2017年10月31日火曜日
白山石徹白道(はくさんいとしろどう)「銚子ヶ峰(ちょうしがみね 1810.4m)」に登る
10月31日(火) 0330起床 (131/83/66)
天気 晴れ
白山は、白山信仰の道が四方から上がっており、その歴史は千年を越えるという。
その中でも石徹白道は今でも最も距離が有り時間を要する
その石徹道の最初のピークが「銚子ヶ峰(ちょうしがみね 1810.4m)」である
「銚子ヶ峰(ちょうしがみね 1810.4m)」を越え先に進むと一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、別山そして白山である。
「銚子ヶ峰(ちょうしがみね 1810.4m)」
歩行距離 10.7㎞ 歩行時間 4時間47分 総上昇量 969m 移動平均速 3.2㎞(全体平均速 2.1㎞)
0610時 登山口発
0618時 いとしろ大杉
― 1㎞ポイント
0707時 2㎞ポイント
0740時 3㎞ポイント
0748時~0800時 避難小屋
0819時 4㎞ポイント
0857時 5㎞ポイント
0900時~0920時 「銚子ヶ峰(ちょうしがみね 1810.4m)」山頂
― 5㎞ポイント
0941時 4㎞ポイント
0953時 避難小屋
0959時 3㎞ポイント
1018時 2㎞ポイント
1036時 1㎞ポイント
1048時 いとしろ大杉
1057時 登山口着
石徹道(いとしろ)の集落から白山中居神社まで2㎞、その先は沢沿いの林道を7㎞走る
夜が明ける前、ヘッドライトの灯りだけを頼りに沢沿いの狭い、沢水が溢れた林道を走るのは相当に怖い。時速20㎞が漸く。
登山口駐車場は優に20台は停まる。東屋にトイレもある。
登山口からいきなり石組みの階段である
この石段、意外ときつくない蹴上げる段差が小さいような気がする
「いとしろ杉」まで約400m、430段と云う
ブナの林の中を沢音を聞きながら登るので雰囲気も最高である
石段を登り上がった平場に「いとしろ大杉」が立つ、樹齢1800年
千年前、白山信仰の皆さんもこの杉を見たのだろうか
長い年月を掛けてつけられた登山道は、広く、無理がない。
それでも尾根には急坂がある。最急勾配の急坂は「おたけり坂」と名付けられている。この坂にも石組が残るが、最急勾配に耐え切れないのか石組も所々崩れている
この急坂を登り切った雪面にまたもや「熊の足跡」がある
昨夜か今朝早くの足跡であろう、大きい足跡である。熊は登っている
「銚子ヶ峰(ちょうしがみね 1810.4m)」山頂が見え始めたというのにそれどころではない
3㎞ポイントでは、足跡が大小くっきりのこっている。
二頭、恐らく親子熊である。大きな足跡は20㎝を軽く超える
3㎞ポイントを少し登ると避難小屋が建っている。ログの小屋で水場は3分とある。小屋の中には非常食と毛布が準備して有り充実した備えである
その小屋の前にはよりハッキリとした足跡を熊が残している
何処まで足跡を追っかけるのだろうかと思っていると、避難小屋の上部で尾根右手の藪へ消えている。尾根を越えて谷へ下ったのだろう。ほっとすると同時に拍子抜けした
山頂を眺めながら漸く歩ける、4㎞ポイントで山頂が迫る
山頂の先によりクッキリ別山が見える
山頂西側の山肌には今朝の冷え込みで霧氷が咲いている
東には逆光の中、遠くが「鷲ヶ岳」その手前が「大日ヶ岳」が黒く浮かんでいる
稜線の笹道を雪を落としながら5㎞ポイントから少しで丸っこい山頂である
「銚子ヶ峰(ちょうしがみね 1810.4m)」山頂から白山は別山の背後で見えない
別山の真っ白の大岩壁の迫力で景観は十分である
展望は全周である
下りつつ避難小屋下から見上げる「銚子ヶ峰(ちょうしがみね 1810.4m)」山頂が大きい。
千年の間、人々が歩き通した道なのだと改めて踏みしめる
その道の脇に豪雪にのたうち逞しく生きるブナも愛しい
ブナは今、1200m前後が黄葉の盛りである
2017年10月30日月曜日
雪が降る「大日ヶ岳(だいにちがたけ 1708.9m)」に登る
10月30日(月) 0320起床 (137/91/65)
天気 雪時々晴れ
気温 10℃
台風22号が、時速100㎞で北上していった。飛んでもないスピードを出す。
晴れに向かう天気予報が出ているので早起きするも雨が降っている
0400時にはキムチ鍋のお汁にソーメンを入れた「キムチ鍋ソーメン」を食べて準備万端、雨が止むのを待つ
0730時アメダスを確認、0830時以降雨は降らないと決めて登山口に向けて出発
今日は、ダイナランドスキー場から「大日ヶ岳(だいにちがたけ 1708.9m)」に登る
「大日ヶ岳(だいにちがたけ 1708.9m)」
歩行距離 10.2㎞ 歩行時間 3時間43分 総上昇量 824m 移動平均速 3.5㎞(全体平均速 2.7㎞)
0841時 ダイナランドスキー場駐車場発
0948時 スキー場上端登山道入り口
1048時~1104時 「大日ヶ岳(だいにちがたけ 1708.9m)」山頂
1148時 スキー場上端登山道入り口
1224時 ダイナランドスキー場駐車場着
スキー場のホテルフロントで登山届を書いて提出する。
ホテルの200m先で一般車は通行止め、そこが登山者用の駐車場となっている
駐車場到着時点から雨が降り出し、車内で雨が止むのを待つ。
よくよく雨粒を見ると雪混じりである、30分ほど待ち降ったり止んだりだろうと出発する
スキー場の場内道路を登ると案内板が立っている、指し示す方向はスキー場の中である
開場準備のため車が走り回っている
気圧配置が強烈な西高東低のため、時折強い雪混じりの雨になる
再三、木陰で雨宿りをする、殆どが雪の雨なので雨具無しでも濡れる事は無い
ひるがの高原が下方に薄ぼんやり霞んでいる
スキー場の上部を見上げると山肌が白く霞み雪が降っている
スキー場の作業路も結構な傾斜があるので調子を上げると息が切れる。
スキー場の中の作業路を雨宿り込みで所要時間はⅠ時間で登り上がり、リフト終点から3分で登山道入り口である
スキー場上端は、雨から雪に変わっている。青空の下で雪が降るという典型的な北西風の山天気である
笹薮が切り開かれた一本道を登ると、尾根に僅かにブナが残った中を歩く。この雰囲気が一番好い
尾根に小さな岩場がありお助けロープが下がっている、尾根は広いので危険はない
標高1500mから登山道脇に雪が積もっている、気温がぐんぐん下がっているので薄手の手袋の指先がジンジンする
山頂が漸く姿を現すが、吹きっさらしの稜線は横殴りの雪である
顔を横に向けて登って行くと山頂直下、「熊の足跡」が濡れた登山道にクッキリ、山を下っている
15㎝程あるだろうか
前足なのか後ろ足なのか、一頭なのか二頭なのか良く分からない。
スキー場上端から笛は吹いて登ってきた、よく行き会わなかったものだ。此れを予想した訳では無く必ず笛を吹くことにしてる
「此処には居ないだろう」などとは決して思わないことにしている
山頂は広く展望は全周なのだが、この雪日和では雪が切れた時に少し先の峰が見えるだけである
明日登る予定の「銚子ヶ峰(ちょうしがみね 1810.4m)」も、その手前の稜線が僅かに見えるのみである
山頂には、「ひるがの高原」登山口からのルート、「桧峠」登山口からのルートが上がっており、スキー場からのルートにも山頂下で「大日ヶ岳東縦走路」が合流する
良く登られている山である。
下りも笛を吹きながら下る
台風の雨で濡れた落ち葉がべったりと登山道に張り付いているので「滑る、滑る」つるつるである。
ストックでブレーキを掛けながら安全第一の下りである
スキー場の中段に下ると雪も切れて「ひるがの高原」に陽が射している
1500mを越える山は、今日からに一直線に冬に向かう。3000m級の山は完全に冬になった
今日までは夏から秋の装いで登ったけれど、指先がジンジンする時期となっては「冬の装束」に衣替えである
鷲ヶ岳下山後浴びた「湯ノ平温泉」は、ホームページの割引券を印刷して持参すると100円引きであったらしい。
今日は、今朝方A4にプリントアウトした割引券で100円引きの500円である
ジンジンした指先が温泉に入ってようやく元に戻った
台風22号が通過する
10月29日(日) 0430起床 (133/89/65)
天気 雨
気温 13℃
雨は降ったり止んだり強い雨ではない
道の駅「古今伝授の里やまと」は、車中泊の車が7~8台、「テレビが映らないので台風情報が分からない」と云っている
インターネット情報「今夕通過」を教える
そのインターネットが繋がらなくなった
iPhoneは繋がるのだが、iPhone経由パソコンが繋がらない
小さなiPhone画面で、台風進路を拾い、雨を追いかける
明日の気圧配置は強い西高東低、日本海側は大荒れと云う予報である
早めの夕食にする
豆腐を買う「郡上の菰豆腐」
藁で包んで蒸したり煮たりして「す」が入った豆腐とある。
この「す」に出汁が染みて美味しいというから「キムチ鍋」である
ベビーホタテと菰豆腐、思い付きだけれどいい組み合わせである
ほかほかになった
2017年10月28日土曜日
雨の日の楽しみと云えば
10月28日(土) 0430起床 (125/85/58)
天気 曇りのち雨
気温 10℃
台風22号は、沖縄から奄美を北上しているというのに岐阜県飛騨地方は雨が降りだす。
午後から降り出すかと思っていたら朝には降り出すから驚く
一昨日は道の駅「大日岳」、鷲ヶ岳を登った後、昨夜は道の駅「白尾ふれあいパーク」泊、今日は雨で山行中止なので郡上市大和町でコインランドリーを済ませ今は道の駅「古今伝授の里やまと」である。
道の駅のハシゴはそうそう有るものでは無いので、何だか得した気分である。
此処の道の駅「古今伝授の里やまと」は賑わっている。朝市に温泉だから賑わう筈、雨など関係なしの賑わいだから吃驚する。奥様方の、大根・人参・白菜・お餅に対する期待の大きさが良く分かる朝市である。お帰りの奥様は手ぶら、お伴の旦那様は袋を両手に下げていらっしゃる。
雨の日は、道の駅の風景を楽しむのである。
岐阜県に入って二日目だから、岐阜の山の地図は全く準備していない。雨の日は、此れから登る山の地形図のプリントである。
PCで2万5千分の一の地形図を検索画面に表示、此れをモバイルプリンターで打ち出す。
白山の前衛峰、飛騨南部の山、美濃の名山恵那山、福井県境から滋賀県境の山を、プリントアウトしながらよくよく読む。地形図を読み始めると高い山低い山は関係なし、沢あり、崖有り、岩峰あり、高原有りが、此れでもかと想像を掻き立てる。雨の日の楽しみである
一人地形図で遊び喜んでばかりはいられない
雨の日は、酒の肴は「茹卵」 、此れが無ければ「一人宴会」は始まらない
それも卵のサイズは「MS玉」、何故、手持ちのコッヘルにL玉は鍋底に4個しか並ばないからコッヘルから卵が溢れそうになる。
それに比べ、MS玉はコッヘルの底に6個並
ぶから丁度手頃なのである
そして、雨の日最大の楽しみは「鍋」である。
今日は「ホルモン鍋」、椰子たっぷりの「二人前」を楽しむ。
明日も雨だから「楽しみ」が二倍、三倍である
2017年10月27日金曜日
林道を歩いて台風禍を確認しつつ「鷲ヶ岳(わしがたけ 1671.6m)」に登る
10月27日(金) 0330起床 (133/85/62)
天気 快晴
気温 7℃
「大笠山」のレポートを投稿出来なかったので、0330時起床で打ち始め0550時終了。
台風21号による岐阜県の「台風禍」、登山口まで果たして辿り着けるかどうかの状況を確認する積りで昨夕岐阜県入りした。
「鷲ヶ岳(わしがたけ 1671.6m)」は、林道が山頂下まで入り格好の偵察林道である
林道を車で山頂下まで登ると、そこから山頂までは40分とあるので超ゆっくりの朝食で林道起点に走る
林道起点には「舗装工事」通行止めの簡易なバリケードが設置してある
「鷲ヶ岳(わしがたけ 1671.6m)」
歩行距離 12.8㎞ 歩行時間 3時間44分 総上昇量 579m 移動平均速 4.6㎞(全体平均速 3.3㎞)
0843時 林道起点駐車場発
0953時 一服平
1008時 林道上部登山口
1038時~1100時 「鷲ヶ岳(わしがたけ 1671.6m)」山頂
1122時 林道上部登山口
1130時 一服平
1227時 林道起点駐車場着
林道起点は、鷲ヶ岳立石キャンプ場である
林道を山旅号で登り上がる積りが、舗装工事で歩かなければならないのでがキャンプ場の駐車場に停めて歩き始める。先着一台3人組が先発する。
林道は全く荒れていない。富山の山中とは大違い岐阜の山では富山の山ほど降っていない
空は快晴、雲一つないカンカン照りの下林道を汗びっしょりで登る
林道上部で「白山」が姿を現す、これ程近いのかと改めて白山の大きさを知る
林道最上部に一服平登山口がある
ところが、更に林道が上部に伸びたので20台は停まるかと云う駐車場が背丈を越える笹薮になっている
顕彰堂も藪の中である
「藤原頼保公鷹退治顕彰堂」とあったのだが、謂れを読み忘れ撮影し忘れたので詳細は知らない。大抵は興味津々で読むのだが、説明書きが堂の側面に掲額してあったので読まずじまい。
その顕彰堂から見る「鷲ヶ岳(わしがたけ 1671.6m)」山頂が両翼をを広げ堂々だから地域の名峰を納得する
そして此処から見る「白山」の姿か際立つ、「白山」の白い峰が稜線にのっかる姿が犯し難い「霊峰」に見えたであろうことは想像に難くない。
林道を歩かず茅藪を掻き分け小ピークを越えるが、行き着いた先は林道、その先が林道最上部の登山口である。
林道を車で登れば此処が登山口である。山頂迄40分とある。
ところがそう簡単には山頂に登らせて貰えない
林道から階段が山頂へ伸びているのだが、その階段が延々と伸び且つ経年劣化で傾き且つ抉れ、所々崩壊、その階段の傾斜が想像を越えるので恐怖すら感じる。
それでも、40分でこの展望だから贅沢の極みである
縦走した位山から川上岳の背後に乗鞍岳
遥か彼方に薄っすら霞む「伊吹山」が見えるから驚愕
此処からも「剣岳と立山」が別格、此れが殿堂の雄姿である
この近さで見る「白山」は別格である、見応え十分でありここで暮らす人々にとっては犯し難い大事な山であることがズンとくる。
山頂からの階段をこれでもかと云うほど慎重に下る。今日も無事下山する。
山麓に数ある温泉の内お勧めが「湯の平温泉(600円)」という
つるつるの美人のお湯、温まった
温泉から下りながらバス停をみて思わず笑ってしまった
雪の深い所なので「バス停建屋」が建ててあるのだが、そこに「バス停名」と共に「標高693m」とある。此れはなかなか出来そうで出来ない、郡上市にこれが出来る輩が生存している。「思わずにっこり」はこれまでもそうそうないのだ
今夕は、「寄せ鍋」で一杯やる。
明日から3日連続の雨だから思いっきりの豪遊である
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