2013年9月1日日曜日

一泊二日で後方羊蹄山に登る


8月30日 0400起床 (---)
天気 曇り
気温 15℃

昨夕の予報通り雨模様、後方羊蹄山はガスの中、待機と決めてコーヒータイム。
ところが、0500時気象庁発表の天気予報は昨夕1700時とはまるで違う予報となった。
8月30日 午後天気回復
8月31日 日中晴れ
9月1日  雨
9月2日  曇り時々晴れ降水確率30%
9月3日  曇り時々晴れ降水確率30%
予定では9月2~3日の天気狙いの一泊二日山行の予定だった。
この天気予報を見る限り、8月30~31日一泊二日山行が山が晴れる確率が高い。
待機を撤回、今日、今からから一泊二日の後方羊蹄山に変更する。

8月30日 一日目
コースタイム
0815 真狩登山口発
0850 南コブ分岐
0915 二合半
1050 4合目
1200 5合目
1300 6合目
1340 7合目
1420 8合目
1515 9合目避難小屋

概要
天気予報では午前中降水確率60%だけれども雨は落ちていない。
標準コースタイムは、9合目避難小屋まで4時間。
奥さんの足でも、2時間足して6時間あれば十分届くという計算で出発。
登山道は、9合目避難小屋まで一本道。
登山口から人工林の薄暗い林間を登る。
滑りやすい土が露出した登山道
木の根が縦横に入り組んだ登山道
礫混じり石の急な斜面の登山道
その他、抉れて両手両足をフルに使わないと登れない登山道が、上部に行くにつれて次々にあらわれる。
特に4合目から6合目あたりの変化は、奥さんには辛かった。
なんせ、4号半辺りでは今日はこのペースじゃ危なっかしい、引き返し再度登るかと思った位だ。
この登り、どうもこの辺りがポイントらしい。
6合目あたりを過ぎると登山道は、小さくジグザグを繰り返しながら高度を上げる。
と同時に、山のすそ野に広がる町や畑が見えるようになる。この景色が見える効果も疲労回復に相当に大きいと見た。
雨は5合目過ぎから大粒となり雨具を着るが暫くで止む。
結局予定より一時間オーバーの7時間かかって避難小屋着。
十分すぎる時間でした。
小屋は、一部新築中で大工さん達のトン、トンくぎ打つ音が山に鳴っていました。
管理人さんは夏は常駐し、登山者の面倒を見ているらしい。
毛布、シュラフは常備してある、最盛期は80人ほど泊まるとか。
飲料水は雨水。トイレは解けるトイレットペーパー以外はお持ち帰り。
食事は当然無し。
小屋にはストーブが燃えていた。
濡れた雨合羽をハンガーにかけて乾かし、着ているシャツはストーブあたって乾かす。
今夜は、二人の女性登山者と同宿。
暫く山談義、花談義、そしてブログを勝手に紹介する。
五目御飯御アルファ米、中華春雨の夕食を済ませ、早々就寝。

8月31日 0330起床 (---)
天気 晴れ
気温 8℃

空には三日月が出て山稜が浮かび上がっている。
天気予報通りの晴れ、明るくなるのを待って早速山頂へ。

コースタイム
0508 9合目避難小屋発
0550 火口外輪
0640 後方羊蹄山山頂
0700 山頂発
0740 火口外輪分岐
0820~40 9合目避難小屋
0920 8合目
0945 7合目
1015 6合目
1105 5合目
1140 4合目
1205 3合目
1230 2合目
1255 1合目
1315 真狩登山口着

概要
避難小屋から山頂へは、一旦9合目登山道に戻り火口外輪に登り上げる。
外輪左回りは、砂礫の丘のアップダウンの後ちょっとの岩場歩きで山頂。
外輪右回りは、岩場歩き。
左回りを選択、雲海と雲霞の合間に見えるすそ野に広がる畑、遠くの積丹を眺めながらのんびり歩く。
気温8度と少し寒いけれども歩いている分には快適。










山頂で暫く景色を愉しむ。














最終目標の「後方羊蹄山」に登って十分満足してもらってよかった、よかった。
京極登山口肩の最初の登山者が到着したのと入れ替わりに山頂を離れた。











火口外輪から下に広がる景色を眺めながら避難小屋に帰る。














倶知安の町がくっきり見えます。












その間にも、雲海は全面に広がり天気は急速に悪化に向かっている。
さて、奥さんは、これから難関の下り、苦手の下り、どこまで泣きが入らず下れるか、我慢の始まりです。
ガイド泣かせの下りです。
9合目から岩場登山道の下り、最も苦手な下りです、そこに転ばないように慎重な一歩一歩が加わるので、ガイドとしてはここが我慢のしどころです。更に木の根の乗越し、大きな段差の下り、 クリアしてもしても次々に難関が待ち受けています。遂に、ガイドの我慢が切れます。叱咤激励では効果が無くなり、ついには前に立ち、後ろに回り泣き落としです。
 遂に、3合目で雨が落ちてきました。
あと一時間、我慢の限界はとうに過ぎて諦めてとぼとぼ歩きは続きます。
やっとのことで登山口着。
今日は、避難小屋からの標高差200mの往復、そして小屋から標高差1300mの下り。
奥さんには、ちょっとハードな上り下りだったかも。
しかし、怪我無く無事下山できてよかった、よかった。
奥さんは今回はこれで山旅花旅の完結。
北海道一周の、「山旅」「花旅」はどう印象に残ったでしょうか。
印象に残るガイドが出来たかどうか、ガイドにはちょっと気になるところです。

印象
早い人は3時間で登ってしまう山ですが、山慣れた奥さんでも今回は、登りも下りも相当な時間が掛かりました。 登り一辺倒、下り一辺倒の山の難しい所でしょう。変化のない登りをどう楽しむか、どう愉しませることが出来るか、この辺りが出来るかできないかによるのでしょう。
それにしても、百名山の持つ力は凄いの一言です。天気は下り坂と云うのに登ってくる人、人、人です。
確かに、一際抜きん出て、どんと立ち聳える富士「後方羊蹄山」は、登りたくなったら天気など関係無いかも知れません。
驚くのは、若者たちが多く登ってくることです。その中には若い女性が一人で登る姿も数多く見ます。百名山をはじめその他の山々に数多く触れてもらいたいものです。

山は既に秋模様です、草も赤くなり、木々は所々紅葉しています。
朝の気温は既に10℃を下回り、これからまた楽しみな季節が始まるようです。
花は秋の花に変りました。花の終期は目の前です。

 



















3 件のコメント:

  1. 祝!後方羊蹄山制覇おめでとうございます。
    奥様には過酷な山行きだったようですが、先輩のエスコートで無事に目標達成され、本当に良かったですね。
    よろしければ、私のLINEとFacebookにシェアさせてください。
    いつもにように、頂上の写真は最高ですね。
    写真では見当たらないですが、他の登山者も多く、特に若い女性=山ガールもいらっしゃるとか、、、。
    これで奥様の北海道での山旅、花旅終了となった訳ですね。
    次は、①北海道を離れ東北、関東で花旅、山旅、、、。②奥様は故郷に帰り、このまま先輩は北海道に残り、今年登りそこねた山旅再開、特にスキー特訓の成果発揮!
    どちらになるんでしょう?
    それとも、一旦、二人でご帰還でしょうか?

    まずは、目標達成おめでとうございます!

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  2. なかなか更新されないなぁと思っていたら、やっぱり登っておりましたか!!!
    後方羊蹄山制覇おめでとうございます。
    奥様に時間がかかってしまうのは想定内?だったとしたら、本当に無事の帰還でよかったです。
    こちらは早朝から雷と雨のオンパレ-ドです。雷の音で起きてしまったのか息子君は、今朝4:00起床でした。。。気づいた時には一人で泣きもせず、絵本を読んでいました。こちらは、しまった!!!と思ってももう遅い。それから1時間半遊び、おんぶしてやっと再度眠りについてくれました。そして、今もパパのおんぶでお昼寝中。
    最近はズリバイしなくなりました。高速ハイハイに進化中。一歩も、そろそろ・・・かな?

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  3. *6月から今日まで、北海道を一周さらに縦断に横断しつつ重ねた奥さんの「山旅・花旅」が終わり、これから登り残した山を目指し、且つ出会った沢で竿を出す予定です。
    しかし、登りたい山も残り少なくなったので東北に下るのも早まるかも知れません。
    いずれにしろ、9月末には一時帰郷します。

    *高速ハイハイを見るのが楽しみです。もう9月末には一歩かな。
    奥さんは、自分の体を1500m持ち上げるのに必死でした。降りてきて2㎏も減ってたと大喜びしていましたが、食べたシュークリームで多分もう元に戻ってしまったでしょう。しかし、4月時点のことを考えると、よく頑張ったと思います。ガイド兼ポーターは苦労しましたが。敢闘賞ものでしょう。

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