2024年2月14日水曜日

牧野富太郎が通った伝説の山「横倉山(よこぐらやま 775m)」に登る


2月14日(水) 0500起床 (ーーー)
天気 晴れのち曇
気温 7℃

0700時、 雲間から紅い朝日が上がるその下にくねり蛇行する仁淀川と、その両岸の越智町が山並みの中の濃霧の下に輪郭もなく浮かぶ、中々見ることのない景色である
「横倉山(よこぐらやま 775m)」は、「安徳天皇仁にまつわる平家伝説が残る山」であり、越智町南隣佐川町の「植物学者牧野富太郎」が多くの新種を発見した山でもある
第一駐車場から「カブト嶽の岩場」を越し「横倉岳三角点”75m」、さらに「横倉宮」から「安徳天皇御料参考地」、「横倉宮」に戻り表参道を「杉原神社」を経由して第一駐車場に戻る



「横倉山(よこぐらやま 775m)」
歩行距離 5.1km 所要時間 3時間3分 総上昇量 462m 移動平均速 4.1km(全体平均速 2.0km)

0730時 第一駐車場発
0815時 カブト嶽
0845時 「横倉山(よこぐらやま 775m)」三角点
0907時~1018時 「横倉山最高点・横倉宮」
0928時 「安徳天皇御稜参考地」
0934時 「横倉山最高点・横倉宮」
0950時 「杉原神社」
1011時 「横倉宮」表参道口
1033時 第一駐車場着

第一駐車場登山口からカブト嶽を越え「横倉山(よこぐらやま 775m)」を経由し「横倉宮」に向かって登り始める


山腹の急坂を30分を登るとカブト嶽の岩場の基部に上がる、直登の10mの岩壁には鎖が下がり足場の鉄板が設置されている


これを登り上がった先のカブト嶽には鉄製の鎖が下がる


この鎖を頼りに直登するのかと足場を確認しながら思案していると、岩場を右に巻いて上がる巻き道がある


危うい巻き道ながら直登よりは余程安全、故に一般向けの登山道なのだろう


高度感たっぷりのカブト嶽天辺には「かむと嶽石鎚神社」の小祠が建つ


重なる山並みとその谷間を蛇行する仁淀川が足下、とても標高700の山の景色ではない


尾根に設置されたこの山の案内板には
カブト嶽「4億年以上前の溶結凝灰岩」であり
「土佐桜の石灰岩」淡いピンク色の石灰岩が産すとある。
岩も古い歴史も古い、この山何かが違う


「横倉山(よこぐらやま 775m)」の尾根から昨日登った「不入山(いらずやま 1336m)」が右奥に意外と遠くに見える。格も顕著なピラミダルなピークだったのだと再確認する


「横倉山(よこぐらやま 775m)」は、アガガシノ大木の中で展望はない、さらに横倉山の最高点でもない不思議な三角点である。


横倉山最高点に「横倉宮」がある、立派な本殿が建っている
御祭神は安徳天皇である


1898年(明治31年)牧野富太郎の発見、命名した「ヨコグラノキ」の説明板がある


横倉宮の奥に「安徳天皇御陵参考地」が鳥居の先石段の奥にある
アカガシの大木に囲まれ静寂が支配する森の中である


説明板に「参考地」の故が記されている


表参道を下ると杉の大木の中に「杉原神社」の社殿が建っている


その歴史は800年以上、杉の巨木に囲まれた境内はうっそうとした森に覆い尽くされ神域そのものである


この森の特筆べき一つヤイロチョウヤイロチョウ」、この森なら有りうると思わせる
高知県の県鳥で、この森でも鳴声はすれど姿は見えずとか、この森の古さと奥の深さはそう易々と姿を見せることを許すはずが無いと思わせる


その森は
「天然林(原生林)」
アカガシの大木の群落
桂の巨木
植生は豊かである


表参道登山口に下る、伝説の山は確かに「古木・大木」の鬱蒼とした森である


仁淀川を坂登り吉野川源流を越えて「寒風山・笹森岳」の下「寒風山トンネル」を潜って愛媛県西条市経由今治市に着いた


明日は、瀬戸内海を渡りお好み焼きの広島に向かう

2 件のコメント:

  1. お疲れさまです
    本当に山や神舎仏閣、そして歴史をしっかり立て看板にして残しているところが凄いですね
    「そんな山奥に、たいていの人はいかない」として予算の優先順位を下げて整備しない最近の〇〇所の風潮とは文化が違いますね。議論すら土台にのらない
    色々現役時代は闘いましたが、最後のほうは四面楚歌のように包囲された感で何もできませんでした
    今の社長から「おまえの信念が足らないから」「こんなことになるんだ!」と今になってどうにもなりませんが、現実を突きつけられ、その一日をとり戻す活力を注入されています

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  2. yamatabikirizushi2024年4月9日 21:15

    横倉山に登るのは「何かに惹かれる」からです。何処かに「惹かれる情報」があり「その情報が魅力があり」「行ってみたいと想わせる」からです。牧野富太郎でもあり神社でもあり安徳天皇御陵でもある。瓊瓊杵尊の御陵の我が町出身なら引っ掛かります。狙うのでは無く、此れまでのことを淡々と熟しつつさらに未来に積み重ねる、それが出来ているから「横倉山」に登るのでしょうか

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