2019年4月13日土曜日

「迷岳(まよいだけ 1309m)」に登る


4月13日(土) 0400起床 (---)
天気 晴れ
気温 5℃

「迷岳」は、大台ケ原・日出ヶ岳・高見山の台高山脈から東へ派生した支稜のピークで、大杉谷・宮川の左岸の山である。「岩尾根を登るコース」、「林道を利用するコース」がある。「連れ」がいるので林道経由である
道の駅「奥伊勢おおだい」から林道八知山線を使い稜線下の駐車場まで上がる
距離28㎞、所要時間1時間10分、未舗装の林道を登り上がり0610時駐車場着


「迷岳(まよいだけ 1309m)」
歩行距離 9.6㎞ 所要時間 6時間00分 総上昇量 491m 移動平均速 2.8㎞(全体平均速 1.6㎞)

0630時 林道八地山線駐車場発
0648時 登山口(作業道起点)
0720時 作業道から尾根取付き
0750時 稜線
0812時~0822時 口迷岳(くちまよいだけ 1224m)
0948時~1000時 「迷岳(まよいだけ 1309.1m)」山頂
1117時 口迷岳(くちまよいだけ 1224m)
1139時 稜線
0750時 尾根取付き
1213時 登山口
1230時 林道八地山線駐車場着

駐車場から林道を歩くこと18分で「迷岳登山口」の案内板が作業道の起点に立つ。




















作業道は既に幼樹が両脇を埋め崩落土が覆う個所もあるも、作業道両脇のヒメシャラ、ブナの二次林が美しい、その中を登る事30分で尾根直下の取付き。

最初は樹林の



中の登りなのだが、伐開された草付きの斜面は今朝の冷え込みで霜柱が立ち、ステップ無しの地肌剥き出し、ガレ場の登りに「連れ」は難渋している。

















鹿防止ネット際を登り上がると広い稜線にでる。稜線には大きなブナが立つ




















登ってきた方向を振り返ると「熊野灘」が朝日に輝いている。紀伊半島の山の奥の又その奥と思っている所に「熊野灘」だから驚く。奥伊勢とは云え大台町も大紀町も確かに海に近い。







小さなピークを一つ越え岩稜を下り再び岩稜を登り上がると小さな二重山稜の「口迷岳1224m」の山頂、小さな山頂標識が架かる。その二重山稜のヒメシャラ、ブナが圧倒的存在感である。








「口迷岳」から細い岩絡みの山稜を下ると山稜も森も更に迫力を増す
















「ブナ」の大木が林立、「ヒメシャラ」がその隙間を埋め、「ミズナラ」が白く立つ。
此処まで広く、此処まで密度が濃く、此処まで明るい森の経験はない
二重にも三重にもなる広い稜線を埋める「ブナ」と「ヒメシャラ」と「ミズナラ」等の森の中を歩く。芽吹く直前の明るい日が射す林床にはバイケイソウが芽吹いている












「ブナ」の巨木の森は「迷岳」まで途切れない



















大岩が露頭した山稜にも「大ブナ」が立つ、この稜線のこの高みで数百年を生きてきた凄味を見ている















山頂下には二重にも三重にも尾根が入り組む広い稜線、その稜線を「ブナ」「ヒメシャラ」「ミズナラ」等の落葉樹が覆う、被さる、立つ、と云っても日が燦燦だから明るい
登路は二重、三重の稜線を辿るので慎重なルートファインディングが求められる
とは云っても森を見ているといつの間にかルートを失う。





山頂直下の明るい森がこの山を象徴している。























「岩尾根を登るコース」では此処までこの山を楽しめたかどうか「連れ」に感謝である










「迷岳(まよいだけ 1309.1m)」山頂、兎に角明るい芽吹く前の山行に万歳である











山頂は森の中なので全開の展望はないが、芽吹く前の樹間を透かして昨日の「総門山」が宮川の谷向に見える












山頂からルートを外れ二重山稜の谷に下る
小広い二重山稜の谷間を「ブナ」や「ヒメシャラ」が天蓋の如く被る。しかし、芽吹きの前の谷間は明るくその林床にバイケイソウの緑が鮮やかに彩る
この時、この時期、この瞬間の景色である






十分に楽しんだ森を下る



















林道までの作業道を歩きながら久方ぶりの沁みる山行の余韻を楽しむ。
登るなら今です

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    13日は春を通り越して半袖でもよいような陽気。
    明日日曜日は雨という。先輩のところも雨でしょう。

    なるほどですね、ブナの落葉と新芽が出る前だから透かした眺望が望めるのですね。
    夏には新緑の山に代わり、秋は紅葉するわけですね。

    季節で変わる山の風景はあまりこちらの山ではありません。
    なるほど急いでそちらに回られた意味がわかりました。

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  2. 暖かくなると紀伊の山に問題が一つある。「山ヒル」が出る。此れだけには弱い。一回これにやられて以来どうも苦手。あと一月もしないうちに出るのではないだろうか。
    4月一杯を目途に登れるだけ登ろうと思っている。
    この時期の山は文句なく素晴らしい。紅葉も新緑もあるのだが、この瞬間はまた別です、今しかないのがそう言わせるのかも知れません

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