2019年2月22日金曜日

高野山諸堂拝観


2月22日(金) 0530起床 (---)
天気 曇り時々晴れ
気温 -1℃

宿坊惠光院は、和式旅館風で部屋もお手洗いも浴場も最新設備であり、部屋からは本堂の植え込みが見える落ち着いた宿である。
若いお坊さんの対応も、ミシュラン三ツ星と云われ納得する
個室で頂く精進料理の夕食が美味しい









右上から時計回りに胡麻豆腐、野菜天ぷら、酢の物、香の物














同様に、豆腐の鍋物、果物、高野豆腐の煮物、お浸し











その中でも、わかめ、キュウリ、野菜巻の酢の物がじわりと舌にくるお美味しさ














胡麻豆腐はさっぱりしつつ濃い
何れも出汁が抜群に美味しい











-1.5℃の朝0700時、本堂で朝の勤行に参加する















ご自由にとの事なのだが、宿泊者ほぼ全員が参加している
日本人が3割、外国人が7割である。高野山はとにかく外国人が多い










30分の勤行の後、引き続き「毘沙門天」のお堂に移動して護摩供養に参加する。外国人の皆さんはひっきりなしに写真撮影している。日本人にとっては見慣れた護摩供養でも、読経とお腹に響く太鼓の音、燃え上がる護摩の炎、天と繋がる一瞬に身動ぎもしない。







0810時 朝食














兎に角味噌汁が美味しい。濃い、味噌が濃い訳ではない出汁が濃い。
和食の決め手は出汁であることを再確認する






今日は、山行は無し高野山の諸堂を拝観する。
「高野山参詣講待遇の証」を1500円で購入し、「金剛峯寺」「根本大塔」「金堂」「霊宝館」「徳川家霊台」「大師協会」を拝観する
「徳川家霊台」が少し離れているが歩いて回り内部を拝観できる





「金剛峯寺」の日本一の石庭
日が射しても冷え込みの厳しい空気の中の今朝の石庭は、見る方が凍る
拝観者が少ないこともあるのだろうが、兎に角静かである。石も松も銅板葺き屋根も静かである







見上げると青い空に朱が映え、朱がとにかく明るい「根本大塔」、昭和12年再建と云う
他の諸堂が黒々した時代を経た木造の建物群である中、根本大塔のみが朱である。中心性を朱でと云う訳であろうか












徳河家霊台は、左が秀忠霊屋、右が家康霊屋同じ作りの霊屋が並ぶ。金銀蒔絵、極彩色飾りの内部は非公開であるが、外観の透かし彫りの彫刻、装飾金具の建築美からも内部の豪華絢爛さは窺い知れる






最期に、高野山大師協会で授戒を授かる。最も高野山らしい体験と云われている
毎日定時、500円のお供えで30分間、儀式が始まったら「授戒堂」から出ることは出来ない。燈明だけが燈る真っ暗なお堂で阿闍梨から直接預かり法話を聞く
お授け頂いた「菩薩十善戒」、その戒めは「不殺生」「不偸盗」「不邪淫」「不妄語」「不綺語」「不悪口」「不両舌」「不慳貪」「不瞋に」「不邪見」の「十ヶ条の戒め、
これからの山旅、心します
頭が痺れ、心が宙を舞ったので連れと二人
とろみのあるチャンポン
味噌ラーメンをそれぞれ半分こして頂く
高野山と参詣道、そして取り巻く山は今日で終わる
明日から和泉の山々を巡る

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    精進料理に始まり、お説法で頭と心が痺れ、そしてちゃんぽん。。笑笑
    身体あっての旅ですから、改めて良い言葉が染みたのではないでしょうか?
    拝見しているこちらも納得。。
    人間関係色々ありますので、疲弊した毎日を、暮らしているので、ホント辛いです。
    頑張らないです。
    ありがたいお言葉が心に染みました。

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  2. コメントの返信を書く時刻にはもう既に酔っ払いなので変換間違い多数に付き御免下さい。其処は適当に想像して読んでもらうことにしましょう。
    泊る、味わう、巡る、登る、迷う、観る、聞く、授かる、想う、感じる、身にも心にも頭にも足にも得難い経験をしました。弘法大師の高野山開闢の術数に参ったと云う事でしょうか。外国人それも西洋の方々が大勢訪れる理由は、この感覚にあるのかもしれません。東洋的と云うのではなく「人間の本質」に迫るものに魅かれるのではないでしょうか。現場で直接対峙すると云う事が如何に大事かを再確認しました

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