2015年6月20日土曜日

奥会津「博士山1482m」「志津倉山1234.3m」に登る


6月20日(土) 0330起床 (---)
天気 晴れ後にわか雨
気温 13℃

今日は、目標は二山
「博士山1482m」:豊かなブナ林を登りクロベの巨木の尾根へが謳い文句の山
「志津倉山1243.3m」:数多くの伝説を秘めた奥深い原生の山へが謳い文句の山
早起きして「味噌汁ソーメン玉ねぎ大蒜入り」を食して即出発
約40㎞走って「博士山1482m」登山口、
登山口の名前が泣かせる、「道海泣き尾根登山口」

「博士山1482m」
歩行距離 4.9㎞ 所要時間 3時間20分 累積標高差692m

コースタイム
0540時 「博士山」道海泣き尾根登山口発
0650時 頂上稜線
0730~0745時 「博士山1482m」山頂
0813~0818時 頂上稜線
0900時 「博士山」道海泣き尾根登山口着

登山口に先着の車が二台、うち一台から「おじさん」登場
「此れから登るの」
「初めて」
「両手両足の登りだよ」

「稜線も細いよ(30㎝に手を広げて)」
「さっき男女二人にも言ったけどネットで調べて知ってるってさ」

有り難うございますと挨拶して出発
御忠告通りの尾根が続々登場
まずはハシゴ場、それも二段梯子ロープ付き
心して「道海泣き尾根」に取り掛かれと云う事らしい














次から次へと、難所が現れる。登っている身にすれば殆ど直登
緊張感もあるし、目の前の手掛かり、足掛かりに必死だから思いの外疲れは感じない














出てきた。
「石を抱いたクロベが殆ど尾根からはみ出している」その根を頼りにロープで登れという直登
「道海泣き尾根」誰が名付けたのだろうか。
そして何故この尾根にルートを開かなければならなかったんだろう
他にも楽なルートが有りそうなものに















泣き言も言いたくなる尾根を登って行くとこの遠望
納得、「此れが見たさのこのルート」と思える











遥かに「飯豊連峰」、奥さんが疲れた脚を宥め宥め歩いた飯豊の山々である
雲海の遥か先、それでもその存在感は圧倒的である
今でも雪の峰である










東には「磐梯山」が、雲に浮かぶ
一月前は真っ白だった。
今は黒々と鋭角な山稜が一際見事だ











山頂稜線の「クロベの巨木」は、圧倒的な存在感である
この高さ、この豪雪、この厳しい環境で、巨木たり得るとは想像を超える
「君は何者なのだ」
















「博士山1482m」山頂からの展望はない
僅かに開けたところから山が覗く













山頂標識の足元に赤く縁どられた「一等三角点の石柱」
此処まで鮮やかな石柱はない












「志津倉山1234.3m」
歩行距離 6.3㎞ 所要時間 3時間10分 累積標高差 540m

コースタイム
1020時 登山口発
1050時 二子岩展望台
1210時 頂上稜線
1220時~1240時 「志津倉山1234.3m」山頂
1330時 登山口着

「博士山1482m」から下山して「志津倉山1234.3m」に向かう準備をしていると「件のおじさん」登場
「ウンッ、もう下りてきたの」、渓流釣りのベテランらしい
山のベテランと認めてもらったのか知らん、言葉使いが変わってきた
「これから何処行くの」
「志津倉山へ」
「道知ってんの」
「何とか」
その後詳しく教えて頂きました
登山口は林道が大沢を渡る地点、立派な駐車場完備


大沢に入って行く
沢中にミズナラの巨木が林立
此処もか・・・「驚き」
手付かずの沢と森
この驚きが、この後ずっと続く













沢を登って行くと「雨乞い岩」の下部着
古い昔、「お祈り」は全宇宙だった
ルート整備らしい「おじさん」曰く
「山慣れた様子だから二子岩ルートを登って二子岩展望台で雨乞い岩を見な」
「ハイ」と登って行って感動、驚愕









「古の想いを込めたは雨乞い岩」
「人智及ばぬ山奥の巨岩に(雨)を祈らん」













雪渓が崩壊する轟音が谷間に響く














「願い聞き届けたり」とも聞こえる
二子岩ルートを選択するに限る

















大沢ルートに合流して「シャクナゲ尾根」の登りに掛かる
「博士山道海泣き尾根」に勝るとも劣らず
今度は途轍もない高度感付きだから、高さに弱い人にはお勧めできない
我が奥さんはとても無理
先ず「ロープ場」
殆ど直登













次は「根っ子場」
露出した大きな根っ子、小さな根っこ、握り易い根っ子をしっかり掴んで体を持ち上げる
この松が、屏風岩のテッペンの岩を跨って根を張っている
屏風岩を覗こうなどと思わない方が良い
如何に細い尖った岩のテッペンを登っているかを確認することにしかならないし、恐怖感は倍増する
もし、これでブッシュが剥げ落ちていたら誰も登ろうと思わない。
絶壁、ツルツル、想像もしたくない









屏風岩を過ぎて広い尾根に変り我慢の登りで、頂上稜線着
この尾根が素晴らしい
「ブナ」の尾根
巨木が連続、稜線も斜面も、見渡す限り
絶句














頂上稜線を右へ10分歩くと「志津倉山1234.3m」山頂
実は「本峰」は、稜線に登り着いて左へなのだが、廃道で行けない
仮の山頂は切り開かれて「展望抜群」
ただし、「奥会津」に入ったばっかし、見える山が判別できない
山また山が遥かに繋がっていることのみ分かるだけ








「志津倉山1234.3m」は、下山ルートは頂上を越え周回するコースになっている
此処でも驚く
「ロープに鎖もあって、且つ、岩に鉄のステップを埋め込んだ岩盤」
やるなー。








下ると森は益々森となる
巨木「ブナ」
超巨木「ミズナラ」

















巨木平「ブナ平」
一日二山なんて「大変な失礼」でした

















今日の花たち

 ゴゼンタチバナ




オオバギボウシ





















 ミズ
















そして「毛虫」
可愛い「蝶々」になるんです

しかし、タイヤならいいけど
山行中「長袖」の中に入り込むから始末に負えない









その後
昭和村に下り金山町に向かうと「玉梨温泉500円」
志津倉山で下山同行した「山屋さん」に教えて頂いた温泉:「ナトリウム・炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉」
実に、あっさり、爽やかの褐色温泉だった










今日の泊まりは道の駅「奥会津かねやま」













「えごま香りコンニャク」














お刺身で頂きます













お酒は「Dr 野口」のカップ
御馳走さんです













長編報告が出来た訳



道の駅「奥会津かねやま」はwihi使えますとしっかり宣伝
且つコンセント付なので、バッテリーに縛られることなくしっかり報告
この長編、如何

2 件のコメント:

  1. こんばんは、なるほど。しっかり電波と場所があったので、レポートばっちりですね。素晴らしいです。
    午前、午後と登られていましたが、どちらもかなりハードな山やまでしたね。
    ロープを使ったり、30センチの幅を動いたりトンデモないですよ。
    現地の、おじさんには認められたと思いますが、私たちにはとても無理。先輩をつうじて擬似体験!
    こちらは議⚪︎中で、毎日が勉強です。本当に仕事は奥が深い!でも挑戦は楽しい!です。気力な尽きないように、先輩の山行のようにモチベーションを維持して気張ります。笑

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  2. 昨日午後下山途中に俄雨だった。幸い雨の端っこだったので濡れずに済んだ。今朝起きて天気を確認すると「寒気流入、雷、霰、」大荒れ予報。山行は中止、雷が怖い。
    休養を兼ねて会津若松で装備(衣類)の調達。
    山また山の会津で、明日からの一週間であと5山は行きたいな。


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