2018年5月18日金曜日

「富士見山(ふじみやま 1640m)」に登る


5月18日(金) 0315時起床 (134/82)
天気 晴れのち曇り
気温 16℃

明け方の気温が16℃、シュラフを掛け布団代わりの夜が明ける
この時点で暑くなる予感はたっぷりである
富士川町の道の駅「富士川」から国道52号を富士川沿いに下り身延町役場から登山口に向い登り始めて最終集落で通行禁止、役場まで下って少し上手から再度登山口に向かって登る。
「平須バス停」が、富士見山平須登山口、山旅号はバス停下の広場の隅に停めて出発







「富士見山(ふじみやま 1640m)」
歩行距離 10.0㎞ 所要時間 4時間08分 総上昇量 927m 移動平均速 4.1㎞/h(全体平均速 2.4㎞/h)

0605時 平須登山口発
0705時 尾根渡り鎖場
0819時 頂上稜線「堂平ルート」合流
0826時~0840時 富士見山展望台「富士見山」山頂
0857時 堂平下山道
1000時 堂平ルート登山口
1013時 平須登山口着

バス停の前に階段、登山口の標高は695m、














取り付きは杉の植林地、いきなり急斜面から始まる














登山道の案内板は、合目ではなく標高である。GPSを使って登る山旅仙人には実に分かりやすい
時間当たり平均400mから450m登る見当で所要時間の予想が立つ










杉の植林地を一時間登ると登ってきた尾根から谷を挟んだ向かいの尾根に渡る
ザレて踏み跡も微かな急な谷を鎖とトラロープを頼りにトラバースする。本日の核心部は此処だろうと慎重且つ丁寧に足を送る。下山もこのコースを予定していたが安心して下山出来る登山道ではない。下山は堂平ルートに変更する








渡った先の尾根は、明るい灌木の林が急斜面に続くその中にブナの巨木が立つので思わず「ワオー」と声が出る。朽果てても頑として立つ巨木もあれば今なお旺盛な緑満開のブナも立つ。















山頂がその梢の先に漸く姿を見せるも、崩壊する急壁の山頂である
「富士見山(ふじみやま 1640m)」は、富士川右岸に壁のように立ちはだかる山と紹介されているが、頂上稜線直下でも紹介の通りである













ブナの急斜面は頂上稜線直下まで続く
低気圧が接近、南風が吹き込む内陸の気温の上昇は恐らく半端ではない。0800時時点で上半身はずぶ濡れ、ザックも肩紐も手袋も滴る程である。











頂上稜線に上がり「堂平ルート」と合流する。稜線に上がると風が渡る、此れが実に気持ちが良い。漸く「富士見山」を楽しむ余裕が出る












合流地点から250m先が山頂と案内され小さく下って登り上がると明るい山頂が待っている













逆光の中、富士山と「富士見山(ふじみやま 1640m)」である
暑いからか、水蒸気が暑さで満ちたのか、今日は富士山方向が霞んでいる


(追記 富士見山の最高点はこの山頂から20分ほど歩いた先の三角点ピークである。この三角点に「山梨百名山の標柱」がある)






ところが、富士山とは反対方向西の南アルプスはクリアなのである
全山縦走した南アルプスの山の同定が出来ない
笊ヶ岳を基準に頭の中の南アルプスを北に振って行くも・・・・である









手前の尾根から僅かに顔を見せるのは?














デンと真正面に雪を被るのは?














さらに北方向に二つの尖がりは?
広域の地形図を持ち歩かないのでさっぱり分からない












「富士見山(ふじみやま 1640m)」と名が付く上からは、一番の富士山を期待するもこの霞では残念である











平須ルートと堂平ルートの合流点まで戻り、堂平ルートの下山口へ稜線を少し先へ歩く
頂上稜線からの急坂は平須ルートと変わらないが、その先からの下りカラマツの植林を下りきった尾根に立つブナは見事である。山頂からの天望に匹敵する見応えがある





























くねる


















曲がる



















四方八方














岩を抱く




















斜面に逆い
















空洞を物ともせず




















奇異と見られても

















其の生を全うする




















迫力は負けない
森の中で生きるとはこういう事なのでありましょう
















堂平ルートの登山口に下ると暑さは数段厳しくなっている
 今日の気温は30℃越え
この暑さでは「登ってはなりません」
危険です

4 件のコメント:

  1. 20150707に朝日連峰でお会いした千葉県在住の中村と申します。
    いつも山行報告楽しく拝見しています。特に最近の山梨県の山は、山梨百名山を2012年12月に全山踏破したので、ひとつひとつが懐かしいです。
    今回の富士見山についてはひとことコメントさせてください。実は富士見山の本当の山頂は、「富士見山展望台」ではなく、もう少し歩いた先にあります。多くの方が間違えるようです。私も2012年9月に富士見山に登りましたが、「富士見山展望台」が山頂だと勘違いして昼食休憩後に何か変だと気がついて、さらに先まで歩いて山頂にたどりつきました。そこには山梨百名山の標柱が立っています。展望台も山頂も標高としてはほぼ同じようですから、問題はないと思います。

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  2. 2015/7/7で、以東から寒江山のピストンと大島小屋を思いだしました。ご指摘ありがとうございます。実は分県登山ガイド「山梨県の山」、富士見山の紹介に「最高点は更に20分ほど先の地点で」とあり「眺めの無いカラマツ林に三角点がある」そして「山梨百名山の標柱は三角点にある」とあり、山頂からの眺めが無いならばと三角点をパスした次第でした。気分次第で山頂を踏んだり踏まなかったりですが、それも良いかと勝手に思っています。7年目で未だ日本列島を半分も下りていません。まだまだ先が長いようです。楽しい山旅がお知らせできればと思います。なお、本文に三角点の事追記します

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  3. おはようございます。
    色々な生きるブナの木、見せてもらいました。
    何だか人生そのもの。
    頑張らにゃー。

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  4. 太く真っ直ぐ伸びたブナは用材として伐る。瘤でくねり空洞のあるブナは用無しとして伐り残される。所が森の歴史を教えてくれるブナはこのブナ達。
    人間の世界も似ているなー。瘤屋くねりに匹敵するものを持っていてこそかも。

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