2015年6月24日水曜日
四年ぶりの開山;奥会津の名峰「会津朝日岳1624.2m」に登る
6月24日(水) 0300起床 (134/83)
天気 晴れ
気温 15℃
昨日午後、冷えたビールを抱えていわなの里の奥の登山口に入る
たった一台、一人の登山口で静かに眠る
0100時満天の星空、今回山に入って初めての満天の宝石だった
晴天は約束された、安心して再爆睡
何時もの早起きで、歩ける明るさになリ、即出発
いくらも歩かないうち沢が靄っている
正体は、沢に残る雪渓、里に近い渓流にはまだ雪が残っている
山が開かれたのは四年振り、洪水による大災害。
谷も沢も累々たる岩石に覆い尽くされた。復旧後でも渓流の最奥はその惨状がそのまま残っている
その荒れた最奥の渓流から下流を眺めると「朝霧につつまれる奥会津」が延々だった。
「会津朝日岳1624.2m」
歩行距離 13.4㎞ 所要時間 6時間54分 累積標高差 1221m
コースタイム
0421時 いわなの里奥登山口発
0514~0527時 三吉ミチギ(最後の水場)
0610時 人見の松
0621時 叶ノ高手
0710時 熊ノ平避難小屋
0730時 バイウチノ高手
0750時 小幽沢カッチ
0810時~0844時 「会津朝日岳1624.2m」山頂
0900時 小幽沢カッチ
0917時 熊ノ平避難小屋
0955時 叶ノ高手
1010時 人見の松
1032~1043時 三吉ミチギ(最後の水場)
115時 いわなの里奥登山口着
荒れた沢を二度渡渉して草付きを登ると「最後の水場」三吉ミチギ
「ミチギ」の由来は知らない
雪解けの冷たい水を、葉っぱに受けて飲み干す。
「麦酒」の負けてません。ゴックン、ゴックン
此処から急傾斜の斜面を、ジグザグに延々と、さらに延々と、此れでもかと延々と登り上げる
周りの木々が低くなり見通しが効くようになって「人見の松」の標識がある
やっと遠望が効いて頭と気持ちが解放される
一登りで「叶ノ高手」
此処でやっと「会津朝日岳1624.2m」山頂が見える
山頂の直下の雪渓を登る
短い雪渓と侮ってはいけません。
このコースで最急勾配、且つ雪渓だからアイゼンとピッケルは必須です
中央の雪渓を登ります
山頂を眺めつつ登っていると、絶好のロケーション
「こぶしの花と山頂」そして碧空
今日こその景観
山頂の直下に「熊ノ平避難小屋」
蒼いトタン屋根が森の中
登山者にとっては「心強い味方」
10人は優に宿泊可能な小屋だった。
小屋からブナの尾根をジグザグの登ると雪渓の末端「小幽沢カッチ」
「カッチ」は初めて聞くので、意味も由来も分からない
雪渓は短いが油断はならない
12本爪のアイゼンを担ぎ、ピッケルも持ってきたので完全装備で雪渓アタック。
あっという間に頂上稜線着
咲いてました
ヒメサユリ
儚げなヒメサユリ
吉永小百合さんを彷彿とさせるヒメサユリ
この色は如何ですかと云うヒメサユリ
この高さ、この急峻な尾根のテッペンで、触ると花弁が融けそうなヒメサユリが咲いている
絶句、ただ儚げ
山頂は頂上稜線を右に歩くとすぐ
「会津朝日岳1624.2m」
絶壁の尾根と底知れぬ谷に囲まれた山である
深く険しい谷、雪も止めぬ絶壁
会越国境の山は、ゾクッとする凄絶さがある。
越後の山はすぐ隣、手が届きそうである
越後の山を隔てるものは、深い、深い底知れぬ谷である
其の谷は、雪のつかない絶壁が幾重にも囲み山は遥かに遠い
その尾根に「朝日のクロベ」が立つ
孤高に立つ「朝日のクロベ」は、如何に豪雪に耐え、如何に暴風雪に耐えたのだろうか
時間と時代が宿る「朝日のクロベ」越しの「会津朝日岳1642.2m」は特別だった
もう真夏の太陽を浴びながら下る
下り着いても沢にはたっぷりの雪
その雪解け水で、「泥まみれの登山靴」を洗う
汗まみれの「フォレストの黄色の帽子」を洗う
頭から冷たい水を被る。
無事下山の冷たい水の褒美である
四年ぶりの開山とは思えない「登山道の復旧」だった
一本道は見事に復活していた
登山口への道路も完璧舗装の災害復旧、この道路を見るだけでも如何に甚大な災害だったかが分かる。
国道に出て驚いた
「一人り占め」、オラが道路状態
「そうでしょう」「そうでしょう」と、大人しく後をついて走ります
国道を、田圃の状態を見ながら「右に寄っては右の田圃」「左によっては左の田圃」
気になって仕方がない様子が微笑ましい
雪が消えた今こそが「オラが春」
良いなーこれは。
只見の町の温泉に下ったは良いけれど「定休日」
仕方がないので再度国道を10㎞戻って「むら湯」
高台から川をながめつつハードな山行でタップリ苛めた体を癒しました
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お疲れ様です。ハードな山行きと、長〜いブログ。ご苦労様です。
返信削除そのあとのビールと温泉は格別でしょう。
それにしても、山の塊ですね。谷も深く、なんだかこちらでは見たことのない風景です。山!!って感じです。
この山に登る為の一週間だったのです。たっぷり汗かいた一週間の成果は十分ありました。それを伝えたくて「眠たい目をこすりつつ」長いブログに挑戦でした。この山のある辺りを「会越国境」と云うらしい。壮絶な山の連なり、想像を超える谷の深さ、険しさです。
返信削除果たしてこれを山と呼んでいいのだろうかと思うくらいの峻嶮さがあります。これを見たらもう十分な気がしてきました。山は高さじゃないことをつくづく思い知らされたいます。
現役時代の挑戦心が今になって活きているなー。
本当に奥が深いですね。
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