2018年3月27日火曜日

「長九郎山(ちょうくろうやま995.7m)」の一周コースを登る


3月27日(火) 0400起床 (---)
天気 晴れのち曇り
気温 10℃

残り僅かとなった伊豆の山、今日は西伊豆松崎町の道の駅「花の三聖苑」を起点に、大沢温泉から登り「長九郎山(ちょうくろうやま995.7m)」山頂をピストンする
「長九郎山(ちょうくろうやま995.7m)」は、シャクナゲの季節には道の駅の駐車場が満杯になるとか、天城最高峰の万次郎岳・万三郎岳と双璧と言う。花はなくとも「木(ぼく)」で十分である

「長九郎山(ちょうくろうやま995.7m)」
歩行距離 20.7㎞ 所要時間 7時間10分 総上昇量 908m 移動平均速 4.0㎞(全体平均速 2.8㎞)

0550時 道の駅「花の三聖苑」駐車場発
0600時 大沢温泉登山口
0830時 富貴野分岐
0857時 八瀬峠林道出合
0940時~1000時「長九郎山(ちょうくろうやま995.7m)」山頂
1009時 林道下降点
1020時 林道出合
1026時 林道下降点
1106時 林道ゲート「池代登山口」
1140時 林道カット近道下降点
1152時 林道出合
1205時 池代「林道起点」
1248時 大沢温泉登山口 
1300時 道の駅「花の三聖苑」駐車場発

道の駅から軽々と歩き勢い込んで入った登山口に「崩壊のため通行禁止」の看板が立っている
参ったなーと思いつつも引き返す気はさらさらない。行ける所まで行ってみて手に負えなければ引き返す。









ニ~三年以上人が入っていないのではないかと思われる登山道は、落葉が厚く積もりその落葉をイノシシが掻き回しているのでふかふかで歩き辛い、まるで砂山を登っているような。
その先は登山道の痕跡の無い急斜面、崩壊地と思しき斜面であるも赤い残置テープが認められる











一歩、一歩足元を固めて赤テープを辿る。微かに踏み跡とも獣道ともとれる痕跡が上部急斜面に続く。足元の確実な急斜面を登ると尾根に上がり着く。道なき道、一般の登山者はとても此処まで行き着けない、経験者同行が必須である






この先「大野山」西斜面を巻く道は、まさにイノシシの餌場、ルートは分かりずらい上に砂場以上の砂場になっているからずり落ちながら登る











其れらしき痕跡を辿って登ると尾根に案内標識が見える、間違いない事をこの案内板で知る












その後も登りやすく辿りやすい尾根を痕跡は無視して適当に登って行くと、開けた広場に出る
「松崎の町と川べりの桜の道」が一望、この登り随一の見晴らしである。この展望「見晴らしルート」に恥じない










この辺りから尾根の見通しが効くので此れまでとは違い歩くスピードも上がる














ひょいと出た地点が「富貴野分岐」、この地点にも「崩壊のため通行禁止」の看板が立っている
つまり、上・下に看板が立つので誰も立ち入らない。結果、イノシシの餌場と化したと云う訳である。褒められた行為ではないが、1000mに満たない山でも本気であれば楽しめる。






この分岐から先は、富貴野からの登山者に良く踏まれ「高速道路」である。














この見晴らしコースの最大の見所は「シャクナゲの移植地」、違わぬ見応え、登山道脇に延々と移植されている。花の見頃、それは見事なことであろう。










山頂直下にも、自然のまま大ブナの根元に背丈を越すシャクナゲが立つ、花の無いこの時期で素晴らしい「絵」なので、此れに花が加わればなお一層映える事だろう











「長郎山(ちょうくろうやま995.7m)」山頂は、灌木の中で展望はない、植生保護の看板が立つ静かな山頂である









大沢登山口へピストンの積りであったのだが、下りに採れるルートでは無いので山頂を乗越し、原生林コースから人工林コースへ周回することに変更する










そうと決まれば山頂の展望台から「伊豆の山々」を見る
天城峠方から伊豆山稜線歩道の西端の猫越岳(ねっこだけ 1034.7m)の奥に、この春の朧の中「富士山」が浮かんでいる。
この風情の富士も面白い









東方には「天城縦走路と東端の万三郎岳・万二郎岳」が遥か遠くに霞む
中々魅せるではありませんか











山頂を乗越した先の登山道脇、その奥のシャクナゲの「木(ぼく)」が素晴らしい











くねった一本立ちの傍にさらに「古木」が立つ風情はなかなか見られない
そのシャクナゲが、あそこに此処に近くに遠くに、原生のまま立つ
「移植地」の熱意の窺えるシャクナゲも見事だけれど、原生のシャクナゲの逞しさは更に一段の凄みがある。








シャクナゲの森を抜けるとアッと言う間に杉とヒノキの人工林に変わる。この変わり身に仰天する間もなく林道に出る。










林道をカットして植林地を歩き














沢に降り立ち、沢を渡る















渡る先には小さなさな「ワサビ田」が点々と続く
「ワサビ田」には癒される。じっと立ち止まって「ワサビ田」に注ぐ白く泡立つ水流、ワサビの株間を流れるキラキラ輝く水は見飽きない。














そして花の咲く株が、透明な薄緑、陽の光が透けてさらに鮮やかな薄緑に変わる。
見飽きない。












余韻に浸りつつ下りついた先が「林道ゲート」、池代側の登山口である
感傷は此処まで










一周できない今となっては、此処から「長郎山(ちょうくろうやま995.7m)」を往復する以外にない
今回は一周を選択したので、この林道ゲートから池代口経由で道の駅まで歩かざるを得ない
清冽に流れ落ちる沢の音を聞きつつてくてくと林道を下る、















途中林道カットの近道に入るもこの近道も「廃道」状態である。
きょうは最初から最後まで「廃道歩き」が付いて回る










池代口に下り着いて道の駅までさらに一時間弱歩かなければならないのだが、桜のトンネルが単調な歩きを助けてくれる
最近は報告のないであろう「長九郎山(ちょうくろうやま995.7m)」の一周コース、かなりハードながら準備万端なら面白いコースである。

2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    7時間ものコースですが、まず、確認ですが奥様はその間車で待ってらっしゃるんですか?
    もちろん運転ができられるので、拠点付近を散策されていると察しますが、1人にさせてそのコースは奥様としてもヒヤヒヤでは??
    途中、電話とか短い会話をされているとは思いますが、、、少し心配。苦笑

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  2. 読書とちい散歩だそうです。特に退屈も心配もしていない様子。大体告げた時間の前後には帰り着いているからでしょうか。それよりも最大の読者が隣から早く書けと矢の催促、何を見たかに興味津々のようです。目下レポーターです。途中に電話、「しません」。ザックの天袋に入っているのだけれど、掛けないなー。

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