「虚空蔵峰(521m)」から「高坪山(570.5m)」を周回

9月13日(日)　0400起床　(－－－)
天気　曇りのち雨
気温　20℃

日本海に低気圧があって前線が通過するのは午後、その前に登ってしまおう
早起きして準備万端登山口に着いたのは、それでも0600時
登山口は、村上市荒川総合運動公園の奥なので、登山口に至る沿道では大勢の皆さんがウォーキング。
今日は日曜日でした　
登山口入口は、ウォーキングの道から分岐している

「虚空蔵峰(521m)」・「高坪山(570.5m)」
歩行距離　7.2㎞　所要時間　2時間20分　累積標高差　516m

コースタイム　
0630時　虚空蔵コース・蔵王コース登山口発
0715時～0725時　「虚空蔵峰(521m)」山頂
0755時　飯豊連峰見晴台
0805時～0820時　「高坪山(570.5m)」山頂
0850時　虚空蔵コース・蔵王コース登山口着

登山口が、「虚空蔵ルート」と「蔵王ルート」の分岐
「高坪山(570.5m)」まで「虚空蔵ルート」が90分、「蔵王ルート」が60分

「虚空蔵ルート」を登り「蔵王ルート」を降りる周回を選択する


昨日の二王寺岳も、今日の高坪山も実に見事な登山道の手入れだった
昨日は二王寺岳六合目で、監視員と思しきおじさんが、鍬を持って登山道を整備していた
今日は、下山ルートに選んだ「蔵王ルート」取付きで、自然監視員と見えるおじさんが木段用の木材の皮を剥いでいた。お二人とも少なくとも私より先輩と見た。最敬礼だった。

昨日は土曜日、「一週間ぶりに登ってきた」といっていた、今日は「日曜日」、曜日など関係無しらしい。
「虚空蔵ルート」は、いきなり木段の急登、ずっと急登、支尾根の稜線に到着するまで「木段」「地道」「木段」「地道」の繰り返し
支尾根に登り着くと勾配は少しだけ緩む、その尾根にはブナが立つ、そして赤松が立っている。
実に良い景色である。ブナの白い肌、ブナがまだ若いので黒い樹皮になっていない、そこに赤松の老松の配置。赤松も老松ともなると赤くは無い、黒々とした深みのある赤になる。此の対比が実に良い。


 この支稜線に上がると、「日本海と黄金色の田園」が見え始める
日本海は直ぐ其処、あまりに近すぎてこの山、「雪は深くない」と書いてある
深くないと云っても、冬場に付けた「ピンクテープ」は遥か高みの枝に結んであるから信用は出来ない、相当積もると見た。






「奥の院」を過ぎて一登りで「虚空蔵峰(521m)」山頂
胎内からのルートも合流するキーポイント。
要所要所に標識、案内板が建っているので道迷いの心配は無い。
が、山自体は自然がたっぷり残っているからとてもファミリーハイキングコースと云う安直さは無い。本格派の山である。






自然タップリの山と登山道に、「ヤマボウシ」が熟れていた。この山、ひょっとしたら「ヤマボウシ」の山かも知れない。道々、木から摘んでは口に運んだ。ほの甘い、喩えればと云われれば「マンゴー」に近い。「ネットリ」「濃い」しかし「爽やか」。










「虚空蔵峰」から「高坪山」に至るルートの途中に「飯豊連峰見晴台」と名付けられた切り開きに出る。
右の山の塊が「飯豊連峰」、左の山が「二王寺岳」
「見晴台」から見る「飯豊連峰」は、「杁差(えぶりさし)」から縦に山を眺めることになる
昨日の「二王寺岳」から横に長く連なる「飯豊連峰」の印象とは大きく違う






「虚空蔵山」から「高坪山」までの稜線がこれまた見応え十分。
細尾根のブナの林のみかと思いきやさに非ず
「真っ白なブナの森」と表現したくなる森が現れる










見事なブナの変化である。
だから登ってみないと分からない、宝を見ずに山旅は終わりたくない












「高坪山(570.5m)」山頂は、平坦で小びろい。
そして一望の日本海と黄金色の田園、此れで十分。












そして、お地蔵さんが一体　、鐘が一つ。これ以上は何も要らない。　














「蔵王ルート」を下る、「高坪山」山頂からブナの森を一気の下り、これ以上ない急坂に笑ってしまった。「蔵王ルート」を登りに選択したら果たして「余裕をもって」この山を評価できたかどうか。
「いい加減にしてくれ」と云ったかもしれない。
この分岐からの下りはこれまでにも増して一気の下りだった
この下りの途中で「若夫婦」と「中年御夫婦」と行きかう。
「蔵王ルート」の60分、本物の60分ですよと口から出かかった。


奥さん、子供連れならば「一日コース」それも「お弁当持って」「何かも休憩しつつ」「森を堪能」しなければ、登る意味がない。
実に楽しい山行きだった