4月28日(日) 0400起床 (142/92)
天気 晴れ時々曇り
気温 1℃
修験業山と栗ノ木岳は、既に登った中央構造線上の三峰山と局ヶ岳(奥伊勢の鑓ヶ岳)の中間に位置する二峰である。修験業山には「日本最古の若宮神社」、御祭神は「仁徳天皇(第16代)」の高宮が置かれている。
と云う訳で、山麓の「川上山若宮八幡神社」から二山を目指す
「修験業山(しゅげんぎょうやま 1094m)」「栗ノ木岳(くりのきだけ 1066m)」
歩行距離 10.3㎞ 所要時間 6時間06分 総上昇量 913m 移動平均速 3.3㎞(全体平均速 1.7㎞)
0612時 若宮八幡神社駐車場発
0625時 若宮八幡神社参拝
0630時 登山口発
0736時 支尾根
0816時 主稜線合流点
0828時 「若宮八幡神社」高宮
0848時~0900時 「修験業山(しゅげんぎょうやま 1094m)」山頂
0912時 「若宮八幡神社」高宮
0918時 主稜線合流点
1006時~1030時 「栗ノ木岳(くりのきだけ 1066m)」山頂
1058時 若宮峠
1115時 尾根乗越
1218時 若宮八幡宮駐車場着
鳥居を潜り参道を進むと社務所、社務所から左へ橋を渡り巨杉が左右に立つ石段を上がり「本殿」にお参りする。巨杉が建つ薄暗い本殿は灯が燈るのみ寂として深々である
社務所に下り、社務所左の川岸に建つ「高宮修験業山登山口」から歩く
「魚止め滝」の右岸を越え滝上で左岸に渡渉する
大石がゴロゴロする沢を登り砂防堰堤の右を乗っ越す。
其処から登路は一変する。崩壊沢が上部から落ちる、崩壊沢と其の脇を登り上がる
登り上がると沢から植林地の急壁に変わる。
根っ子の階段を慎重に登る
植林地の急壁を登ると支尾根に上がりつく。
その支尾根も、固定ロープが張られた根っこ道の急坂、岩交じりの細尾根、急壁、岩尾根の急崖なのだが、ブッシュが覆うので高度感と恐怖が無い。が一歩一歩慎重な歩みが続く
その支尾根から思いがけない展望が開ける、大峰山だろう。この紀伊の山の同定は難しい。
主稜線に登り上がり右へ「高宮」から「修験業山」へ歩くと、林床にバイケイソウが一面、其処に日が射すから辺り一面キラキラしている
「若宮八幡宮高宮」は、石造りの大きな鳥居が建つ。急峻な山の天辺に建つ鳥居と石の祠に手を合わせる、信仰の山である
「高宮」の先、樹間を透かして「修験業山」が見える
「修験業山(しゅげんげんぎょうやま 1094m)」
「修験業山」の展望は、樹間を透かしてのみ。
「修験業山」からの下り「栗ノ木山」の奥に重なって「局ヶ岳」が見える。鋭鋒が二山重なる、1000m級の山の重なりとはとても思えない美しさと迫力がある
そして、右手谷越しに「迷岳」が堂々である。
「栗ノ木岳」が樹間越しに高い。
登る稜線にカタクリの群落があるも花が無い、ようやく見つけたカタクリの
「栗ノ木岳」はシャクナゲの山、シャクナゲトンネルを潜って登り上がる、ところが今年は裏年花芽が一個として付いていない、残念。
圧巻「真正面」に「局ヶ岳」、「奥伊勢の槍ヶ岳」は嘘ではない、延びているのは「西鎌尾根」で双六ヶ岳が近い。
とも見える
「局ヶ岳」は、この中央構造線の山には無くてはならない存在である
ミツバツツジの先に「局ヶ岳」だから絶景
とのんびり構えていると飛んでもない下りが待っている
若宮峠に向かって「直下降」の稜線、岩絡みの下り、固定ロープと根っ子を摑んで下る
慎重に、滑らぬように、転ばぬように、脚を引っ掻けないように慎重な下りが続く
ただ、「局ヶ岳」のみが美しい
「若宮峠」、小さな峠ながら「飯高」から「若宮」から、真直ぐ進めば「局ヶ岳」
「若宮八幡神社」へ向かって下るも斜面は「崩壊斜面」、固定ロープ有り、木の根有り、灌木を握って通過する
その急斜面に「カタクリ」が咲く。下りながら、足元を見る。花を探す。其処に「カタクリ」だから嬉しい。
「花」は一瞬、滑の岩盤の沢を固定ロープを掴んで渡り、滑沢の脇下る
渡渉を幾度となく繰り返す、小さく渡り、大岩を渡る
この両山の周回は、ルートファインディングと急崖や細尾根の登下降が連続する。
久しぶりに「緊張」の山である
本沢に下り登り上がると「若宮八幡宮」駐車場、ヤレヤレである
手応え十分、「1000m」級の山ではない
十分な情報と足の準備、そして楽しむ覚悟がいる山である。
しかし、楽しい山、展望が好い、何しろ何時の間にか「局ヶ岳」も加わるから三山が楽しめる
下って「奈良県の山」をプリントアウトする。
明日、日中は晴れ、奈良県の山に登る
明後日は雨、脚休めである