2022年4月5日火曜日

「地倉沼(ちくらぬま 475m)」を歩く


4月5日(火) 0500起床 (ーーー)
天気 晴れ
気温  -0℃  

島根県の山の本に、「地倉沼は地倉山の噴出物によって形成された堰止湖で、渇水期には沼底に水が流れている程度だが、梅雨期や大雨の後は満々と水を湛えた湖となる。相当の大雨が降っても溢れることはなく、伏流水となって標高240m付近で滝となって流れ出る。2016年そのような水位変化をする環境でしか生息しない甲殻類のヤマトウスヒメカイエビが、国内四カ所目の生息地として発見された」と紹介されている。
地図を確認し山の本を読むと「地倉沼(ちくらぬま 475m)」まで車道が上がっている、林道を奥迄入り「地倉沼(ちくらぬま 475m)」に通じる車道を見て仰天、「公道ではありません、自己責任にどうぞ」未舗装の激坂、落石有り本格四輪駆動でしか上がれない。

 「地倉沼(ちくらぬま 475m)」
歩行距離 5.1㎞ 所要時間 2時間42分 総上昇量 246m

0720時 林道・公道分岐発
0815時 公道終点「地倉沼(ちくらぬま 475m)」入り口
「地倉沼(ちくらぬま 475m)」周回
0850時 千倉権現社
0905時 公道終点「地倉沼(ちくらぬま 475m)」入り口
1002時 林道・公道分岐着

国道9号から山陰線の踏切を越えて狭い集落道から林道へ入る、入った先で左へ公道が分岐しその公道に鳥居が建つ、この公道は山仕事と千倉権現社維持管理と参詣の為の道路であるらしい。林道も顔なしの勾配とイノシシの堀返しでとても山旅号は太刀打ちできない。



公道の崖上には開き始めたばかりのミツバツツジの紫が鮮やかである。何故かミツバツツジは崖が好きである。



そしてこの時期、春爛漫の時期とくればミツマタの花房のボタンのような花が木立の中ポツポツと咲いている。



公道の林が僅かに切れる隙間から昨日連れが四苦八苦した「青野山」がまた姿を変えて登路の勾配を隠さない厳しい山容を見せる。




「地倉沼(ちくらぬま 475m)」に至る遊歩道は全線と云って良い「イノシシの堀返し」、足元を確かめて歩かなければ足首を捻る荒れ状態。この岩道を掘り返すというイノシシの鼻の強烈さが実感できる


一歩一歩足元を確かめつつ登る事一時間弱で標高435mの「地倉沼(ちくらぬま 475m)」入り口、青野山県立自然公園「地倉沼地区」、沼を紹介する案内板が建っている


青野山と地倉沼の位置関係の空撮写真



地倉沼の全体図と沼の植生




地倉沼の概要説明、天然記念物「モリアオガエル生息地」残念ながら時期が早い


「地倉沼(ちくらぬま 475m)」湖畔に下っていくと「令和3年8月14日水位到達点」の
表示板が建っている。とんでもない水位に吃驚。水深は優に5mは越え10mに近いかも。



2022年4月5日の湖面は干上がって小さな水流と水溜りがあるのみ。



流れ来た水流は堪ることなく堰き止めた熔岩の中に消える



満水と渇水を繰り返すであろう「地倉沼(ちくらぬま 475m)」最奥の湖底は今の時期は枯れた湿原



しかし、周囲の山やか流れ出る水流は幾筋も確認できその水流はたっぷり「地倉沼(ちくらぬま 475m)」に流れ込んでいる全てを熔岩が呑み込んでいるのか枯れ沼である。



周回終点手前に「千倉権現社」の鳥居が建つ



コンクリートで舗装された狭い階段道を5分登り上がると



岩棚に「社」が建つ、尊崇厚い地元の皆さんの維持管理は見事の一語、昔々から暮らしに密着した「社」なのだろう。そうでなけれが「公道」は此処まで上がらない。
 





この時期、渇水で枯れた状態の「地倉沼(ちくらぬま 475m)」が奥迄望めるこれも貴重な景色かも知れない。満々と水を湛えた「地倉沼(ちくらぬま 475m)」が人気かも知れないが、人っ気の無い風が渡るだけの「地倉沼(ちくらぬま 475m)」も貴重かも知れない。


イノシシの堀返しで捻らぬよう、躓かぬよう転ばぬように慎重に下って車止め着


早々ながら道の駅津和野の湯で湯浴みし、溜まった洗濯物をコインランドリーで完璧処理する。
明日の安蔵寺山(あんぞうじさん 1263m)」へ向かってさらに中国山地奥深くへ入ります。

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    朝の気温を見てびっくり、まだまだ山の上は冬ですね。その気温なら最初は寒いくらいですから動きやすいのでしょうか。
    人もおらず、コロナの心配なしですが、さすがに寂しいですね。おふたりのなで、安心感はありますが、電波はあるのですね。
    台風も発生しました。これからまた、悩み多き日が続きます。

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  2. 寒い、冷える、それでも酒を飲んで温まり連れと二人シュラフに潜ってぬくぬくと夜を過ごす。静かな夜が深々と冷えながら更けていく、いつの間にか酒が効いて爆睡。そして、朝早く静かな山中に入っていく。冷気を吸うのみコロナは無い。すっかり山に馴染んでいます。

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