2022年6月12日日曜日

「扇ノ山(おうぎのせん 1310m)」に登る


6月12日(日) 0330起床 (ーーー)
天気 雨のち晴れ
気温 18℃

岩美町「道の駅 きなんせ岩美」を出る0430時、山旅号はワイパーを回さないと走れない程の霧雨、アメダスで雲の動きを確認すると次第に雨雲は去る。それでも林道に入るまでは本降りに近い。登山口に着く頃に霧雨は止む。

 扇ノ山(おうぎのせん 1310m)」
歩行距離 6.6㎞ 所要時間 3時間36分 総上昇量 290m 移動平均速 3.4㎞(全体平均速 2.1㎞)

0551時 林道河合谷線水とふれあいの広場登山口発
0632時 五合目
0730時~0755時 扇ノ山(おうぎのせん 1310m)」山頂
0846時 五合目
0927時 林道河合谷線水とふれあいの広場登山口着

岩美町「道の駅 きなんせ岩美」から国道9号を東進して県道31号に入り、途中県道31号国府町雨滝をショートカットして林道河合谷線に入り道の駅から27㎞地点が「水とふれあいの広場」駐車場、林道を二分歩いた先が扇ノ山(おうぎのせん 1310m)」登山口。大きな案内板が建つ。



取付きは急坂に木段だが3分でブナの立つ台地に上がる。
登山道の両脇には、大木に中径木、様々なブナが立つ森が広がる
登山道は広く、湿地帯には木道が掛かり、急坂には木段と云うファミリーにはもってこいのコースになっている」



霧が掛かるブナの森は静か、遠くに鳥の声がする。しかし、微かに匂う動物の匂い?
静寂を打ち破り思いっきり笛を吹く。熊の匂いを感じる。



ブナの森の台地の緩やかな登り、朝一番でなければ味わえない贅沢な歩きである



七合目を過ぎた当たり、登り始めて一時間程の時点でガスが切れ始め朝日がブナの森の差し込む。霧が流れるブナの森から朝陽を受けて幹が白く光るブナの森に変わる。
此れも朝一番でなければ見ることは叶わない。



緩やかに登る広い台地は山頂手前で少し下り、山頂へはいっとき登り返す


登り返し上がった地点に「展望台」があり西方向が開けている



眼下の雲の下山裾の先に「鳥取市街地」が見える。
鳥取市街地からは扇ノ山(おうぎのせん 1310m)」山頂から大きな山稜が緩やかに日本海に向かい下っているのが見える。疎の天辺から雲の下の鳥取市街地が丸見えである



ほんの少し先に進むと「避難小屋」が建つ扇ノ山(おうぎのせん 1310m)」山頂の広場



二等三角点が有る扇ノ山(おうぎのせん 1310m)」山頂


青空が広がるが周囲の山にはガスが掛かる。その時一瞬ガスが切れ「氷ノ山(ひょうのせん 1510m)」が顔を見せる。西側の緩やかな山頂台地、東側の急峻な山稜が一時姿を見せる。



山頂から登山道両脇の根曲竹の根元の筍を採りつつ下る。鳥取県の標高1310m山頂付近で「根曲竹の筍」が出ている、と云う事は此れから北陸・東北に向かっての北上は「根曲竹の筍」と共に北上すると云う事にならないか、美味しい同伴者が出来て嬉しい限りだ。
等と浮かれて下ると数組のファミリーが三々五々登って来るのとすれ違う。



大ブナが登山道脇に立つ、コブだらけで幹は前後左右に大きく捻じれまくり一筋縄ではなさそう。 



そんなブナの根元に「ブナの幼果」が大量に落果している。此処ニ~三年彼方此方の山を登るも不作で見ていない。今年は此処扇ノ山(おうぎのせん 1310m)」のブナの森は大豊作らしい。熊が大喜びだ。



下りついた「水とふれあいの広場」駐車場には10台の車、三々五々が10台と云う事である。



天候が回復し燦燦照る林道をくだると放牧された牛が草をはみ、横になる。車を停めると何事ぞと起き上がりこっちを注視している、塩でも呉れる車と思ったか?



登山口から河合谷林道を14㎞下ると「岩美町国府雨滝」の県道に出る、昨年3月この地点で積雪のため通行止めであった。本日は三度目の正直ブナの森を贅沢に味わいつつ山頂に立つ。標高1060m登山口から標高差290mを緩やかに登るその両脇にブナの森と云うファミリーコースとは思えない設えだから驚きます。



白神山地「小岳」も過去に振られている、今季こそブナの森を楽しませて欲しい。
岩美町「岩井温泉 ゆかむりの湯(320円/人)」、掛け流しの熱いお湯の温泉、今日はしょうぶ湯と云う接待です。粋な計らい。



明日は「孤高の登山家・加藤文太郎の故郷の山」を巡る心算である。

2 件のコメント:

  1. ぬの にんに2022年6月20日 5:58

    おはようございます。
    山ではガスってましたが、降りてきたら天候回復。この時期は天候が悪くそちらも直ぐに梅雨入りではないでしょうか?
    こちらは例年より遅い梅雨入りで緊張感もあるなか、春のイベントも始まっております。
    色々な質問を新しい組織で対応する。この一年でしっかり対応できるように体制を整えないとです。

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  2. イベントも楽しめば何とかなる。今回の山旅のテーマが「百年」、ブナも百年、山も百年、村も百年、町も百年、「百年」を尺度に夫々を眺めてみようと云う訳である。何が見えてくるかたのしみです。

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