2023年6月8日木曜日

「宝仏山(ほうぶつさん 1005m)」に登る


6月8日(木) 0400起床 (ーーー)
天気 曇りのち雨
気温  13℃

鳥取県日野町の役場から「出雲街道根雨宿の東にある里山。アベマキの林間道を登って頂へ」と紹介されている「宝仏山(ほうぶつさん 1005m)」に登る


出雲街道の本陣跡を見ながら10分程根雨宿の中を歩く


登山口は「日野町歴史民俗資料館」で、資料館の右わきから登山道に入る



鳥取県でもつい最近熊の目撃情報が有るらしい。 「熊に注意‼」 鈴を吹きながら登るなどまるで北海道の山を登っている様だ



「宝仏山(ほうぶつさん 1005m)」
歩行距離 7.9㎞ 所要時間 4時間22分 総上昇量 780m 移動平均速 4.2㎞(全体平均速 2.3㎞)

0612時 日野町役場駐車場発
0622時 登山口
0650時 二合目 標高400m
0806時 六号目 標高680m
0845時 九号目 標高950m
0858時~0912時 「宝仏山(ほうぶつさん 1005m)」山頂
0821時 九号目 標高950m
0838時 六号目 標高680m
1012時 二号目 標高400m
1027時 登山口
1034時 日野町役場駐車場着

登り上がる登山道には→マークのある案内板が全線に亘って設置され道迷いの心配は皆無である。 倒木の処理と立ち枯れた木の伐採が行われ管理が行き届いている。


登山口から杉林を登ってい行くと1合目で作業道を横断して再び杉林の登りとなる。 その後二合目から左斜面自然林右斜面杉林の登りになる。 登って行くに従って「アベマキ(ブナ科・コナラ属)」が目立ち始める。


 三合目の「小平(こなる)」や4合目付近では「アベマキ林」と云える程の密生である



此処迄の登りは斜面に付けられたジグザグながら結構な急坂を登り上がる
五合目「大平(おおなる)」で発見「一輪のササユリ」、一輪が登山道脇の笹薮に隠れるように咲いているから、余程注意を凝らさないと発見はかなり難しい。 幸運この上ない。



五合目「大平(おおなる)」から九合目まで左斜面檜の植林地、右斜面ブナとミズナラの自然林の急斜面の壁の登りが延々と続く。


七合目付近の急斜面に付けられた登山道は真っ直ぐ上部へ一気の登り、よくも付けたりという登山者泣かせの登りである



巨大な栃の大木が立つのはこの急斜面途中の八合目、曇り空故ではないだろうが巨木の張り出した枝葉に覆われ辺り一面が薄暗い、此処だけ山の雰囲気も匂いも違う。


九合目で頂上主稜線に上がると急峻な壁の登りが終わる。 山頂に向かってほぼ平らなブナの山稜を歩く。


山頂手前に伐り開きがありあるのは三角点。この山では山頂と三角点のあるピークが異なる



途中の大岩を越えて下り登り返す


ブナの大木が立つ「宝仏山(ほうぶつさん 1005m)」山頂に到着、此処迄の所要時間は二時間四十六分、あの斜面の登りだからそりゃ掛る。


 
大山隠岐国立公園 「宝仏山(ほうぶつさん 1005m)」の山頂石柱が建っている



その石柱の後ろ北側が伐り開かれ「大山から蒜山三山」迄、眼前に大展望が広がる。
 昨日「道後山」からは遠すぎて写真にも写らなかった「大山」が、目の前一杯に拡がるから感動すら覚える


東の伐り開きからは、既に登っている「毛無山(けなしやま 1219m)」が見える。


 中国山地の1000m級から1200m級の山の重なりと山の奥の深さは頂上から眺めないと分からない。
「島根、広島、鳥取」三県境の山でも、「大山から蒜山三山まで一望」、更に「毛無山(けなしやま 1219m)の奥に岡山県の県境の山々が重なる」という展望が得られる山はこの山だけだろう。 人気がある訳である


下りは走ろうと思わなくとも急峻な壁の下り故に走り下る様になる。 二時間四十六分 掛った登りを一時間十五分で下ってしまう。 如何なる急斜面なのかが良く分かる時間消費だ。
下りついた「日野町歴史民俗資料館」の庭に「坊主石」の案内板が建っている


「タタラ炉床」の基礎となる石、希少価値が高いと云う。


中国山地、特に島根、鳥取県の山を登っていると登山道に発見する「タタラ製鉄の鋼滓」は、未だに高熱の鉄が溶ける様をまざまざと見せて呉れる。
昔々の神話の物語と究極の技が混在する不思議な山域である

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。
    大きな節目に家族も増え、仕事も順調にやってこれています。
    残っている後輩も同僚も昔の職場で頑張っているはず、「はず」といったのは、卒業したら全然情報が入らなくなった。
    自分から取りにいかなけれなならないことが、現役時代とはかなり違う。住民までしっかり情報がリーチできるように頑張っていたつもりが、なかなか出来てかなったことに気づいた。
    どうにかしないといけない。

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  2. 山に登っていていつも思う事が有ります、情報の中で判断していた「山」がこれ程であったとはということです。鵜吞みにしがちな「情報」、これを自分の足で探ることの大切さを毎日の如く反省させられている。故に「登って見ないと分からない」と記す。現実世界も同じだろう、怖いのは自ら探った事前情報による思い込み、これだけは避けたい

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