰と農作業と暮らし、切っても切れない山との関係が濃く残る山である


それにしても、「東光山(とうこうざん 594m)」の山のブナは暴れている



「八塩山(やしおさん 713.4m)」
歩行距離 5.3km 所要時間 1時間40分 総上昇量 367m 移動平均速 4.0km(全体平均速 2.6km)

1025時 「八塩山(やしおさん 713.4m)」鳥居の沢登山口発
1041時 風びらコース分岐
1116時   風びらコース合流
1122時 「八塩山(やしおさん 713.4m)」山頂
1136時 「八塩神社」
1154時 「前平コース」登山口
1205時 「八塩山(やしおさん 713.4m)」鳥居の沢登山口着

「八塩山(やしおさん 713.4m)」に向かう道中眺め上げるブナ立ち並ぶ稜線が魅せる
これだけでもブナの森の豊かさが知れる


1025時、登山口には先着五台だが、秋田杉の国故うち二台は林業作業者の車である。東北の山は産業の山でもある。


「八塩山(やしおさん 713.4m)」登山口、鳥居尾根コースをブナを愛でつつ上り前平コースのブナの森で感動しようとの算段で出発する


「東光山(とうこうざん 594m)」のブナとは異なる樹種かと思うほど、


「八塩山(やしおさん 713.4m)」のブナの姿形は美しい。


太く、大きく、真っつぐで高い


見応え十分


「鳥海山展望地」から見る山頂がガスに隠れた今日の「鳥海山」は、山頂一帯のブナに負けている


ブナが輝いている


「八塩山(やしおさん 713.4m)」山頂は、ブナの森の中展望は無い。厚く積もったブナの落ち葉の中を歩くカサカサと鳴る音がいかにもブナの森の山らしい、実に好い。


「八塩山(やしおさん 713.4m)」山頂先の「八塩山神社」のブナが、大きい太い覆い被さる


下りに「前平コース」をとるが此れが大正解、本日二山中最大、最高のブナの森
此れを見ずして「八塩山(やしおさん 713.4m)を語るなと云いたいくらいのブナの森である。


今朝見た「東光山(とうこうざん 594m)」の雪と風にひねたブナも味はある、がブナの本来はこの密度のこの森でこの高さでこの明るさ、此れが東北の山々のブナの森である。


ブナの森を下ると「御林堂 八塩神社」、550年に亘り幾度も建て替えられた「御林堂跡地」と紹介されている。歴史が今に生々しいのも東北の山の印でもある


下りついた前平登山口、その登山道の紹介にこうある
「古道」「山越ルート」「馬の競り売り」「飢餓を救う救援米の道」「矢島酒の買い出し」「海と山の幸の交流」、連綿と生活を支えた道、暮らしの息づかいが聞こえる道である


明日は横手市で登るつもりなれど、東北日本海側の晴れの天気も明日までらしい

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。
    紅葉がきれい。そしてブナの木といえばどんぐりなどの実は今年は少ないと感じますか?
    熊など野生動物が里山におりて、里山どころが住家まで下りてきているので怖いですね。
    スプレーとかはともかく、熊鈴が効果あるのかわからないくらい人間慣れしている。
    本当に気を付けてください。

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  2. ブナの実もドングリも登山道では全く見かけません。その代わり「山栗」は至る所に落ちています。動物たちも今年の秋は山栗の争奪戦では無いでしょうか。熊が栗の木に登って枝を折って食べた痕跡が至るとこにあります。下ばかり見て歩くのでは無く、この季節は上を見上げながら歩きます。

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