2017年9月5日火曜日

原始の森「籾糠山(もみぬかやま:1744.3m)」に登る


9月5日(火) 0345起床 (142/92)
天気 ガスのち晴れ
気温 14℃

岐阜県の位山三山以北で残っている山のうち「乗鞍岳」「御嶽山」「白山」は奥さん同行の山だから登る訳には行かない。「小白木峰・白木峰」「野谷荘司山」「籾糠山」が富山県の山に移行するに都合の良い山である。ならばと「湿原」と「ブナの森」を楽しめると云う「籾糠山(もみぬかやま:1744.3m)」に登る事にする

「籾糠山(もみぬかやま:1744.3m)」
歩行距離 10.0㎞ 所要時間 4時間55分 総上昇量 519m 移動平均速 3.6㎞(全体平均速 2.0㎞)

0645時 天生峠(あもうとうげ)登山口発
0726時 カラ谷分岐
0808時 木島平分岐
0835時 籾糠分岐
0855時~0935時 「籾糠山(もみぬかやま:1744.3m)」山頂
1045時 カラ谷分岐
1140時 天生峠(あもうとうげ)登山口着

「籾糠山(もみぬかやま:1744.3m)は、且つて一度も自分のアンテナには掛かっていない
それが残念でならない、そこまで自分のアンテナは低かったのかと慙愧に堪えない
登山道脇に「原始のブナの森」が残り、その森に囲まれる幸せはこの森を置いて他に無い
恐らく「日本一のブナの森」である。白神山地が、和賀山塊がと云ってもここのブナの森には敵わない。ブナは二抱え、三抱えの巨木になるがそれが寿命、その巨木が倒壊して登山道脇にその姿を晒す傍に、次に倒壊するであろう巨木が立つ。ブナの寿命は200年から300年と聞くから300年の輪廻を目の当たりにしている。
その山に向かう道にいきなり「熊」だから驚く、今や熊は鬼門だ
飛騨の地元では、天生峠(あもうとうげ)=天生湿原(あもうしつげん)、湿原の為の「籾糠山(もみぬかやま:1744.3m)」なのだろう
実は「ブナ原始の森こそ天生」である
湿原は、厳重なゲートと電気柵で守られている
だから今日も、ゲートを開けて湿原に入り湿原を半周してゲートを締めて「籾糠山(もみぬかやま:1744.3m)」に向かう






秋の気配が漂う湿原は霧の中である















ゲートを締めて沢に下りると昨夜の「熊」の食事跡が目に飛び込む、水芭蕉の根茎が好物なのか湿原を掘り返している。昨夜の出来事である













だからなのだろう、登山道には一斗缶が下げてある。「一斗缶を叩いて先へ」と書いてある
そしてこの一斗缶が凄いと云うのも、それは原始の森の序章に過ぎなかった











ブナが立つ

















桂が立つ
















そしてブナが立つ


















原始の水がブナも根元から湧く











原始の沢が静かに落ちる














樺の巨木が空を覆う














登り上がった「籾糠山(もみぬかやま:1744.3m)」山頂から乗鞍岳から「御嶽山」が空に浮かぶ












剣岳から穂高連峰まで一文字、一直線、が一望である 














槍ヶ岳・穂高が遥かに遠い












何よりも、山頂直下に広がる原始の森に圧倒される













もこもこ盛り上がるブナたち、


















そのブナを突き抜けるオオシラビソ、その幾重の重なりは果てがない。見飽きることがない。
このブナたちの森の膨らみ
ブナとオオシラビソの森の豊かさ










そして森に入れば、空を覆うカンバの巨木

















途轍もない大ブナ













太古から生きてきた大トチの老樹




















そして老桂

この山を見ることなくしてブナの山は語れない
何とアンテナは低かったのだろう













秋の使者を眺めながら















「日本一のブナ原始の森」を知らなかった
今夜は「白川郷」でたっぷり反省である

2 件のコメント:

  1. こんばんは
    凄いブナの木なら群生、巨木には驚きますね、フェイスブックでも拝見しましたがら絶景ですね。

    こちらは、運動会シーズンに突入!
    孫ちゃん観戦&応援に帰郷されないんでしょうか?

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  2. 北海道から此処までのブナの森で、「NO1」です。巨木且つ高い、鋸の入っていない森など見たくても見れない。此処にはそれがある。感動のしっ放しで最後には大声で笑ってしまった。楽しくて楽しくて、今年一番の山になりそうな予感。だから登ってみないと分からない。高さでも歩く時間でも険しさでもありません。その一部でも伝わったならば大成功。
    運動会には帰らない訳には行かない。「保育園」「小学校」「中学校」と三回の運動会は、年間の参観必須の行事です。未だ開催日時の報告がないので帰郷の日程も未定です。山に未練が残るなどと「口が裂けても」言えないのです

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