2017年9月9日土曜日

「僧ヶ岳(そうがたけ:1855m)」「駒ケ岳(こまがたけ:2002.5m)」に登る


9月9日(日) 0345起床 (---)
天気 晴れ
気温 14℃

真夜中車の外に出ると月が煌々と照り輝き、星が負けまいと輝く明日の晴天を約束する空である
ヘッドライトの明かりを頼りに慎重に林道を上がって行くと、先行者の車の轍が上部に延びている
宇奈月尾根第二登山口広場に先行車が停まっている
「黎明の稜線」の撮影に登っていた
朝日はまだ上がらず雪倉岳(右)から朝日岳(左)の稜線が輝きだしている




烏帽子尾根1280m、林道峠の登山口から富山平野と富山湾を見ると山影が平野に落ちている
先行者に続き登山道に入る












灌木林の中の登山道を小さなアップダウンを繰り返しながら登る
遅くまで雪が残る窪みは小さな池塘となり、小さな池のぬかるんだ登山道を歩く
北アルプス北方稜線の独特な風景が続く
その登山道は、手入れが行き届き「藪払い」「お助けロープ」「木段」等整備が行き届いている













やっと行動食に「リンゴ」が登場する季節到来である。お腹が一杯になる訳でもなく持続するエネルギーが充電される訳でも無いのだけれど、一日一個ザックに入れて休憩時口にすると元気が回復するから不思議である。今秋の一個目である。また楽しみが増えた










前僧ヶ岳に上がって漸く「僧ヶ岳(そうがたけ:1855m)」「駒ケ岳(こまがたけ:2002.5m)」が見える
標高は低いけれど、風衝地特有の稜線が姿を現す









僧ヶ岳へ登りながら前僧ヶ岳を振り返ると「前僧ヶ岳から仏ヶ平」の広い稜線がまさにその稜線である











後立山の北方稜線が左に見える。一ヶ月ほど前に歩いた「朝日岳からの栂海新道」が親不知海岸に落ちている。長い稜線である。海抜ゼロまで見える。










僧ヶ岳山頂まで二時間、駒ケ岳を背景に一枚

















僧ヶ岳から駒ケ岳へは細い稜線を辿る。一旦1750mのコルへ大きく下り、小さなアップダウンを繰り返しながら駒ケ岳に近づく










その稜線から「毛勝山」越しに「剣岳」「八ツ峰」「チンネ」がくっきり見える
毛勝山西北尾根冬合宿、懐かしい山を眺めながら登る











駒ケ岳への最後の登りは、尾根の岩場を越す












右手に回り込んで固定ロープを掴んで岩の天辺を越すと山頂である


















山頂の標柱越しに「毛勝山」「剣岳」「針ノ木岳・烏帽子岳?」「鹿島槍ヶ岳」












アップにすると、立山連峰と後立山連峰が一堂に並ぶ絶景である
この並びを見る事はこのピークからしか叶わない










駒ケ岳からの北方稜線をアップにすると、細く、鋭く、高く、大きくうねるその壮絶さが分かる
痺れるとはこの事である












駒ケ岳からの絶景に大満足で僧ヶ岳に下って驚いた
「山頂が満員」である
「秋」「土曜日」「晴天」「僧ヶ岳山頂へ二時間」人気の山である
僧ヶ岳で石川県能登のお兄さんと一頻り談笑
力のあるお兄さんは「片貝登山口」からの駒ケ岳である。片貝からの登山道もよく踏まれているとのことである、力自慢の皆さんは此処から登るらしい





登山口に着くと可愛いお客さんが待っていた















14㎞の林道を落ちないように転ばないように慎重に運転して下る。湯浴みする宇奈月温泉が遥か下方、その先に黒部川の扇状地が広がっている











新築一年、指定管理、ピカピカの500円で快適湯浴みである
温泉はこうでなくてはいけません
山旅6年目、一番きれいな温泉である
今夕はこれから「地ビール館」で一人乾杯する

3 件のコメント:

  1. お疲れ様でした。
    フェイスブックでも綺麗な動画を拝見しました。
    綺麗ですね。スッキリ、明快。季節感と透き通る空気がわかります。

    本日の感想は後からと思いますが楽しんできて下さい。指定管理の温泉も聞きたいのでよろしくお願いします。

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  2. 僧ヶ岳で談笑した能登人です。
    全然力はありませんよ!切通さんの足元にも及びませんが、行ける範囲行ける時間で楽しんでいます。
    これからブログを拝見させていただきます。
    お体に気を付けられて自由な山旅を続けてください。羨ましいです!

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  3. *北アルプス北方稜線のもっともすぐれた展望台が、僧ヶ岳・駒ケ岳です。毛勝三山から北の稜線を楽しめるのは此処だけでしょう。毛勝山から駒ケ岳まで歩けるものなら歩いてみたいと思う事でした。しかし歩ける筈も無い、恐らく踏み跡もない。
    ワイワイガヤガヤではなく、静かに味わう地ビールです。高級感溢れる地ビールでした。4000円はお安い。

    *羨ましいのはこちら、チョイと時間を見つけては眺望満点の稜線漫歩ですから。とは言ってもその気にならないと登れない。そこを登っていらっしゃるのが素晴らしいです。駒ケ岳からの天下一品の眺望を見てしまうと、他の前衛峰からの展望が翳みます。山が深いイコール熊との遭遇の確率が格段に高い。そんな山域に入っているので気が抜けません。雪が降るまではここらあたりでうろうろでしょう。

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