2014年10月24日金曜日

「火打岳 1237.9m」に登る


10月24日 0330起床 (134/86)
天気 ガスのち晴れ
気温 4℃

寒気流入の朝の冷え込みは流石だ、今朝は4℃
夏用寝袋ではうすら寒くなった
右膝回復後二日目の山行は、火打岳累積標高差1360mに挑戦
天気は快晴になって最高な山行になった
登山道は、稜線の槍ヶ先1050mに登り上げるまでは二か所のトラバースがあるものの、
見事に刈払いされた登山道で問題なし
しかし、槍ヶ先から火打岳までの稜線の縦走路は、1000mをアップダウンする稜線の中では超一級の緊張する稜線である。此れまでの山行経験の中でこの標高でこの緊張感を味わったことはない。土の表面が現れた登山道に足を置かない限り、安全登山の保証はない。オーバーな言い方をすれば、土面横10㎝谷側の草付きに足を下せば、恐らくそこには地面は無い。崖上に張り出した草に足を下したと云う事になる。その瞬間に転落だ。緊張感を持って歩く稜線は、今期初めて、久しぶりだった。その稜線もしっかり刈払いされているので、慎重通過なら問題ない
歩く先には、明日登る小又岳、そのはるか先には神室山、振り返れば昨日登った八森山、遥かに月山、鳥海山、朝日連峰、展望は最高だった。
  

火打岳 歩行距離 12.5㎞ 行動時間 6時間8分 累積標高差 1360m
0613 親倉見登山口発
0713 槍ヶ先5合目
0758~0808 槍ヶ先1050m
0908 大尺山1194m
0938~0958 火打岳1237.9m
1035 大尺山1194m
1125~1136 槍ヶ先1050m
1154 槍ヶ先5合目
1221 親倉見登山口着

親倉見登山口は、仙台市の中学校のアドベンチャー施設が整備されていた
愉しそうな施設が整備され、おまけにきのこ園まであって秋満喫だろう











今朝は町は濃霧、ガスだ。
杉林が混じる登山道下半も薄らとガスが漂い、幽玄な雰囲気だ













登山道から下を振り返るとガスに覆われ町は見えない。
雲海が広く覆っている 


















刈払いされた高速道路のような登山道を快適に登り上げると火打岳が見えてきた
ナイフリッジの稜線が、アップダウンしながら細く繋がっている











槍ヶ先1050mのテッペンで遥か遠く雲海に浮かぶ月山をバックに一枚パチリ













いよいよ火打岳への稜線に入る。
中先1128mへ一旦下って登り返す
細い稜線を下っては登る
中先1128mに登り上げると大尺山1194mが待っている
大尺山1194mへも中先から一旦大きく下りさらに大きく登り上げる
此処も細い稜線の急な下りと胸を突く急登だ






大尺山1194mから火打岳1237.9mへも、急下降、急登、此れでもかと云う痩せ尾根、岩尾根を越えて到達する。緊張感を保ち、慎重な一歩一歩が必要な個所である。











火打岳山頂は狭い、しかし、展望は360度どこまでもである













神室山は遥か先にある、避難小屋がキラキラ輝いて見えている
神室山までの稜線も、狭く尖ったナイフリッジが大きなアップダウンを繰り返しながら繋がっている
明日登るピラミッド山稜の小又山1366.7mの遥か先である








火打岳1237.9mから下山時に見る昨日登った八森山への稜線も、左右非対称の山稜が並んだ稜線である
神室山から派生する稜線は、どの稜線も非対称、片方は殆ど崖、切れ落ちている。
波打つ稜線全て非対称のナイフリッジだからその迫力は、足元からズンと上がってくる







槍ヶ先1050mから下る稜線から谷を見ると、雪崩斜面の下半は色が残るも、派生尾根稜線に残るブナは既に葉を落として、冬の準備は整っているように見えた

今日、一番嬉しかったのは、一人の若者と出会ったことだ。
今朝、槍ヶ先1050mの登り上げると、テント泊の若者が一人、昨日八森山に上がり槍ヶ先で泊、今日は時間が許せば小又山までの予定とか。神室山までの稜線には、水はない。泊まるとなると必要な水は担ぎ上げなければならない。まして一泊二日、二日行動するに必要な水と泊に必要な水を担ぐことになる。聞くと、4L担いで上がったとか。
本人曰く「朝日が撮れてよかった」
いいなーこの弁、朝日逢いたさに水まで担ぎ上げる。
暫し山談義、山への真摯な姿勢が素晴らしい青年だった。
若者が山に向かってくれるのは、見ていて気持ちが良い。

2 件のコメント:

  1. おはようございます。良かったですね。若者とに出会いもあり、嬉しそうに語る先輩の笑顔が想像できますよ。ブログも紹介され、またファンも増えたにではないでしょうか。

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  2. 朝一番乗り、登山口に車を止めて登り、下る途中で「鹿児島の・・・!!!」とお声が掛かる。「はい、私です」と暫く立ち話。最近九州の山を紹介することが多くなりました。「何時行けばいいですか」私「真冬にどうぞ」。太陽燦々、照葉樹の森が緑ではなく黒々輝くさまを紹介しています。天気が良ければ12月でもTシャツですよいうけれど信じてもらえません。11月から5月まで半年雪に埋まる東北から見ると同じ国とは信じてもらえないかもしれません。11月中旬には積りはじめ3mを超す雪と暮らすんだそうです。

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