2018年3月2日金曜日

白馬村で「停滞」


3月2日(金) 0400起床 (138/87)
天気 曇りのち晴れ強風
気温 -1℃

早起きして天気を窺うも強風で雪が舞う
朝日は、雪煙の中でぼんやり拡散、山は雪煙の中で稜線は見えない













この風ではリフトもキャビンも動いていないだろうとは思いつつ、スキー場に確認に出かける
案の定、下部のリフトのみ稼働、風待ちとのアナウンスである








ゲレンデ上部は、雪が舞い見えない
それでも、お急ぎのお客さんはいそいそとゲレンデへ出る
風がない3月の太陽の下で滑りたいので、今日は雪遊びは無しにする
お昼前には、雲が切れ太陽が顔を出し空は快晴になる
しかし、風は収まらない。遠見の稜線から凄まじい雪煙が伸びている
低気圧通過後の春山の稜線は、ピッケルを雪面に突き刺し体を風に向けて前掲していても体ごと持って行かれそうな恐怖すら感じる風が吹く


後立山の稜線は今日猛烈な風が吹き抜けている
開くのを待って1000時開店の八方温泉「みみずくの湯(600円)」に入る
熱めのつるつるの美人の湯船から雪に隠れた稜線を見上げる。









そして別称「岳人の湯」から40数年前の後立山連峰の春山縦走を振り返る。楽しい思い出も、悲しい思い出も遥か40数年前の出来事である
やっと、静かに振り返ることが出来るようになった
その時の思いのまま、曲がらず、曲げず、頑なに、頑固に、恐らく今日此処に来るために此処で酒を飲むために、空を山を見ながら暮らしたのだ












シーチキンをたっぷり入れたサラダを摘みながら、遥か昔を思い出す
その山々を見上げ友に乾杯を捧げながらお昼前から白馬のお酒を飲む











山は甘えもミスを許さない
それを越えた先に、此れでもかと云う登ってみないと分からない世界を見せてくれる
山に登って半世紀、まだまだ見てみたい

2 件のコメント:

  1. こんばんは

    そうなんですね。
    立山連峰の春山縦走がご友人とのお別れだったんですね。その方の分まで生きて来られて、この存在感です。
    嵐が去るまでスキーも出来ませんが、孫ちゃんの入学式にはゆっくりと無事に帰ってきてください。
    8日、9日は東京ですので、もう鹿児島へ向かっている最中ですね。

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  2. 時間は様々に色々な事を自在に昇華して呉れるものだと実感しています。昇華に要した時間が、人生と重なる時間であるというのが少し重いのかもしれません。その全てが自分の時間であった訳で、それが昇華に繋がっている訳でと自然に納得している自分がいるのです。その山々が素晴らしくてスキーをするのを忘れ、またスキーがつまらなくなってしまいました。眺める山が悉く登った山であるという事実にも少々驚きながら、随分長く登っているなーと、此れにもまた時間を感じています

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