2019年2月18日月曜日

「七霞山(ななかすみやま 891.2m)に登る


2月18日(月) 0445起床 (---)
天気 晴れ
気温 -2.5℃

今朝はフロントガラスが凍っている。それも内側が凍っている、気温は―2.5℃でエンジンを始動、暖気で融かす。今日は、高野山を源頭とする丹生川玉川峡の一軒の温泉宿「やどり温泉」から「七霞山(ななかすみやま 891.2m)」に登る。
「柿の郷くどやま」から山を越えて18㎞25分、玉川峡やどり温泉着






「七霞山(ななかすみやま 891.2m)」
歩行距離 9.3㎞ 所要時間 5時間13分 総上昇量 561m 移動平均速 3.4㎞(全体平均速 1.8㎞)

0730時 玉川峡「やどり温泉」発
0800時 北宿(きたやどり)集落跡
0836時 小峰辻
0950時 北宿辻・林道合流
1020時 林道終点・捻草越え分岐 
1025時~1030時 「七霞山(ななかすみやま 891.2m)」山頂
1054時 北宿辻・林道合流
1151時 小峰辻
1207時~1220時 北宿(きたやどり)集落跡
1243時 玉川峡「やどり温泉」着









温泉宿左手にコンクリート舗装の急坂がづら折りに山腹に伸びている。ゆっくり登り上がるとケーブリカーが幌を被っている。レールも現役である。コンクリート舗装終点からは、急傾斜の岩場に付けられた細い道を、ケーブルカーと並走、交差しながら「北宿集落跡」に上がる







玉川峡に落ちる尾根の末端、少し傾斜の弛んだ尾根に家が数軒建っている
廃屋ではなく現役の家屋、常住しては居ないのであろうが常に通っているようである












家の玄関先の道を上がって行くと、玄関先の通路にイノシシの頭が下がっている
連れは、ぶら下がったイノシシの頭が眼前に突然揺れて現れ素っ頓狂な声を上げて走って逃る。家主は猟師でもあるようだ。









集落最上部の畑の脇に最初の七霞への案内板が建ち、集落から登山道が杉林の中へ入る










杉林の道は途中までは頻繁に行き来があるようで落枝もなく良く踏まれ使われている。その先は落枝と落葉が厚く積もり登山者もない様子である。
二つ目の案内板「小峰辻」、此処まで1時間、右折して稜線に向かう






ここに「クマ出没」の注意書きが杉の木に張ってある。居て当たり前の山の深さと谷の深さ谷の入込み尾根の重なりだから驚くに当たらない。何時もの通り、鈴と熊スプレーが常備されたザックを背負っている。









山中に鈴の音をリンリン、リンリンと鳴り響かせながら登る。朝日が射し込み鈴の音だけが響く深とした尾根を登り、向かいの尾根に厚く積もった落ち葉のトラバース路を斜上する







渡った先の尾根は、松茸山である。入山禁止の立て札が建ち所々有刺鉄線が残り、張られていたビニールテープが七夕状に朽ちている。「やどり温泉」に掛けられた写真を見ると「松茸」が10数本隙間なく行列している。聞くと有名な松茸山で9月~10月は登山者は入山を遠慮すると云うから凄い






同時にこの登山道には、共同アンテナのケーブルが敷設されている。玉川峡の谷底では地上波の受信は確かに無理。それにしても標高300mの「やどり温泉」は遥かな高み標高880mで電波を受信、山中を3000mを越えるケーブルで確保している。イノシシも段々畑もケーブルも尋常ではない。紀伊の山はこれを当然としている。





その猪のヌタ場が、登山道に次々に現れる、そして登山道脇の木々の葉がイノシシがヌタ場で付けた泥で真っ白になり、杉の間伐の切株は体を擦り付けた痕跡でこれも真っ白である。イノシシの濃さは半端ない。










登り始めて2時間20分北宿辻、頂上稜線の林道と合流する。
アスファルト舗装の林道は頂上稜線をほぼ水平に走る。その林道を先に進むと突然展望が開ける。良しとしない頂上稜線の林道も展望付きなら少し納得。








高野山の山々である。左から「魔尼山」「古宮岳」「楊柳山」「雪池山」手前の尾根には「護摩の壇」である。青い山並みが重なり続く山々はこれからの楽しみである












林道終点が捻草越え分岐、正面の小尾根の先が「七霞山(ななかすみやま 891.2m)」













灌木をものの5分で「七霞山(ななかすみやま 891.2m)」山頂、
















灌木と杉林の中展望はない












昨夜も雪が舞ったのか木の根元には粉雪が解け残っている。











下る途中の林道から杉の隙間に大峰山脈の雪の峰がはるか遠くに光っている
大峰山脈が開け歩けるのはまだまだ先である













北宿辻からやどり温泉に向かってきた道を引き返す。











この尾根の高みに段々畑跡が続く、遥か昔切り開かれこの畑で生きてきた証、上り下りの暮らしの苦労は、この急な道を登らないと分からない。その畑も今は杉林である。









北宿集落跡に下りるとケーブルカーが上がっている
黄色の猟師ジャケットを着たおじさんが家から出て来る。
暫し、北宿集落の今昔のあれこれ、イノシシの今、シカの食害等暫し話を聞く。
難波まで南海鉄道で1時間、最寄りの駅まで30分の距離に「深山幽谷」、イノシシの頭が軒先にぶら下がる北宿、おじさん曰く「夏が最高、冬はなあー?」と云う
イノシシの箱罠、くくり罠が楽しみと見た、最高でしょう北宿は!!
やどり温泉(610円/人)でゆっくり温泉、昨日と今日の脚にお疲れさんをする。
明日は雨模様脚休めだ

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    しっかりじっくり登られましたね。
    足慣らしもそこそこの、ハードな山行き、足もパンパンになられたことでしょう。
    寒さも尋常ない寒さ、木も半端なくしっかりしていて、山の状態がこちらとは違うことがわかります。

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  2. ちょい足慣らしにはハードだったかも。稜線上に林道があるとはいえ漸く開けた展望に喜ぶ。これれから巡る山が一望なので嬉し限りです。
    漸く高野山の周囲の山の位置が分かり何時もの山旅モードです。
    それにしても紀伊の山々の町際への迫りは半端有りません。

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