2020年9月14日月曜日

「津波戸山(つわどさん 529.4m)」に登る


9月14日(月) 0400起床 (---)
天気 晴れのち曇り
気温 19℃

今朝の気温が19℃、あっという間に秋が来ている。
今日の山は、分県山の本の紹介文句が「ミニ霊場に心いやす奇岩怪石の山」、凹凸の激しい地形をした耶馬渓式の山と紹介されている

「津波戸山(つわどさん 529.4m)」
歩行距離 6.33㎞ 所要時間 4時間18分 移動平均速 4.0㎞(全体平均速 1.4㎞)
総上昇量 462m

0610時 津波戸山登山口駐車場発        1028時
0644時 林道終点登山口            1013時
0644時 旧海蔵寺跡              1005時
0702時 東尾根分岐              0958時         
0710時 西尾根取付点             0952時
0754時 針の耳                           
0836時 西尾根下降点             0932時  
0844時 水月寺奥院              0927時
0852時 尾根                 0923時 
0900時 展望所                0910時~0920時    
0905時 「津波戸山(つわどさん 529.4m)」山頂 0907時

結果からいけば「登り 2時間55分」、「下り 1時間11分」、なんとも凄いミニ霊場、札所巡りの登りである。
駐車場に山旅号を停めた時点でオヤッとは思った


林道を上がっていくと正面に岩山が広がり、其処に数本の岩尾根が突き上がる
「これは?」だったのだ


旧海蔵寺跡から大石ゴロゴロの谷を登りあがると右手尾根斜面に鎖が伸びる。東尾根の下降点が此処である。東尾根にもミニ霊場、札所がある

谷を直進するこの谷芯を突き上げるルートが本ルートらしい

と西岩尾根の分岐点が有る。
まちづくり推進協議会が西岩尾根と東の尾根に「ミニ霊場」回遊ルートを新たに作り、今やこの矢印が西岩尾根経由のルートがメインとなっている


その西岩尾根に鎖を掴んで上がる 



この西岩尾根のミニ霊場巡りの厳しさは、正面の岩尾根を見てそうと気付かなければならないのだろう


ひやひやしながらの登りを熟し振り返ると、今朝の冷え込みと天気の回復具合では「鶴見岳」「由布岳」がガスの中、姿を現せと云うのは酷と云うものだ



よくこのような札所を作ったものだと云う「天空の石橋」を渡る個所もある
西岩尾根から分岐した札所、渡って手を合わせる等の勇気は無い




西岩尾根の霊場巡り、札所参りは岩登りである。少なくとも、岩登りのイロハ(三点支持、バランス、爪先立等)は知らなけば連れてはいけない


登りばかりではないのも厄介、岩壁の下りが有る 



下りが有れば当然岩壁の登りが有る


正面に見える岩尾根にも鎖が見える、という事は少なくともあの岩場には上がると云う事だ


キレットを下り「針の耳」と名付けられた岩穴を潜る


登る、そして見えていた岩尾根に上がる


怖い事だけではない、之が有るから堪んない
「鶴見岳」と「由布岳」が黒々とスカイラインをひいて呉れる
之だから登ってみなければわからない、然も今日はこの時間、この一瞬だった


とは云っても下る訳には行かない、西岩尾根を只管上がるのみ


登れば札所、その都度しっかり手を合わせてお参りです

西岩尾根の下りに入る、下る、兎に角下る


大きく下る


漸く谷芯の「津波戸山」へのメインルートに戻る
台風後の落枝が厚く積りその中に鎖が有ると云う谷芯も半端ない登りである


谷芯を「水月寺奥院」を過ぎると最後の急坂


上がり切ると「津波戸山」尾根のコルに上がる


コルから左へ山頂に向かう途中の岩の展望所から期待した展望は無い
「鶴見岳」も「由布岳」も上半はガスの中、そうは上手く行かない


国東半島が、「別府湾」と「周防灘」に浮かぶと云っていい成り立ちは、国東半島の山に立ち別府湾と周防灘を見ないと分からない


「津波戸山(つわどさん 529.4m)」山頂は、木立の中展望は無い。
がしかし、霊場を巡り、札所にお参りなさいませの気持ちは頂いた


「水月寺奥院」の岩清水「硯石水(けんせきすい)」を頂き、落石を起こさぬように慎重に一歩一歩谷芯のメインルートを下る


途中には「夫婦岩」、何故の理書きは無い


そして「夫婦杉」も然り、理書きは無し
形作られた時、生き抜いた時をこう呼んだに過ぎないのだろう


下ると谷芯が開けた谷合で熟年の御夫婦がコンバインで獲り入れ中である。
今日で国東半島の山は終わり、思いもしない岩山を恐々楽しませて貰い改めて「山」は「その地」は登ってみないと分からないを実感する


2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    まるで修行ですね。とんでもない山行です。
    考えただけでギブアップです。苦笑
    された写真から大変さと秋が伝わってきます。
    耶馬渓は今から30年以上前に行ったきりです。ダム湖とダムを勉強に行きました。
    懐かしい名前にまた、時間を見つけていきたいところが増えました。なかなか日々に追われて動けません。退職してからかもしれないし、コロナ収束したらいけるのかもしれません。

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  2. それも二十五年前に「地元まちづくり推進協議」が、岩尾根に霊場巡り八十八ヶ所を整備した云う、「熊野摩崖仏」を彫り上げた信仰は今に繋がっていると云う事でしょうか。国東半島は全体が岩山で、浸食で残った山が「ツン」「ポッコリ」と尖がったり、丸かったりで散在する。然も、周防灘と別府湾が一望だから「国東島」と見える。山も海も美味しい物もあるから行ってください

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